
戦没者供養式典に参加させていただきました。
朝方に雨が降ったおかげで、体感温度が低く、例年ならばスーツの下で汗が滝のように流れるのですが、今年は一筋二筋伝うのが感じられるくらいでした。
それでも耳をつんざく蝉の声を頼りに
“戦時中の夏は、さぞ暑かったことでしょう…皆様の尊い犠牲のおかげで我々の生活が成り立っています。”
と心静かに英霊に哀悼の意を捧げました。
以前、知覧の特攻隊資料館を訪ねたことがあります。
まだ10代の少年が子犬を抱き、無邪気に笑う写真を今もはっきりと覚えています。
あの少年も自分の命を懸けて、日本を守ってくれた…英霊のためにも今を真剣に生きなければならないと思います。
資料映像の中で特攻前夜、家族が送別に来られた時の話がありました。
その時父親は、悲しみのあまりお酒を飲み過ぎてしまい、トイレにも一人で行けなくなってしまったそうです…
その時、宿の方が手を貸そうとさえると
「私に最後の親孝行をさせてください。」
明日飛び立つ息子が、父親をおぶってトイレまで連れていかれたそうです…
供養式典の間、戦争の悲惨さをあらためて胸に刻むとともに、家族への愛情表現は素直にできているか…親への孝行は…日頃の生活と向き合っていました。
終戦記念日のときだけではなく、平和と家族への感謝を忘れることなく切に生きていきます。