はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

災害復興への途

2007-03-28 20:22:10 | 能登半島地震
25日に発生した平成19年度能登半島地震には、
全国各地から多くの方々からのお見舞い・ご声援・支援物資等の提供のお申し出を
能登の各地区・諸機関に頂き、ほんとうにありがとうございます。

この場を借りて能登の一住民としても
心より御礼申し上げます。


地元では一日も早い復旧に向けて
関係方面の努力が始まっています。

政府から激甚災害の指定が確実となった今、
順次「復旧から復興へ」と局面が移ってまいります。

その際、復興の妨げとなる重大な点は
風評被害の発生や
旅行・出張などのキャンセルを始めとする
経済活動への影響です。

阪神大震災のときも「阪神復興には阪神の物を買おう」
という活動が起きたと聞きました。


今から丁度十年前、日本海で発生したロシアタンカー事故による重油漂着では、
一時、能登・北陸産の水産物が流通市場から嫌われ、姿を消したことがありました。
風評被害です。

旅行もかなりのキャンセルがあり、
通常でも客足が遠のく冬季に
地域経済へ大打撃を受けたことがありました。

勿論、中には
「被害を受けているのを尻目に
 呑気に旅行など申し訳ない」という優しいお心から
控えられた方も少なくなかったとも聞いています。


ところがこの時のように
旅行を含む経済活動に対して
潮が引くようにキャンセル・忌避の波が押し寄せると
被災から復興しようとする地域に
第二の災害となって襲い掛かることになってしまいます。

能登のような過疎地域
小さな経済圏域にとって
このような「人の無意識あるいは善意」からもたらされる
経済的な影響は、かなり深刻なダメージを与えます。


今回の地震で深刻な被害を被った地区もあるのは事実です。
重要な幹線道路である能登有料道路も既にご覧のように
数箇所で寸断されており、
この復旧には相応の時間を要するものと予想されます。

が、能登の全ての地区が
壊滅的な被害を受けた訳ではなく
殆どの地域は小さな被害で済んでいます。

もしみなさまが能登へご旅行を予定されていたら、
記事末尾にご紹介したサイト等で現地の情報をご確認頂き、
営業されているようでしたら
どうかキャンセルはなされず
予定通りお越しくださいませんでしょうか。

勿論3月中は復旧中ですし、余震もありますので、
4月以降のお話です。
(元々予定が無かった方に無理にとは申しません。当然ですが)


能登空港・JRは既に平常運行に戻っています。
主要道路も一部を除き、少なくとも3月中に復旧予定とのことです。
連日被害を報道されている輪島でも朝市が再開しました。

沖縄の知人Iご夫妻も予定通り
4月下旬に能登にお越しとの連絡を頂きました。

被災地支援というとボランティア・義援金などが真っ先に浮かぶと思います。

その観点からすると甚だ意外かもしれませんが、
より多くの方々が気軽に参加できる
・旅行予定をキャンセルしない
・能登の地酒を呑んで頂く
・能登の産品を買って頂く
というような動きが何より暖かい被災地への「復興支援」となるのです。



十年前の風評被害に対して、
『能登・北陸の水産物・旅行の平常通りの購入』を訴えたメールが、
僕の不注意でチェーンメールとなり、
ネットに大変な混乱を及ぼした苦い経験から、
我々の仲間で自らのブログやサイトから情報発信を積極的に行う
「能登は元気だ」キャンペーンを自発的・勝手連的に開始したいと思います。

この記事はそのささやかな一つです。

能登の地酒を呑もうキャンペーンも始まりました。(本記事末尾参照)

十年前、神戸の商店街の方に
能登の水産物風評被害対策キャンペーンをして頂いた時の
有難さ・ご恩は今でも忘れられません。


これらの色々な自主キャンペーンに共感していただける方は、
・ご自身のブログやページに記事としてご意見・ご声援を掲載して頂く、
・記事の中にリンクをしてご紹介頂く
など、できる範囲・ご都合の良い方法・お考えで結構ですので
「被災地の復興」に向けて小さくとも身近にできることを伝え合うご支援
を頂けますと何より有難いご支援となります。

ブログの場合は
『能登震災復興バトン』のようなものも良いかもしれません。
が、ブログ暦が短い僕には
素敵なバトンの項目が思いつきません。

どなたか、始めのバトンを創作して頂き
投げていただけませんでしょうか?


口コミでみなさまのお住まいの地域の方々に
ご紹介した災害復興の意外な方法をお話して頂くことも
何よりの支援と存じます。

ブログの輪・ネットの輪が
一人でも多くの方に広がれば、
マスコミが商売として放映している衝撃的な映像に対して
冷静な判断・現場情報が少しでも多くの方に
伝わってゆくのではないか
と考えています。

一人一つはささやかな取り組みであっても
意外な復興支援の方法がある
ということを伝え合う輪が広がることが
なりより意味があること
ではないでしょうか。


今回は、能登の震災復興に関することですが、
凡そいかなる災害に関しても同じことが考えられます。

災害を完全に防ぐことはできませんが、
今後、何処かの地域で災害が発生したとしても
その後の被害・影響を最小限に抑えることは人智と
暖かい支援のお心によってできるのではないか。

その一例になればとの一念です。

勿論、強要するつもりも毛頭ありませんので、
全くの自由意志で結構です。

「能登の地酒を呑もう」へのご参加も大歓迎です。


以下に順次、現地情報や
復興に関する記事のリンクを張ってゆきます。

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●「能登は元気だ」復興勝手連プロジェクト
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1 コメント

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Unknown (おかん)
2007-04-03 23:40:16
濱さん、「ゆめまちねっと」たっちゃんのブログからきました。以前お世話になったおかんです。
お見舞い申し上げます。
まさしく濱さんのおっしゃるとおりですね。復興の妨げとなる風評。マスコミに踊らされる現状が確かにあると思います。阪神淡路大震災の折にも様々な、憶測による情報が流れたとも聞きました。
濱さんのおっしゃるような、一人一人が取り組める復興方法を伝えていきたいと思います。
ありがとうございました。
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