ブータンクルビデンス(チュカ8代目)3メスのうち
1頭が先週羽化しました。
8代目最初の個体です。
↓ いつもの大きさ 5月18日羽化
↓ 残り2頭は来週羽化しそうな気配
8代目は今もなお、だらだらと生まれており
秋口にも羽化しそうなメスがいます。
一方、オスの年内羽化は3頭だけです。
今日はそのうちの2頭の餌交換をしました。
↓ 若い方、普通の大きさ
もう1頭は、前回4月7日の交換時に31gだったやつで
菌床の白いところが半分ほどになっていたため
仕方なく餌交換しました。
↓ 4月7日の餌交換時
↓ 5月27日現在
ご覧のとおり
懸念していた異なるメーカー菌床へのバトンタッチによる
拒絶もなく、更に大きくなったのがわかります。
この幼虫は、あと1か月は餌を食べると思いますので
もう少し大きくなるかもしれません。
私が焦がれて飼育するこの系統は
7代目くらいから総体的に大きいのが出るようになりました。
カワラ菌床がよくあっているのでしょうか?
このまま順調に育ってくれることを願い
菌床の蓋を閉じました。
5月も半ばを過ぎ、気温も上昇の一途をたどっています。
良い天気の中、大阪のTさんと兵庫県北部の山地帯に行ってきました。
今年はA山北斜面1回
同じくA山南斜面1回
異なる山塊B山2回の計4回の訪山をしており
今回の記事は5月14日のB山と
5月21日のA山南斜面の様子を画像中心に書きました。
↓ 左B山:約10mm 右A山北斜面:約12mm
また、河原にてマグソクワガタも観察しましたので
前記事「マグソクワガタ2017年No.2」にその様子を後日追記します。
B山のコルリクワガタ
日時:2017年5月14日 15時過ぎ~17:20
天候:曇り 気温:麓で25度
標高:約970~1000m
Kさん同行
1週間前と比べ、林道の雪は少なくなっていましたが
それでも車は途中から行けません。
日陰になると肌寒く感じる場所もありました。
標高970m付でブナひこばえの枝に付く小さなオスを発見。
ネットで衝撃を与え、すくおうとしますが落ちません。
まったく動きません。
仕方なく手で捕獲。
すぐ近くのひこばえでもオスを発見しましたが
こちらも動かず、手で捕獲しました。
↑↓ 動かない
曇り空で気温もやや低めのときはあまり活動的ではありません。
その後も入念に探し歩いたつもりですが
1頭も発見することなく下山することになりました。
↓ B山のコルリクワガタ 9.5~10.5mm
↑ 体色は見る角度や光によって変化
B山では計4頭のオスしか見ていませんがどの個体も小柄でした。
また、脚部欠損個体もありました。
A山南斜面のコルリクワガタ
今年最初に行ったA山北斜面側は
落石の恐れがあるため現在通行止めになっています。
↓ 北斜面入口付近の養蜂風景
日時:5月21日 15:20~17:35
天候:晴れ 気温:25度くらい
標高:950~1050m
Tさん同行
標高1050m、日当たりのよいところで多数のコルリを発見しました。
ここは良く発生しており、オスは総体的に大きく、12mmを超える個体や
大型メスもいました。
↓ メスの奪い合いはかなり激しい
↓ 一旦離れるが まだあきらめてはいない!
↓ 戦いに負けて枝を下る
↓ 異なる樹種でも後尾中発見
オスの飛来は、16過ぎまで続きました。
メスの飛来も1頭ありましたので恐らく今週内が発生のピークだと思います。
↓ オスは気性が荒く、大あごを目いっぱい利用している
↓ この種の警戒心は弱く感じる
↓ コブヤハズがネットに付いていた! オス
↓ 左は別の河原で発見(メス) 右は同上
↓ 日当たりの悪いところは寒い
↓ 良いひこばえが少ないながらも残っている
昨日は、短時間で沢山の個体を見ることが出来
濃い目の一日となりました。
マダラクワガタ Aesalus asiaticus は体長5㎟前後の小さなクワガタムシで
関西地方では標高約800m~の山地帯に分布します。
メスの頭部はオスより小さく、後脚脛節末端部付近の広がりが大きくなりますが
基本的にはオスメス似たような形態をしています。
↓ 参考画像 兵庫県産(標高約1000mで採集)
成虫はおおよそ5月中~9月に出現し、幼虫は(成虫も)赤枯れから発見されます。
兵庫県では1960年氷ノ山の記録が一番古く、他にも宍粟郡や美方郡での記録があります。
また、私がこれまで採集したのは標高約850m以上の山地帯でした。
2017年5月14日14時頃、県北部の標高400mにも満たない川原で
同行していたKさんが流木の上を歩くマダラクワガタを1頭発見しました。
念のため、コブスジコガネの仲間ではないかとも思い調べてみましたが
間違えるような種は見当たらず、Kさんが発見したのはマダラクワガタと同定しました。
↓ 流木上のマダラクワガタ
↓ 持ち帰り自宅で撮影
今回の発見は上流からの流木由来で突発的なものか
或いはそれ以前から分布していたものかは不明ですが
私が県下で確認したマダラクワガタ分布の最低標高になりますので、ここに覚え書きします。
種類:マダラクワガタ1頭
(後脚脛節の広がりからメスではないかと思われる)
日時:2017年5月14日14時ころ
場所:兵庫県北部の山中河原
標高:約380m
天候:曇り時々晴れ
気温:22~23度
状況:太さ約35cm長さ約100cmの広葉樹流木上を歩行中
参考文献:
きべりはむし 第28巻 第1号.兵庫県のクワガタムシ(1),2000年5月,兵庫昆虫同好会.
日本産コガネムシ上科標準図鑑
岡島秀冶・荒谷邦雄監修,松原典発行人:2012年6月26日発行.株式会社学研教育出版.
5月14日、今年3回目の河原です。
天候:晴れ時々曇り
気温:23度前後
時間:12:40~14:45
河原観察のため自宅を出た直後、♪♪♪
Kさんから電話がありました。
「もしもし、今から河原と山」・・・
ということで急きょ二人で出発することになりました。
12時30分ごろ河原に到着し
ころあいの石に座って弁当の蓋を開けます。
目の前の小石に止まる個体や
飛翔する個体を目で追いながらの食事は落ち着きません。
あれから一週間、個体数は増えており
良い感じです。
今日は行けるかもしれない!
早々に食事を済ませ、メスの飛来を待ちました。
↑↓ オスにも探してもらう
↓ まぎらわしいコガネムシ
↓ これは間違わない
↓ 残念! オス
14時を過ぎたころ
Kさんの前を少し大粒が通過。
あわてて網を振り捕獲成功。
ネット深く入った大粒を覗きこみます。
お~メスや! メス!
↓ 普通サイズのメス
毎年焦がれて通い、何度かメスにも出会っていますが
捕獲は数年ぶりで
まるで初めて見たかのような感覚に落ち入ります。
捕獲したメスは
地上1メートルくらいの高さで上流から直線的に飛翔してきました。
やはり、メスの発見は大方このパターンになります。
その後もメスの飛行ルートで待ち伏せしましたが
追加の個体はありませんでした。
↓ 河原には流木が増え、環境は良くなりつつある
↑↓ メスの飛来を待つ
マグソクワガタに関しては
過去に飼育観察をしているのですが
改めて行ってみたく
今回は5オスと捕獲したメスを持ち帰りました。
↓ 自宅にて撮影(黒く大きいのがメス)
あとがき
今年の河原には何者かよくわからない獣糞が複数あり
それを見つけるたび、何やら心細くなります。
時々上流を見ては鈴を鳴らし、笛を吹いて
存在をアピールせずにはいれませんでした。
↓ 怪しげな足跡と右側の糞
↓ 獣糞に来た糞虫
5月7日、今年2回目の河原です。
1回目は5月5日の17:20~18:10
短い時間でしたが経験者3人で探すも見当たらず。
5月7日・16:25~16:45
再び河原にやってきました。
天候:晴れ 風ほとんどなし
気温:20度程度
発生
河原に着くなり、目標目指して進みます。
ここ数年
最もマグソクワガタの集まるスポットを目指します。
16時30分
20cmほどある石の上に止まる個体を発見。
↓ 赤丸の中、地面を這うようにして探すべし
すぐ近くでも小さな流木に止まる個体を発見。
↓ 触覚を広げ、上流方向を向く
やはり発生していました。
この河原は、16時を過ぎると直射日光は殆ど当たりません。
この時間になると
たまに上流から私たちの頭上を通過する昆虫がいる程度ですが
それでもオスたちは
上流から飛んでくるメスを待っているのです。
↓ 特別高いところで待機するわけでもない
河原の雪解け水は冷たく
湿った砂はひんやりしていましたが
ついさっきまでの日差しで
乾燥した砂地や小石はほんのり温たかく
居心地がよさそうでした。
↓ ゴミムシダマシは精力的に活動中
恐らくもっと早い時間に到着していれば
活動中のマグソクワガタが観察できたものと思われます。
5月7日、河原の滞在時間は20分程度
次回は、マグソが先か
コルリが先か?
時間割に悩みながら河原を後にしました。
当日はオス2頭を持ち帰りました。
ほどよい環境で飼育すると
未交尾個体であれば、それなりに長生きします。
それによって採集当時の河原でのメス発生を推察します。
↓ 2オス 白いのは綿棒(自宅にて撮影)
一昨日に続き、コルリクワガタを探しに行ってきました。
今日は一昨日の山とは違う山塊でB山
2名での出動です。
日時:2017年5月7日 13:00~15:40
天候:晴れ・風~時々強風
気温:麓で25度
標高:950~1000m
とにかく強風
林道には残雪があり途中で徒歩になりましたが
一昨日の山より雪は少なく
また、ところどころ落石や倒木などもありましたが
時別危険を感じるほどではありませんでした。
ブナの芽吹きは様々で
状態の良いひこばえも少なからず発見できました。
ただ、風は常に吹いている状態で時折り吹き上げる強風は
虫の飛べるようなものではありません。
これではまずスイーピングは難しい。
枝やひこばえに潜る個体を探すしかありません。
やっと見つけた
半ばあきらめムードの中、3キロほど歩いたところで
枝につかまる綺麗なものを発見。
わあーおった!
思わず声が出ました。
↓ 14:30 強風で全くピントが合わない
↓ 落下
この山の知名度は低いのですが
コルリやルリクワガタなどの公式な記録が残る偉い山です。
ヒメオオクワガタなんかもいます。
GWあたりには過去2回来ているのですが見つけたのは今日が初めて。
タイミングよかったのでしょう。
その後、接近する他の木や少し離れた木でも追加個体がありました。
↓ 自宅にて撮影
↓ 5月5日採集異なる山塊
↓ 本日採集 5月7日
ただ、残念なことに今回もメスが見つかりませんでした。
発生後期ではないと思いますので
できたならシーズン中にもう一度探してみたいと思います。
↓ 途中で見つけた何者かの産卵痕?(2幼虫回収)
あきらめかけたときの発見は、帰りの3キロが苦になりませんでした。
車にリュックを積み、エンジンをかけたのは15時後半
気持ちも新たにマグソクワガタの河原に向かいました。
今回は、画像の一部をご一緒した大阪のTさんからお借りしました。
一昨日のKさん、Tさんお疲れ様でした。
明日から仕事!
2017年5月6日
ブータンのクルビデンス割り出しを行いました。
正しくは、掘り出し。
前回の割り出しで残った硬い部分を2本埋めていたものです。
結果は0です。
齧った痕跡すらありませんでした。
↓ ハーレムで累代セット
容器下部の埋め込みマットは
一度も掘っていなかったのでカチカチに固まっており
幼虫の1頭くらい出てきてもよいのに・・・
などと思いながら
トレイに移してみました。
すると小さな幼虫が転び出てきました。
↓ まだ頭が白い
朽ち木が硬いため
マットに移動したものかと思いましたが
固まったマットを少しづつ崩していくと
卵と初齢幼虫が出てきます。
「クルビはマットにも産卵する」
という話は聞いたことがありますが
実際に経験するのはこれが初めてでした。
まるでマルバネ掘り出しみたいな感覚です。
この掘り出しで
マットから出てきた卵は9個、初齢幼虫は5頭です。
硬くしまった発酵マットも
産卵可能な範囲にあるということが
よくわかりました。
次のセットは
移したマットをふるいにかけ
容器底部に硬く強く詰めた後
荒いマットと木片を投入しておきました。
もちろん 朽ち木は入れてません。
↓ ふるいがけ
↓ カチカチに詰める
さて、どうなることやら・・・
昨日は3名で県北部の山地帯に行ってきました。
今年のコルリクワガタ探しです。
日時:2017年5月4日 14:20~16:15
天候:晴れ時々微風 気温麓で25度
標高:約700~900m
A山北斜面、大荒れの林道
14時前やっと山の麓にたどり着き、小石や木の枝が散乱する林道をくねくね登っていくと
早々に路肩は白く、予想以上に多くの雪が残っていました。
今年の大雪のせいでいたるところで落石や小規模ながけ崩れ、倒木など
大荒れの林道となっていました。
途中山の関係者とすれ違ったっ際
「この先は雪で行けませんよ」と知らされ
「では歩いて登ります」と答えたら
「斜面に作られた道やから足を滑べらせたら谷底まで落ちますよ!」
よく知る場所だけに直球が胸に刺さりました。
この分では6月に入っても残雪が見込まれます。
↓ 標高750mあたりで林道は塞がっていた
↓ 右は深い谷
↓ 雪解け水の大落下
↓ 山はさくらの季節
オス発見!緑!
林道を斜めにする残雪には人の歩いた形跡がなく
鹿やタヌキなどの足跡だけが目立ちました。
そして、標高900mあたりになるとアスファルトの部分は完全になくなり
ただただ雪が積もるのみで林床の大部分は雪に覆われていました。
半袖では寒く感じます。
↓ コルリが出てこれない状態
↓ 中央に立てかけた竿の長さは約3m
↓ 900mあたりでは林道の残雪は1m近い
↓ 人が入れるサイズの空洞
さて、肝心のブナ芽吹き状態はというと
日当たりのよいところや高木の樹冠は既に葉が開いており
日陰や、低い小さな木はまだ芽吹きしていません。
この状態ではコルリは厳しいと判断し、900mあたりで折り返すことにしました。
途中、よさそうなひこばえをいくつか見ていると
いました! 細い枝に緑のやつが。
↓ 今年最初の1頭
他にも飛んでくるのを期待してしばらく観察しましたが
全く気配なし。
ひこばえの中に潜るメスも探しましたがどこにもいません。
↓ コルリのいたひこばえ
そうこうしているうちに車までたどり着き
重いリュックをおろしました。
この山で沢山のコルリを見るには少し早かったようで
あと1週間くらいすると増えているとはと思いますが
荒れた林道が開通する保証はありません。
今年のコルリは厳しいかも・・・
↓ 標高850m付近
↓ アカアシご神木倒れる
↓ 落ち帰り撮影
↓ Kさんが倒木からアカアシペアを採集
↑幼虫はアカカシではなさそう
↓ 朽ち木よりコクワガタのメス
おまけ マグソクワガタの河原
帰りにマグソクワガタの様子を見に行きました。
時間:17:20~17:45
日は陰っており、河原の温度も下がっていました。
砂浜に例の黒い虫は多数現れていましたが
マグソクワガタの姿はありませんでした。
↓ 黒いムシ(ゴミムシダマシ)
↓ 流木が増えており、環境は良い方向へ
いよいよGWも終盤にかかりました。
今日はクワガタ関連の本を取り上げてみます。
順位は綴りごとに本の大きい順にしてありますので後尾ほど小さな本ということになります。
ご購入検討時の参考になれば嬉しく思います。
図鑑
☆日本産クワガタムシ大図鑑(23000円)
文字通り大きな図鑑を開くと日本産クワガタムシが大~小まで悠々と並んでおり
じっくり見る気にさせるゆとりの1巻です。
立て38cm 、横27cm、本棚に収まらないのがたまにきず。
吉田賢治著,1996年2月1日発行:虫研.
☆日本産コガネムシ上科標準図鑑(12000円)
沢山のコガネムシ上科が載っており見ていて楽しいです。
よくわからないコガネムシの同定にも役立っていますが
体長の倍率表記に一部誤りがあったりしますよ。
岡島秀冶・荒谷邦雄監修,松原典発行人:2012年6月26日発行
株式会社学研教育出版.
☆日本のマルバネクワガタ(7800円)
日本のマルバネが実物大で沢山載っており流行の角度別写真などもあります。
基礎知識から飼育まで詳しく解説されています。
2014年9月20日発行:有限会社むし社.
☆世界のクワガタムシ大図鑑
昆虫大図鑑シリーズ1(28000円)6(46000円)
高価ですがあった方がよい図鑑。
シリーズ1は、実物大でない。
シリーズ6は、プレート編と解説編の2巻からなり
実物大あり、わかりやすい解説もあります。
1・6合わせると、より沢山の図を見ることが出来ます。
出版時は最新の考えで構成されていると思いますが
クワガタの整理はめまぐるしいのですぐに最新の考えではなくなってしまう・・・
1・水沼哲郎・永井信二著,1994年5月30日発行:有限会社むし社.
6・藤田宏著,2010年12月20日発行:有限会社むし社.
☆子供向けクワガタ図鑑(1300円・2000円)
近年の子供向け図鑑は良いものが多いと思います。
幼虫の各部名称や、その役割、素朴な疑問など
大人向け本には省かれそうなことも載っており基本的なことも学ぶことが出来ました。
左側は日本のクワガタムシの図鑑ですが内容も充実しており、子供向けとあなどれません。
山口進著,1986年7月20日発行:株式会社小学館.
右は世界のクワガタ・カブトを網羅してあり
地域別に綴ってあったり、大きさ比較などもしやすいよう配慮された優しい図鑑です。
2001年7月3日発行:株式会社学習研究社.
☆外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑(7000円)
著者が昆虫写真・生態研究で有名な鈴木知之さんだけに
生態や飼育方法がわかりやすく解説されています。
ハナムグリ系も載っており、恐らくこれを凌ぐ飼育図鑑はないと思います。
鈴木知之著,2005年6月20日発行:株式会社世界文化社.
☆Stag Beetles Ⅱ
コレクションシリーズのⅡでⅠは持っていません。
オオクワガタやヒラタクワガタなどのドルクス系と
ネブト・フィグルス系など黒っぽい種が沢山載っています。
最後の方には地図も載っおり、生息地がわかりやすくなっています。
何となく大人っぽい図鑑。
水沼哲郎著,2000年9月7日発行:ESI.
☆世界のクワガタG
国別にクワガタムシが載っており日本からスタートします。
各種短い解説ですが標本屋ならではの内容ばかりでおもしろい。
西山保典著,2000年7月10日発行:有限会社木曜社.
書籍類
☆オオクワガタの本(2700円)
日本のオオクワガタ本です。
内容は月刊むしのような感じで、各タイトルの殆どにオオクワガタが付くフリークな1冊です。
白黒で価格が異常に高い、それでも買ってしまった。
1994年1月20日発行:虫研.
☆中国hopeiの世界(700円)
タイトル通り中国hopeiに特化したLUCANUS WORLDの別冊
中国hopeiに興味のある方は持っていてもよいかも。
伊藤正彦著,2003年2月15日発行:株式会社環境調査研究所.
☆アジアのクワガタシ 生態と飼育(3800円)
飼育スタイルをオオクワ系・ホソアカ系・ツヤ系の3系統に集約した内容です。
飼育方法幼虫編・成虫編・種別解説から成り立っており中味は濃いですが高価。
白黒60ページ
鈴木知之・坂巻和伸著,1998年1月15日発行:ビートルキング.
☆クワガタ虫(2500円)・クワガタムシⅡ(3600円)
どちらの本も日本産クワガタムシのことが書かれており
月刊むしの記事と似たような感じですが、こちらの方が幾分親しみやすく感じます。
今ではまず載らない詳細地図が出てきたりもします。
クワガタ虫の方は白黒。
クワガタムシⅡの6~18pは大型個体がカラーで載っています。
クワガタムシ.1989年6月1日発行:虫研出版.
クワガタムシⅡ,1992年2月1日発行:虫研出版.
☆世界のクワガタムシ生態と飼育(2800円)
タイトル通り、1種ごとに生態と飼育方法が詳しく書いてあります。
蛹の写真は、側面・腹・背面の3方から写されており全体の形が想像できます。
「クワガタムシ飼育一覧表」などもあり、内容・サイズ共におすすめの1冊です。
カラーも多いです。
鈴木知之・福武武晃著,2002年7月5日発行:株式会社環境調査研究所.
☆クワガタムシ飼育のスーパーテクニック(2800円)
カラーは最初の数ページだけです。
日本産クワガタムシの生態や飼育の方法が詳しく書かれています。
特にオオクワガタに関しては多くのページが割いてあり、筆者の思い入れが伺えます。
中にはテクニックの見当たらない種もありますが。
月刊むし・ブックスのシリーズもの(1)
小島啓史著,1996年11月30日発行:有限会社むし社.
☆熱帯雨林のクワガタムシ(2800円)
前紹介のシリーズ4になり、少しカラーが増えました。
熱帯雨林のクワガタムシを実際に現地で観察された時の様子が
かなり詳しく書かれており、読みごたえがあります。
おすすめの1冊です。
鈴木知之著,2000年9月10日発行:有限会社むし社.
☆検索入門クワガタムシ(1500円)
巻頭に種類を同定するための図解された検索表があり
それにしたがって進めていくと種が判るようになっています。
クワガタの検索表がある専門誌はとても貴重です。
一部幼虫の写真に校正ミス?らしきものも見受けられますが
この本は、個人的にも思い入れのある1冊で今でも役に立っています。
岡島秀二・山口進著,1988年6月20日発行:株式会社保育社.
雑誌
ご存知の雑誌ばかりですがブームの終わりと、ネットの普及等で専門雑誌の需要が少なり
休刊、或いは不明のものもあります。
☆LUCANUS WORLD
No,1~37まで続き、37号をもって休刊中。
最初のころは色々な昆虫記事が載っていましたが
しだいにクワガタ・カブト中心の雑誌に変化しました。
他紙とは少し違う誌風で、一番読んだ雑誌です。
また、新種の記載なんかもありました。
バックナンバーの販売をよく見かけます。
季刊~休刊:株式会社環境調査研究所.
☆BE.KUWA
説明するまでもありませんが虫専門の会社が出す雑誌だけに「特集記事」は凄いです。
飼育レコードを認定されると一挙に名を上げるくらい影響力のある雑誌です。
毎号買っている人も少なくないと思います。
月刊誌:有限会社むし社.
☆昆虫フィールド
広告が多く、それもまた記事のように読みました。
ごちゃごちゃしたイメージが残っていますがページ数は多かったような気がします。
現在は、不定期?:くぬぎ出版.
☆くわがたマガジン
昆虫フィールドと似ていましたが後半は少し差別化してきたようにも感じました。
ごちゃごちゃしたイメージが残っています。
現在は発刊されていないようですが、バックナンバーの販売はよく見かけます。
月刊~休刊?:東海メディア.
☆KUWATA
写真が綺麗な印象があります。
個人の感想としては先述のBE.KUWAと似た部分もあったと思います。
右開きのせいでしょうか? 画像は別巻です。
休刊・不定期?:ワイルドプライド.
☆月刊むし
主に虫屋と呼ばれる人たちが購読している雑誌で
以前は町の本屋さんにも置いてあったりしましたが需要に変化が出てきたせいか
最近ではあまり見かけなくなりました。
クワガタの特集号や欲しい記事があれば購入する雑誌。
「クワガタ関連総目次」なども販売されています。
月刊誌:有限会社むし社.
☆KUGAMUs~クワガタ通信
1989年から月刊クガムとして出版されましたが
いつの間にか不定期、名前も「クワガタ通信」になり、22号以降の存在は知りません。
オオクワガタが黒いダイヤとしてもてはやされていた頃
当時は情報が少なく、高額でも購読した雑誌です。
バックナンバーの入手は難しいかもしれません。
休刊?:虫研.
台湾の書物
台湾は日本と同じくらい人と昆虫との接点が多い所で
クワガタムシに関する本も沢山出版されているようです。
どの本も漢字で綴られてますが何となく理解できる部分もあります。
☆台湾鍬形蟲(自然観察図鑑4)(NT$1160)
①図とともに詳しくわかりやすく解説された「台湾鍬形蟲」(395p)
②1000頭近い数の「台湾鍬形蟲図版」(143p)
③野外ハンドブック印刷ものさし付き(32p)
以上の3冊が1セットになった豪華フルカラー本です。
台湾のミヤマクワガタやマルバネクワガタなどの中には
見分けのた易くない種が沢山いるため
解説は日本の図鑑より細かで詳しくなされています。
最新の現地出版物はわかりませんが、この図鑑はかなり良いものと思います。
箱サイズ:立て22㎝・横16cm・厚み4㎝強
李恵永著,2004年9月発行:新親文化事業有限公司.
☆鍬形蟲54(NT$380)
立て21㎝横12㎝の持ち運びを意識した1冊(フルカラー)
また、本を開くとものさしが印刷してあり、文具なしでサイズ測定できるよう工夫してあります。
最後尾にはフイルム系用紙を使い、「54種鍬形蟲等比列図録」なる開きものが付属します。
本の内容は、10㎝くらいに拡大した図が載っており、小型種でも特徴がわかりやすくしてあります。
中国語は判りませんが、現地では人気の本だそうです。
カバー綴じ部は糊付けされています。
張永仁著,2006年6月1日発行:遠流出版事業股份有限公司.
☆台湾鍬形蟲(320元)
ハンディータイプの本で49種が紹介されており、小鍬形蟲は日本産が図示してあります。
40mm近いセスジオオクワガタや、大きなタイワンネブトなども載っています。
コンパクトで扱いやすい本です。
この本もカバーの綴じ部分(背)は糊付けけされています。
張永仁著,1993年6月25日発行:牛頓出版股份有限公司.
ヤンバルテナガコガネ
左:☆DeZGOSTINI-14
右:☆ヤンバルテナガコガネ(週刊天然記念物09)
「世界の昆虫DATA BOK14」は、テナガコガネの記事が4ページあり
図とともに結構細かく解説してあり写りも綺麗です。
2005年12月20日発行:株式会社ディアゴスティーニ.
「週刊日本の天然記念物動物編09」は、上質な紙と写真がとても綺麗な一冊です。
ヤンバルテナガコガネの生態も書かれています。
2002年8月15日発行:株式会社小学館.
☆ヤンバルテナガコガネ(1800円)
横長の本で、ヤンバルテナガコガネの発見秘話や世界のテナガコガネまで載っています。
カラーも多く、テナガコガネだけで95ページあります。
古書でも人気が高く、定価では購入が難しい1冊です。
Amazonに在庫のある時があります。
水沼哲郎著,1985年7月25日発行:株式会社朝日出版.
以上、古書が多くなりましたが
手持ちの範囲で個人的な主観も入れて紹介させていただきました。