タンカ 啖呵 ああ短歌

短歌が趣味といってはみるものの、月2首の投稿にもアップアップ!しかし、やめられない!やめたくない!短歌の魅力を探訪!

歩きました!

2005-09-27 18:54:01 | Weblog
会社(大手町)から我が家(江東区)まで歩いて帰ってきました。夜のウォーキングでは何回か実施したことがありますが、会社の帰りを・・・というのは初めてです。下町ですのでアップダウンもないし、4キロ(たぶんないな)ほどですので健脚な人から見ればなんてことないのでしょうけど・・・朝夕これをやったら、少しはダイエットになるかしらん???

誘われて歌詠み初めし秋の日よ心優しく夕暮れにおり

この夕暮れに一人で歩いていたら、歌を詠み始めたころが唐突に思い出されました。子供たちもまだ小さくって、一人でこうして歩くことすら考えられなかったこころ。若くて忙しいから自転車で飛び回っていたなああ なんて・・「短歌やらない?」って誘われたのも秋の日の夕暮れでした。子供をお互いに自転車の荷台に乗せながら・・・

秋の夕暮れはやはり心が落ち着きますね。


しきなみ短歌会

2005-09-24 18:00:20 | Weblog
しきなみ短歌会


私が所属しておりますのは「しきなみ短歌会」といいます。
短歌会の目的として、下記のようなことを掲げております。

  1.本会は短歌によって生活を浄化し、個性を発揚し、もって芸術の奥堂に参じようとする歌の友の集いとする。


一見、えっええ?と思われる方が多いのですが、実際短歌を作っていますと、いやなことでも、素直に見つめている自分にびっくりさせられることがたびたびあります。浄化という言葉がピンとこないかもしれませんが、自分を見つめ直して、素直になれば、心豊かにという風に解釈でいいと思います。このごろ NHKで放送される「介護百人一首」も意図はそういうことだと思ってみております。
私なども、自分が短歌を詠むようになるなどとは思っておりませんでしたが、ふとした出会いから、短歌を好きになりました。古事記を読んで改めて三十一音で歌い上げることは、日本人に組み込まれているDNAだと思いました。
日本語をしゃべれることができれば、短歌はできます。!!!

実は本日、私は短歌講師助手初日でありました。
皆様の自己紹介を聞いていて、短歌を始めて一番よかったことが「夫のよいところを見つけました」とか「悲しい出来事も歌に託すことによって、心を落ち着かせることができました」などなど・・・・ほんとうにこういった効用があるんだとじんとしてしまいました。

紹介する短歌は今日の短歌会の皆様の歌からです。

ふる里に向う電車の我を追う浮雲ひとつ茜映えつつ

 故郷に向かう電車の中の情景・・・心弾む作者が見えます。

事無げに胸に黒線引かれたと見せる妹今日癌治療

 初句・・事無げに これに泣かされます。作者の感情も妹さんの感情も出さないで事実だけを述べることによって、作者の慟哭が伝わってきます。


一周忌迎える夫の法要に猛暑告げくる蝉しぐれかな

 亡くなられた時も蝉しぐれが作者を包んでいたことでしょう。この一年間の悲しみを思います。

この他にも心を打つ歌がいっぱいありました。この若輩の私を迎えてくださる人生の先輩たちとここでもまたすてきな出会いを見つけることができました。

古事記

2005-09-23 20:07:09 | Weblog
今夜は家族みなさんお留守(>_<)一人でカフェに来ています。ロイヤルミルクティとガナッシユケーキ食べながら角川文庫の「古事記」読んでます!振り仮名丁寧に書いてあります!現代語訳付きですφ(.. )〓

中秋の名月

2005-09-20 21:19:14 | Weblog
日曜日の中秋の名月は屋形船に乗ってきました。水平線から昇ってきた真っ赤な大きな月、そして黄色、白と次々と色を変えて雲ひとつないお台場の空に輝いていました。歌詠みのはしくれとしてはこういう場面で1首も思い浮かばないのはもうやきもきです。あまりにもありきたりの感想と発想しか湧かない自分がいやになってしまいました。無理に詠わなくてもいいさ・・・あとから湧いてくることだってあるもの・・・と慰めつつ、お料理やカラオケを楽しんできました。屋形船ときたら、揚げたてのてんぷらですよね。おいしいですよね、とくに「あなご」「めごち」上々でした!!

ほの青く光を反し雲流る名月おおうそのひとときは

これは何年か前の十五夜の日の歌。これもそのときはできず、何日かたって感動が落ち着いてからの作です。
でも今日、「女の人は月をあんまりみてはいけない」という話を聞きました。感傷的になってしまうから、悩める女性はますます・・・という心配からでしょうね。 かぐや姫も嘆いていましたね、そういえば・・・・

月みれば千千にものこそかなしけれわが身ひとつの秋にあらねど   
                        大江千里(おおえのちさと)

古今集の名歌ですよね。 この歌のころから「月見れば」に照応するのは「かなし」ということになっているようです。

メゾン・ド・ヒミコ

2005-09-18 10:29:25 | Weblog
久しぶりに単館上映の映画を見て来ました。単館・・といっても監督、俳優などは今をときめくスターですけどね。俳優(オダギリジョー)目当てでいったんですけど、大正解でした。今年わたしが観た映画のなかでは、一番感銘しました。題材が「ゲイ」「ホモ」「老人問題」「父と娘」「愛する人の死」「家族とは」「差別」「夫婦」・・・とうとうかなり盛りだくさんにありながら、淡々と丁寧に描写していて、かなり濃い後味を予想していたのに・・・うれしい誤算でした。冒頭、雨のなかで立っている主人公(オダギリジョー)の姿に圧倒されました。あとの出演者もそれぞれ素敵です。役が「立っている」と感じました。お勧めです。

渋谷の喧騒から離れて下町に戻ってくるとほっとします。

深川の街に昇れる黄の月新大橋にみつつの家路

今宵は中秋の名月です。誘われて「屋形船」に遊んでまいります。わくわくしています。