題名:プロの残業術。
著者:長野 慶太
発刊日:2009年9月1日
出版社:草思社
書籍タイプ:ビジネス書
読破時間:2.0h
ページ数:205
おすすめ度:☆☆☆☆(5点満点4点)
コメント:
最近の流行である『残業=無駄』という概念を根本的に否定している本書。
巷では、「ノー残業デー」が蔓延っており、『残業をする事は悪であり、効率の悪い出来ない人間の証』のような価値観が定着しつつあります。
けれど、若い社員は仕事の時間が先輩やベテラン社員に比べて、絶対的に少ないので、仕事を覚えられません。
企業は一時的には、労務費や人件費を削減出来たとしても、社員のスキルアップの時間を奪っている事を忘れてはいけないと思います。
ノー残業に疑問をお持ちの方は是非、おすすめです。
目次:
はじめに
PART1 一流になるにはなぜ「プロの残業」が必要か?
PART2 残業時間を「自分のための時間」に変える
PART3 「一流の仕事」を生み出す時間外の行動力
PART4 一段上の「イレギュラーワーク」で力をつける
PART5 それでも残業がつらいというあなたへ
おわりに
読書目的:
・どう残業すれば良いのか
・残業の考え方を考え直す
線を引いたポイント:
・「ノー残業」はゆとりの押し売りである。
→ゆとり教育の失敗とどう違うのか?
→役所に押し付けられるゆとりは弊害があったが、企業が押し付けてくるゆとりに弊害がないーそんなこと、だれが言えるのか?
・盗んでこそのスキルアップである。
・あなたが偉くなれるかどうかは、あなたがどれだけ時間をかけたかによる。
・同じ仕事や残業でも、仕事の意味が明確にされていて、意義が与えられていると、人間の頑張れる力はとても大きくなる
・残業時間は「意義が明らかな仕事」をする
→残業が、本当にどうしようもなくつらく苦しいものだとしたら、その意味や意義が明らかになっているか意識し直してみるべきだ。
・人にやらされている仕事はつまらない日中にまとめてしまう。
・施錠がされていないもの、アクセス権の制限のない資料は、すべてあなたがスキルを身につけ、偉くなっていくための財産なのだ。
→残業をしてそういうものを脳みそに叩き込んでいくか、それともノー残業で自分の島だけを守るか、すべてはあなた次第だ。
・あなたを苦しめるのは、時間ではなくストレスだ。
・「優先順位仕事術」は、「劣位に置いた仕事にも着手できるだけの時間的余裕があとで必ず来る」という前提条件のある人しか使いこなせない。
→「時間キチキチ」の環境が毎日続く中では、いつまでたっても優位の仕事しかする時間がなく、劣位に置いた仕事に着手するのはどんどん先延ばしになっていく。
・この国の残業論は、ノー残業で人件費を削ったある一握りの経営者が吹聴した成功体験が大いに受け、いつしか「賢い人は早く帰る」というヘンな固定観念が広まってしまったというものだ。
・できるリーダーはほぼ例外なく短気だということだ。
・人間は、与えられた時間を使いきるように仕事をする
・「考える時間」を効率化できる人はいない
・私用電話は、あなたのためにも、そして社会のためにどんどんかけたほうがいい。
・私は自分が目標としている人の椅子に座って足を組んだり、机の上で腕を組んでまわりを見まわしたりしてみようと提案している。
・外資系企業の社員がアウトプットがなぜ高いのか?
→外資系企業の社員には、秘書がつくからアウトプットが高い。
→秘書がいない我々は、残業で補うしかない。
→コピーなどの雑用は日中のつまらない時間にすませてしまい、来るべき貴重な私的残業時間には頭を使う楽しい仕事をすることにするだろう。
・三年目まではまごころをこめて指導すべきだが、四年目以降はどうせ指導しても変わらないからできる人に取り替えるべきだ
・上司が教えたいことと、あなたが知るべきことは違う
→上司が教えたいこと:指示した仕事を効率よく進めさせるための知識、あなたが知るべきこと:自らのキャリアアップにつながるプラスアルファの知識
→上から与えられた知識を吸収していればそれなりの社員にはなれる。しかし、それだけではプロにはなれない。
・戦略なき業務は共産主義のそれだ
・残業ゼロの職場でのリスクは、極端に日常業務遵守型になってしまう。
・仕事力を高める早道は、自分の仕事に対するフィードバック、つまり「自分は本当のところ、どこをどう頑張ればもっと伸びることが出来るのか」というヒントを上司からもらうことだ。
・労働時間の短縮は、誰かが病気になって熱を下げるために薬を飲もうとするのに似ています。熱を冷ますだけで病気の根源を治療しないなら、病はさらにひどくなる
・日中は直接会社の役に立ち、アフターファイブは間接敵に役に立つ。
・すべてのものに価格があるように、すべての行動に時間のコストがある。そしてコストに無関心な投資行動ほどろくなものは無いと断言できる。
・労働市場における自分の市場価値がどれほどのものかということについては関心を持っておいたほうがいい。
・見直すべきは長時間労働ではなく、業務そのものの問題の根本原因だ。
読後タスク:
・会社で閲覧する事が出来るファイルは興味を持って見る。
編集後記:
最近は、寒くなって来ており、早起きが辛くなって、寝坊をする事が多くなりました。
寝坊と言っても、仕事に遅れる寝坊ではなくて、本を読む時間が取れなくなるという意味での寝坊ですが…
そんな事で、書評のアップが夜になることが増えてきてしまいました。
もう一度気合を入れ直して、早起きをしたいと思います!!!
気持ちを新たに意気込んでいる、HIMETAKUでした。
コメントをお待ちしておりま~~す@
著者:長野 慶太
発刊日:2009年9月1日
出版社:草思社
書籍タイプ:ビジネス書
読破時間:2.0h
ページ数:205
おすすめ度:☆☆☆☆(5点満点4点)
コメント:
最近の流行である『残業=無駄』という概念を根本的に否定している本書。
巷では、「ノー残業デー」が蔓延っており、『残業をする事は悪であり、効率の悪い出来ない人間の証』のような価値観が定着しつつあります。
けれど、若い社員は仕事の時間が先輩やベテラン社員に比べて、絶対的に少ないので、仕事を覚えられません。
企業は一時的には、労務費や人件費を削減出来たとしても、社員のスキルアップの時間を奪っている事を忘れてはいけないと思います。
ノー残業に疑問をお持ちの方は是非、おすすめです。
目次:
はじめに
PART1 一流になるにはなぜ「プロの残業」が必要か?
PART2 残業時間を「自分のための時間」に変える
PART3 「一流の仕事」を生み出す時間外の行動力
PART4 一段上の「イレギュラーワーク」で力をつける
PART5 それでも残業がつらいというあなたへ
おわりに
読書目的:
・どう残業すれば良いのか
・残業の考え方を考え直す
線を引いたポイント:
・「ノー残業」はゆとりの押し売りである。
→ゆとり教育の失敗とどう違うのか?
→役所に押し付けられるゆとりは弊害があったが、企業が押し付けてくるゆとりに弊害がないーそんなこと、だれが言えるのか?
・盗んでこそのスキルアップである。
・あなたが偉くなれるかどうかは、あなたがどれだけ時間をかけたかによる。
・同じ仕事や残業でも、仕事の意味が明確にされていて、意義が与えられていると、人間の頑張れる力はとても大きくなる
・残業時間は「意義が明らかな仕事」をする
→残業が、本当にどうしようもなくつらく苦しいものだとしたら、その意味や意義が明らかになっているか意識し直してみるべきだ。
・人にやらされている仕事はつまらない日中にまとめてしまう。
・施錠がされていないもの、アクセス権の制限のない資料は、すべてあなたがスキルを身につけ、偉くなっていくための財産なのだ。
→残業をしてそういうものを脳みそに叩き込んでいくか、それともノー残業で自分の島だけを守るか、すべてはあなた次第だ。
・あなたを苦しめるのは、時間ではなくストレスだ。
・「優先順位仕事術」は、「劣位に置いた仕事にも着手できるだけの時間的余裕があとで必ず来る」という前提条件のある人しか使いこなせない。
→「時間キチキチ」の環境が毎日続く中では、いつまでたっても優位の仕事しかする時間がなく、劣位に置いた仕事に着手するのはどんどん先延ばしになっていく。
・この国の残業論は、ノー残業で人件費を削ったある一握りの経営者が吹聴した成功体験が大いに受け、いつしか「賢い人は早く帰る」というヘンな固定観念が広まってしまったというものだ。
・できるリーダーはほぼ例外なく短気だということだ。
・人間は、与えられた時間を使いきるように仕事をする
・「考える時間」を効率化できる人はいない
・私用電話は、あなたのためにも、そして社会のためにどんどんかけたほうがいい。
・私は自分が目標としている人の椅子に座って足を組んだり、机の上で腕を組んでまわりを見まわしたりしてみようと提案している。
・外資系企業の社員がアウトプットがなぜ高いのか?
→外資系企業の社員には、秘書がつくからアウトプットが高い。
→秘書がいない我々は、残業で補うしかない。
→コピーなどの雑用は日中のつまらない時間にすませてしまい、来るべき貴重な私的残業時間には頭を使う楽しい仕事をすることにするだろう。
・三年目まではまごころをこめて指導すべきだが、四年目以降はどうせ指導しても変わらないからできる人に取り替えるべきだ
・上司が教えたいことと、あなたが知るべきことは違う
→上司が教えたいこと:指示した仕事を効率よく進めさせるための知識、あなたが知るべきこと:自らのキャリアアップにつながるプラスアルファの知識
→上から与えられた知識を吸収していればそれなりの社員にはなれる。しかし、それだけではプロにはなれない。
・戦略なき業務は共産主義のそれだ
・残業ゼロの職場でのリスクは、極端に日常業務遵守型になってしまう。
・仕事力を高める早道は、自分の仕事に対するフィードバック、つまり「自分は本当のところ、どこをどう頑張ればもっと伸びることが出来るのか」というヒントを上司からもらうことだ。
・労働時間の短縮は、誰かが病気になって熱を下げるために薬を飲もうとするのに似ています。熱を冷ますだけで病気の根源を治療しないなら、病はさらにひどくなる
・日中は直接会社の役に立ち、アフターファイブは間接敵に役に立つ。
・すべてのものに価格があるように、すべての行動に時間のコストがある。そしてコストに無関心な投資行動ほどろくなものは無いと断言できる。
・労働市場における自分の市場価値がどれほどのものかということについては関心を持っておいたほうがいい。
・見直すべきは長時間労働ではなく、業務そのものの問題の根本原因だ。
読後タスク:
・会社で閲覧する事が出来るファイルは興味を持って見る。
編集後記:
最近は、寒くなって来ており、早起きが辛くなって、寝坊をする事が多くなりました。
寝坊と言っても、仕事に遅れる寝坊ではなくて、本を読む時間が取れなくなるという意味での寝坊ですが…
そんな事で、書評のアップが夜になることが増えてきてしまいました。
もう一度気合を入れ直して、早起きをしたいと思います!!!
気持ちを新たに意気込んでいる、HIMETAKUでした。
コメントをお待ちしておりま~~す@