気象予報士合格!その後・・・

第24回気象予報士試験に合格したヒコーキ雲がその後どうなったのかを報告します。

№64 天空の城ラピュタ

2007年06月17日 10時20分25秒 | Weblog
先日(6/15)の金曜ロードショーで
「天空の城ラピュタ」というアニメ映画が放映され、
ヒコーキ雲も童心に還って見てしまいました。

劇場公開の当時はまだ高校生でしたので
かれこれ20年ぐらい前の作品になるのですが、
今見てもあまり古臭さを感じさせず、
そういう意味でも宮崎駿監督の凄さを感じました。
ストーリーの詳細は割愛しますが、
同じ宮崎アニメの「風の谷のナウシカ」と並んで
ヒコーキ雲が空に感化した原点のような気がします。

実はこの作品、
テレビ放映の度に何回か繰り返し見ていますが、
気象予報士になってからは初めてで、
時々出てくる気象なシーンがとても新鮮でした。
                      
例えば空に浮かぶ城=ラピュタを覆い隠している
巨大な積乱雲をアニメでは「竜の巣」と呼んでいますが、
竜の巣に近付くと水銀柱がどんどん下がったり、
渦巻き(低気圧)に飛行船が引きずり込まれたり、
いざ竜の巣に突入すると電流と嵐の地獄だったりと、
実際の気象現象がリアルに描かれています。
(ちなみに現役パイロットにも巨大な積乱雲を
 見付けると「竜の巣や!」と呼ぶ連中がいます)

古い歌もそうですが、古い映画を観ると
その当時の感覚というか気持ちが甦るようで、
高校生だった頃を懐かしく思い出しました。
「天空の城ラピュタ」を久しぶりに鑑賞し
心地良い余韻に心が洗われたヒコーキ雲でした。

PS:
来週末はチョット一服の予定です。。

№63 寒冷渦と顕著現象

2007年06月10日 10時32分11秒 | Weblog
ここ最近、全国的に大気の状態が不安定ですが、
その原因は上空に居座る寒冷渦です。
日本上空を流れる偏西風が大きく蛇行したために
上空の寒気が切り離されて置き去りにされたもので
この理由から切離低気圧と呼ばれることもあります。

寒冷渦は偏西風から孤立しているため
動きが遅いのが特徴で今回も教科書どおりです。
上空に寒気が入ると対流活動が活発になり、
雷雨や突風などの顕著現象を引き起こします。

昨日(6/9)も大阪では正午頃に激しい雷雨がありました。
朝は日も射していたのですが急に空が暗くなり、
ゴロゴロと雷鳴が鳴り始めてザーッと雨が振るパターン。

淀川の河川敷でバーベキューを予定していましたが、
寒冷渦の動きを衛星画像でナウキャストしていましたので、
ヒコーキ雲の判断で明日(つまり今日)に延期。
ちょっとだけ気象予報士の知識が役立った場面でした。

では今からバーベキューに出撃です。
                

№62 久しぶりの視程40キロ

2007年06月03日 09時50分57秒 | Weblog
大阪の空はいつも白っぽくモヤって、
晴天でもスッキリした日が少ないのですが、
先週は北よりの風が卓越して視程良好でした。

特に月曜日(5/28)はスカッとした空で最高。
ちょうどその日、堺市役所に出向く仕事があったので、
最上階の展望ロビーに上がって景色を堪能しました。
                      
堺市は大阪市の南に隣接する政令市ですが、
東の生駒山や南北の市街地、西は遥か40キロ彼方の
明石海峡大橋までハッキリ見通すことができました。
大阪の視程は大体10~20キロ程度しかありませんので、
久しぶりの絶景にすっかり仕事を忘れてしまいました。

高い所から地上を眺めると鳥になった気分になり、
大空を自由に飛び回りたい!といつも思います。
気象予報士を目指した原点をふと回想したヒコーキ雲でした。