休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

映画「クライマーズ・ハイ」

2012-08-15 00:29:24 | その他

 夏のこの頃になると、毎年のように見たくなる映画がある。
 日本航空123便墜落事故をめぐる地元新聞社を描いた「クライマーズ・ハイ」という映画である。
 日本航空123便墜落事故については、事故があった時、ちょうど僕は受験生であった。学校から帰ってきた時、母から日航機が消えたらしいという話をされたことを覚えている。その後のことは、新聞等に書いてあるとおりだ。

 その墜落事故をめぐって地元記者が右往左往する。報道とは何なのか、何のために記事を書くのか。地元新聞社のプライドとは何なのか。そういったものが描かれる。その時の心理状態と登山をするときの心理状態であるクライマーズ・ハイとをかけている。そのため登山の描写も多い。

 その中で、堺雅人扮する県警キャップである佐山記者の記事を、新聞社の編集部員で読み上げるシーンについ眼に涙を浮かべてしまう。
 その記事はこうだ。
 「御巣鷹山にて=佐山記者」
 若い自衛官は仁王立ちしていた。
 両手でしっかりと、小さな女の子を抱きかかえていた。赤い、トンボの髪飾り。青い、水玉のワンピース。小麦色の、細い右手が、だらりと垂れ下がっていた。
 自衛官は天を仰いだ。
 空はあんなに青いというのに。
 雲はほっかりと浮かんでいるというのに。
 鳥は囀り、風は悠々尾根を渡っていくというのに。
 自衛官は、地獄に眼を落とした。
 そのどこかにあるはずの、女の子の左手を探してあげねばならなかった。

 映画では、途中から涙声になる。同時に僕の眼からも涙があふれ出る。最近の僕はどうも、子どもが夭折する話に弱い。本来なら彼らの未来が開けているはずなのだ。そう思うと涙が止まらなくなってしまうようだ。

 そして、日航デスクの悠木記者が、新聞社の新聞を買いに来た、日航機事故の被害者であろう親子に遭遇した時、一時やる気を喪っていた自分が本来やるべき使命に思い至り、俄然行動を始める。
 こうしたシーンを見て、僕もいつも、気持ちが疲れてきたときに見て、仕事に対してギアを入れる。
 そして、まっすぐな気持ちで対象に向かうことが出来るようになる。

 映画自体、いい映画だったと思うが、特に自分の気持ちに活を入れることが出来る映画のひとつである。
 
 事故から27年が経つ。しかし、忘れてはならない事故の一つであるような気がする
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