ひじきごはんを食べましょう(sorry, this blog is UNDER CONSTRUCTION←おー

どうもひじきごはんです。ほんとに食べちゃだめですよ、俺のことをね。

ピーター ウェンディーズ

2011-09-22 11:39:21 | Weblog
195 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2011/09/22(木) 10:47:34.05
をれはフランスパンのバケットに目がない。会社の昼休みに街に出て、うまいバケットのサンドイッチを喰わせる店で
三百円ちょいの昼飯を買う。まあ二つ買う、日本人の胃袋は平均してをれの胃袋よりひとまわり小さいようだ。

をれはデスクワークだからそれで充分五時までの腹保ちはいい、問題なくつまらない書類とPC画面と午後一杯
格闘して、ちょっと残業をして、安アパートに帰ってホットショコラと安タバコでアニメをつらつらと割って眺めながら
一日が終わる。

をれは下戸だ。宴会の時にしか呑まない。

四月に、かわいい新入社員が入社してきた。ふん、かわいいな。をれは同じ会社の年上の先輩に去年アタックして
けんもほろろに袖にされていたので女に対してすこぶる冷徹な視線を投げかけるのを常としていた。同じ部署に
配属されたがをれの眞下でもないし隣の席でもないし、まあそれがどうしたであり、をれの生活に変化はないはずであった。

ところが、ある日、パン屋でばったり一緒になった、昼メシどき。「先輩。」「お、おう。」「偶然ですね。」「まあパン喰うならな。」
別の日に別のパン屋でも一緒になった。「先輩。ここのも美味しいですよね。」「まあな。」

それで一緒になることが多いのでなんとなくある日、一緒に会社まで戻ろうかという話になった。
新着レス 2011/09/22(木) 10:55
196 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2011/09/22(木) 10:55:29.56
「ねえ先輩。」「なんだ。」「わたし、大学時代、何回かパリに行ったんです。」「そりゃ結構。」
「なんのために行ったと思います?」「ファッションでもチェックしたんだろ。」「ぶー。」
「じゃあイケメンのパリジャン漁り。」「… ぶー。」「ふーむ。どうしても答えなきゃだめそれ?」「だめ。」
「…ヒントは?」「今です。」「… … ああ、ああ。なるほどね。ほお。ふむ。へえ。」「で、ですね。
わたしの秘密教えましょうか。」「子供がもう居るの?」「ばか。…わたし、パリのパン屋さんの名店リストを
作ってあるんです。」「ナニッ…」「見たくありません?」「…。…。」「もし見たいっていうんならぁ。」「金か。」
「違いますよ。」「なんだよ。」「…。」彼女は気のせいか頬を染めた。「…!? おまえ馬鹿じゃないの。
をれをたくだよ??」

結局をれはパリのパン屋の名店リストと彼女を手に入れた。新婚旅行はドイツに黒パン巡りであった。

日本人離れした彼女の柔らかいゆるふわのとび色の髪が、欧州の風になびく姿ををれはサイバーショットに記録する。
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