スーパーの寿司がすごく旨くなった、それがこの十数年での大変化だと思っている。
惣菜は総じてそうだ。年少の諸君は想像もつかないと思うが、70年代の少年少女はもっと
わびしいお惣菜を買ってきてもらって食べていたのだ。
それもまた、食である。俺は間違ってもそういう時代を「味わう必要があるとは」思わない。ただ、知っては ほしいのだ。それは戦争の記憶に実は似ているのかもしれない。
②
駒場祭一年目、模擬店でガスボンベに火が遷った団体が居た。ビビリだった20歳のをれは運営委員に直行した。今ならそうはしないだろう。そういうことををれは知らなかった。
扱ってる危険に比して 「空気が緩んでるか締まっているかの判断」にをれはその頃から 煩い。センスがとぎすむのをよく感じる。