修行の旅1日目:デトックス

2012-10-25 18:19:46 | 日記
 雨潸々と この身に落ちて
 わずかばかりの 運の悪さを 恨んだりして

 人は哀しい 哀しいものですね
 それでも過去達は 優しく睫毛に憩う

 人生って 不思議なものですね

  ( 美空ひばり「愛燦燦」)





何となく「ひとり合宿 in 嬉野温泉」に来てみました。

嬉野自体、別府や由布院の賑わいを1/10にしたような
侘び寂び情緒あふれる温泉地ですが

その中でも、まるで田舎のお婆ちゃんちに遊びに来たような
昭和の香り漂う、鄙びた湯治宿を選んでみました。

諸々の懸案事項を投げ捨てて、バスに揺られること2時間弱、
到着すると、おりしも外は、ザーザー雨。

潸々とこの身に落ちた雨を払うべく
チェックイン後はすぐにひとっぷろ浴びて
いい汗かいて、デトックス。

続いて晩御飯ですが、併せて胃腸もデトックスです。

大概、旅館の晩御飯は、至れり尽くせり・似たり寄ったりで
お仕着せ感やボリューム感やカロリー感などが過剰なので
晩御飯は付けずに、朝ごはんのみコースで申し込んでいました。

(それでなくても、昨日も一昨日も
 A嬢の多国籍やらB店の餃子やら、ご馳走続きだ)

さっそく、近所のスーパーにお買い物に行って
おからの煮付けとか、揚げ出し豆腐とか、ホウレンソウのおひたしとか
(もちろん、嬉野の地酒「虎の児」一升瓶も)買って
お部屋でゆっくりまったり、ヘルシーひとり飯です。




そして、晩御飯を食べ終わった後は・・・さっそく時間がたっぷり!

さっそくやることがありません。キタキタキターッ!

まさに、この手持ち無沙汰感を、味わいに来たんだっー!(身悶え)

しょうがないので、窓辺の椅子に座って
JOJO(もとい徐々)に激しくなる雨を眺めつつ
落雷で一瞬明るくなる空がいつ来るのかを、まだかまだかと
一晩中見上げていました。
オラオラオラオラッッ!

こんな時間の過ごし方、小学生以来のグダグダっぷりです。

窓を閉めて、音の無い空間にいるのも、いい感じの居心地の悪さ。
静かに観察してみると、自分の耳鳴りって
そっとちゃんと鳴ってるもんだなぁ・・・。




人事採用は、常に求人者・求職者と向かい合う仕事です。

中途採用は、もちろん即戦力としての経験・能力を求められるため
 「公認会計士、最低でも簿記2級があり、○○の実務経験者でないと・・・」
 「宅建の資格と実務経験があり、□□方面に人脈を持っている人が・・・」
 「社内SEであれば、△△と××ができて、新しい知識があって・・・」
と、求人者の生の声を聞かされながら、日々調整業務などをしていると

自分がいかに何も持っていないか、代替可能でありふれた存在なのか
(しかも、年齢とともに市場価値が絶賛下落中♪)
ということを、いやがおうにも日々突きつけられます。

そのくせ、求職者の方に対しては、嫌らしい質問をガンガン突っ込んだり
挙句の果てに、お断り通知を送ったりしなければいけないので
往々にして、自分が引き裂かれるような苦しさを感じることがあります。

物事をネガティブに考えていることに気付いたら
いかんいかんと、前向きに気持ちを切り替える努力をするのですが
普通の会社員生活をしていると、ついつい刺激が多すぎて
反射的に反応してしまうことも多いのも事実。

今回のような
「話し相手はいないけど、時間がたっぷりある」という、ひとり合宿は
自分の思考に、絶えずじっくり目を向ける、いい機会です。




温泉で老廃物を流して、粗食で身体の内側を掃除して、
ついでにマイナス思考も、この合宿でデトックスしちゃうもんね!
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