精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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心理学の3つの柱 ~知覚・行動・学習~

2014年12月12日 | 心理学
<心理学が日常生活の実感とは異なるのはなぜか?>
(a) 誰でも日常生活の中で、相手や自分の気持ちを考えている。心理学は最も身近な学問のはずだが、日常生活の実感とは異なる。
(b) この日常的な心理分析は、(自分の)主観と(相手の)主観の間の共感的理解。これには、主観と客観、気分や感情、事実と憶測、先入観など、あらゆるものが含まれ混在している。
(c) それを科学的(客観的)な視点から、整理して体系化したものが心理学。その柱は、大きく3つ。

<心理学の3つの柱>
(1) 知覚
感覚と知覚は異なる。感覚とは、光や音など物理的な情報が、神経を通って大脳に伝えられること。知覚とは、その伝えられた情報を受け取り、意味づけして理解すること。たとえは、写真を感覚とすれば、絵画が知覚にあたる。知覚は物理的な情報そのものではなく、人によって受け取り方が異なる。知覚は心理学の入口。
(2) 行動
人が何を考えているのか(主観・内省)ということより、どのように振る舞ったか(行動)に注目する。行動は心理学の土台、行動によって心理学は科学となる。しかし、人の主観や内省を取り上げないことで、心理学を日常生活の実感から遊離させている。
(3) 学習
心理学用語の学習とは、学校の学業のことではない。経験によって行動が変化すること、新しい行動を習得すること、ある状況である行動が生じやすくなること・生じにくくなることが、心理学の学習。スキルや知識の習得、生活環境への適応・不適応は、この学習の結果であると考える。



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