歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

ホームラン狙いの経営について

2016-12-27 08:32:39 | 日記
薪を背負い、寸暇を惜しまず学問に励んだ二宮尊徳(金次郎)。
その時代の農村は、未曾有の飢饉に苦しんでいた。
米、稗などを食べつくし、木の皮、家の壁や土まで口にするという惨事が記録に残っている。

そのような中、尊徳は数々の疲弊した農村を復興させたのだ。
幼い頃から励んでいた学問を、農村復興の指導者として、見事開花させたのだ。

その尊徳は、神奈川県小田原市で農民の子として生まれた。
尊徳が幼い頃、近所を流れる酒匂川が氾濫し、家、財産、田畑もすべて流されてしまった。

父は借金をし、返済のため、働きづめの日々を送るようになる。
そんな過酷な日々が続き、過労により、この世を去ってしまう。
数年後、後を追うように、母もこの世を去る。

そんな折、幼い尊徳は、酒匂川を訪れ、川を眺めるようになった。
そして、なけなしのお金で買ってきた松の木の苗を、毎日、毎日、土手沿いに植えていったのだ。

「この松の木が大きくなると、川の氾濫を防いでくれる」
やがて酒匂川の土手には、松並木ができあがったのだ。

尊徳といえども「打ち出の小槌」など持ってはいない。
では、どのように、疲弊した農村を復興させたのか。
尊徳の方針こそ、「積小為大」なのだ。
つまり、「小さなことを積み重ね、大きなことを成し遂げる」
ということだ。

この尊徳の考えを表したこのエピソードは、
現代の会社経営も同じではなかろうか?

経営者、経営幹部として、常にホームランを狙い続けるべきなのか?
それとも小さなヒットを、コツコツ積み重ねるべきなのか?

皆さんの経営方針を、教えてください。


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部下の人心掌握について

2016-12-14 08:02:16 | 日記
皆さんこんにちは。
皆さんにおかれましては、人心掌握がお上手で、社内ではよき上司なのでしょう。

「一生懸命」という言葉がある。
この言葉の由来は、「一所懸命」だ。
「一所」というのは土地のことであり、土地に命をかけるという鎌倉時代からの武士のモットーである。
一坪の土地でも大切にし、これを奪おうとする者とは命がけで戦う、という意味だ。

なぜか?
それは当時の財源が、土地であったからだ。
財政を支える年貢は米であり、その他の生活必需品も土地から生産されていたのだ。
もちろん土地だけでは収入は得られず、土を耕す農民も必要だ。

だからこの時代の裕福とは、広大な土地と多くの農民を持つことである。
しかしその土地は、常に誰かに狙われ、合戦が絶えなかった。

この頃、戦国大名たちには、家来管理や領民統治の方法に、「王道」と「覇道」という2つの方法があった。

王道とは、愛民の思想で徳と仁による治世を行い、義の精神を失わないという考え。
覇道とは、治世には、義もへったくれもない。
策略で相手をだまし陥れ、力を用いてねじ伏せる。
自己権力の拡大が、部下にとってもプラスになる、という考えだ。

武田信玄は、王道によって家来・領民を統治した武将だ。
現在も残る「信玄堤」の治水工事、道路・橋などのインフラ整備は、「領民の立場になっての政治」そのものだ。

その信玄が急死すると、武田家は乱れた。
大部分の信玄の後継者たちは、信玄の王道による統治を引き継ごうとした。
しかし、室賀という豪族だけは反発した。

「戦国の乱世にあって、何を夢のようなことを言っているのだ」
と考え、覇道による統治こそ正しいと考えたのだ。

これは現代の会社の人事管理にも通じる。
人事管理には、絶対的に正しい正解などありません。
ぜひぜひ皆さんの考える人事管理について、教えて下さい。


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