三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

キリギリスが正しい~ドラマ「カルテット」。

2017年01月20日 | 鑑賞
「逃げ恥」の録画したやつあるけど見る?
という紳士のお薦めをにっこりスルーしたのが先週のこと。
ドラマは大体、好きな役者が出てるかどうかで見てます。
だって主観的メンクイだもの。
というわけで今期見ようとしているのは「カルテット」。
「僕のヤバイ妻」以来気になる高橋一生。

で、ドラマの中で出てくる「アリとキリギリス」の話。

音楽で食べていけないとわかったとき、
趣味にして生きていく「アリ」になるのか
それでも夢にして沈んでいく「キリギリス」になるのか。

突き刺さる言葉です。
でも、アリの幸せもわかるけど、
キリギリスだって、本当はそんなに不幸じゃないと思う。
ドラマのベンジャミン氏は、人が思うほど悲惨でもないんじゃないかと。

日本では、勤勉なアリの生き方を推奨する教訓的物語だと
理解されている「アリとキリギリス」の話ですが、
本当は逆なんだ、と学生時代に西洋音楽史の先生が言っていた気がします。
今よりさらに青い子供だった当時の私には
他の多くの事と同じように先生の話を完全に理解することができず、
今ここで説得的に解説することができないのが惜しまれます。
キリギリスのスゝメだ、ということしか記憶にない・・・
そして、今なら、キリギリスも悪くない、と思うようになった。



何より、エンディングが美しくて最高。
大正時代みたいなウェーブのヘアスタイルとか。
ひと昔前の女性の美しさにあこがれます。


でも、その映像を見ながら思ったね。
アリとキリギリスなんて、多くの人の胸を刺すセリフを言ってるけど
実際にはこの人たち、役者さんだもの。
キリギリスなんだな。って。

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