中国吉利、ブラジル市場に進出…セダンなど2車種を発売へ

2015-06-28 17:58:05 | 日記


(レスポンス)

中国の浙江吉利控股集団(ジーリーオートモービルホールディング。以下、吉利汽車)は1月23日、ブラジル市場に進出すると発表した。

吉利汽車は、中国?浙江省に本拠を置く民族資本のメーカー。1986年に設立され、1997年から自動車事業に参入した。中国ではジーリー(GEELY)ブランドとして有名。親会社の浙江吉利控股集団は2010年、フォードモーターからボルボカーズを買収したことで知られる。

今回、吉利汽車は、ブラジル市場への進出を発表。ジーリーの「EMGRAND」ブランドの『EC7』を含む2車種を、年内にブラジルで発売する。EC7は、ジーリーの中国における中型セダン。

すでにEC7は、世界20の国と地域に投入。2011年11月には、欧州で唯一の公的衝突安全テストを行うユーロNCAPコンソーシアムから、4つ星の安全評価を受けている。

ブラジルへの進出にあたり2011年8月、現地の自動車販売大手、Gandiniグループとディストリビューター契約を締結。現地に販売子会社を設立した。また、ウルグアイの車両組み立て会社、ノルデックス社に生産委託したEC7を、ブラジル市場に導入する。ノルデックス社では、ジーリーの4車種を年間2万台生産する能力を備えている。

森脇稔


2020年、任務を終えた探査機に送信される人類からのメッセージ

2015-06-03 12:36:58 | 日記
2020年頃に太陽系を脱出する無人探査機「ニュー?ホライズンズ」に、「人類からエイリアンへ向けたデジタル?メッセージ」を公募して送信するというプロジェクトが開始された。


冥王星に接近したニュー?ホライズンズの想像図。


現在、木星から冥王星を目指して宇宙空間を進んでいる無人探査機「ニュー?ホライズンズ」は、あと約1年で冥王星に到達し、凍った地表を初めて近接撮影する。


その後ニュー?ホライズンズは、凍った小惑星が太陽系の果てに集まったカイパーベルトで何らかの天体を探査することになっているが、その天体はまだ決まっていない。ミッションチームは、研究にふさわしい天体を探し出すため、ハッブル宇宙望遠鏡等を使って目標を検討している。


2020年頃、カイパーベルトの探査がすべて完了した段階で、米航空宇宙局(NASA)は最後に、ニュー?ホライズンズへ向けて、あるデータを送信することになった。人類からエイリアンたちへ向けたデジタル?メッセージだ。


ニュー?ホライズンズはこのメッセージを、太陽の影響圏の外にある未知の暗闇へと運び出す(太陽系外に出る人工構造物としては、パイオニア10号と11号、ボイジャー1号(日本語版記事)と2号(日本語版記事)に続いて5番目になる。これら5機の軌道図や現在位置がわかるサイトはこちら)。




ゴールデンレコードのジャケット。1977年に打ち上げられたボイジャー探査機に搭載された。image: Wikimedia Commons


この計画は、ボイジャー1号とボイジャー2号に積み込まれた「ゴールデンレコード」に似ている。ゴールデンレコードには、アナログ録音と複数の画像が収められている。


ボイジャーに積載されたゴールデンレコードのデザイン責任者であるジョン?ロンバーグが、ニュー?ホライズンズにも同趣旨のメッセージを搭載しようと呼びかけて、「New Horizons Message Initiative」が結成された。ニュー?ホライズンズはすでに2006年に打ち上げられており、物理的な記録は無理であるため、世界中の人からメッセージを公募して、デジタル化してニュー?ホライズンズに送信するという計画だ。


NASAの同意は受けたが、データ送信などにも資金が必要だ。そこでロンバーグ氏は、向こう3年間の費用を調達するため、「Kickstarter」を通じて約500,000ドルのクラウド?ファンディングを行う。プロジェクトについては、2014年8月25日に公式発表が行われる予定だ。


※冥王星軌道からの通信速度は僅か800bps弱となるため、冥王星探査で取得したデータは、地球への送信に数カ月かかる。ニュー?ホライズンズは8GB相当のフラッシュメモリを搭載しているが、任務完了までは記憶容量に余裕がないため、今回のプロジェクトでニュー?ホライズンズへのメッセージ送信は、すべての任務が完了した後になるという。


なお、ニュー?ホライズンズには、ミッション用機器のほかに、星条旗や公募した43万人の名前が記録されたCD-ROM、史上初の民間宇宙船「スペースシップワン」の機体の一部だったカーボンファイバーの破片、冥王星を発見したクライド?トンボーの遺灰が搭載されている。


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