嫉妬しない練習

2017-06-20 08:06:50 | 日記




(プレジデントオンライン)



PRESIDENT 2011年5月30日号 掲載

「ライバルが先に出世した」「たいして残業もしていないのに同僚のほうが営業成績がいい」……他人の成功に嫉妬した経験は、多かれ少なかれ誰にでもあるでしょう。

嫉妬は不思議な感情で、「嫌い」とは違う、まして「好き」だけでもない、「あいつのことは認めるけど嫌だ」という両義性がひとつの特徴です。

日本語では「嫉妬」という1つの言葉になってしまいますが、心理学ではこれを「エンヴィ(envy)」と「ジェラス(jealous)」の2つに分けて考えます。エンヴィは「あんなやつ堕落してしまえばいいのに」という憎しみに近い非生産的な対抗心ですが、ジェラスは自分に欠けているものをもっている人に出会ったときに、コンプレックスが刺激されて起こるもので、こちらは肯定的な意味合いで使われます。

「たいして残業もしていないのに成績がいい」同僚には、おそらく自分とは異なる方法論があって、要領よく仕事を進めることができるのでしょう。それなら「どんなやり方をしているんだろう? コツがあるなら盗んでやれ」と思うようにすればいいのではないでしょうか。

嫉妬というのは雲の上の人には感じないものです。自分とたいして違わないのに自分よりうまくやっていたり、評価されている相手に対して感じるもの。ということは、その手法を盗むのも難しいことではないのかもしれません。それで自分が新しいノウハウを手に入れることができるのなら、嫉妬するような相手に出会えたことは、とてもラッキーだし、人が人と出会う醍醐味といっていいのではないでしょうか。

実際、心理学者の中には「嫉妬によってしか人は成長できない」と唱える人もいるほどです。人は部屋に閉じこもって、自分について考えるだけでは自己を知ることができません。他人と関わる中でプライドを感じたり、嫉妬を感じたりするのを繰り返しながら、社会における自分のヒエラルキーを知覚していくのです。

例えば、誰かとランチを一緒にするのでも、相手が自分と似たような人であれば安心ですし、相手にジェラシーを感じることもないでしょう。しかし多様なバックグラウンドをもつ人たちと食事をすると、相手の中に羨ましく思う要素や、真似したいと思うものを発見することもあるのではないでしょうか。そのためか、10年、20年と長期にわたって行われた心理学の調査では、様々な人と食事をする習慣がある人のほうが、その後出世しやすく、年収も高い傾向にあるという結果が出ています。

以前、ある大学教授に「僕は君に嫉妬してるんだよ」とサラリと言われたことがあったのですが、それを聞いてすごく器の大きな人だと思いましたね。そんなふうに自分の嫉妬心を認められるのなら、人は年齢にかかわらず、嫉妬をバネにしてどんどん伸びていけるはず。だから他人に嫉妬を感じたら、あえて「嫉妬宣言」をしてみるのもいいかもしれません。口に出して言うのがはばかられるなら、心の中で宣言するだけでもいいでしょう。


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