事故米不正転売事件で引責辞任した農林水産省の白須敏朗・前事務次官(58)が、水産庁が所管する社団法人「大日本水産会」(東京都港区)の会長に就任したことが分かった。民主党は「官僚の天下りのあっせんの全面禁止」を掲げており、政権発足前の駆け込み人事とみられるが、農水省は公表していなかった。
農水省や同会によると、同会は中須勇雄・元水産庁長官(65)が03年6月から会長を務め、今年5月、総会と理事会が開かれ4期目を選任された。しかし、今月1日の臨時総会と理事会で白須前次官の会長就任が決まった。任期は11年5月まで約2年で報酬は年1860万円に上る。
農水省によると、内閣府の官民人材交流センターは昨年12月に設立されたため、既にOBとなっていた白須前次官は、あっせんの対象外。農水省は「こちらであっせんはしていない」としており、同会は「中須前会長ご自身が後任を探していた」と話している。
今回の人事が公表されなかったことについて、農水省秘書課は「うちが発表すれば国が任命したように誤解される恐れがあったためで、隠していたわけではない」と釈明している。
「駆け込み」と指摘される人事では、内閣府審議官を7月に退職した旧厚生省出身の柴田雅人氏(60)が、8月29日付で国民健康保険中央会理事長に就任したことが明らかになっている。
同中央会は国保の全国組織。多田宏前理事長の任期途中での交代で、官僚の天下りあっせんの全面禁止を掲げる民主党政権が発足する前の「駆け込み天下り」との批判も出そうだ。 【毎日JP】
関連記事::農水省焼け太り?700人合理化・新業務1100人
「責任を取って退職」すれば責任を果たしたと次の法人の要職に転職すると言う次官クラスの渡り就職すると言うモラル無さに呆れる。これが責任の取り方が習慣になって来ていたであろう。
民主党のムダの排除と言う事に繋がっていると言う事が公務員改革の天下りの排除という所以と言う事なのだろう・・・・・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます