「きょうで台無しです」。痛すぎる一敗であることは誰よりも本人が分かっている。稀勢の里が横綱昇進に挑戦するチャンスを遠ざける2敗目を喫した。
前日の白鵬との全勝対決に敗れ、気持ちが切れてしまったのか。合口の悪い琴奨菊に一気に寄られて倒れ込んだ。勝てば、初優勝の可能性も残されていた一番とあって満員札止めの観客席から思わずため息が漏れた。
13勝2敗。名古屋場所は綱取りへ挑戦となるのか。「一方的な相撲で負けた。今の時点でそういう考えはない」と伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は否定的。北の湖理事長(元横綱)は13連勝を評価し、「2差がついたといっても(優勝に)準じる成績」とみる。
もっとも、昇進は名古屋で賜杯を抱くことが大前提。本人は「今日のようなことがないように。いい教訓じゃないですか」と前を向いた 【産経新聞】
後悔先に立たず
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