癒(IYASHI)

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▲「言葉にできないほどの喜び」 世界文化賞 授賞式典

2015年10月22日 20時41分53秒 | 癒    し

         

常陸宮妃殿下から顕彰メダルを授与される絵画部門の横尾忠則氏(右)=21日午後、東京・元赤坂の明治記念館

 優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第27回授賞式典が21日、常陸宮妃殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われた。常陸宮殿下は風邪気味のため、欠席された。

 今回は、美術家の横尾忠則氏、ピアニストの内田光子氏ら5人が受賞。内田氏は健康上の理由で授賞式典を欠席した。歴代受賞者は26カ国、139人となった。

 式典では、日本美術協会の日枝久会長のあいさつに続き、受賞者を推薦した同賞国際顧問の6氏がスピーチ。国際顧問の中曽根康弘元首相は「受賞者の皆さんは、独自の個性を発揮しながら人間性と普遍性にあふれた作品を創作し、芸術文化の素晴らしさを人々の心に訴えている」と話した。

安倍晋三首相はビデオメッセージで「素晴らしい芸術は国境や時代を超えて人々の心を動かし、未来に進む力を与える。大きな感動を与えてくれた皆さまに感謝したい」と祝辞を寄せた。

 その後、常陸宮妃殿下から受賞者4人に顕彰メダルが授与され、日本美術協会の森英恵(はなえ)副会長らからそれぞれ感謝状が贈られた。賞金は各1500万円。

 常陸宮殿下のお言葉を同妃殿下が代読された後、受賞者を代表してヴォルフガング・ライプ氏が「生涯を芸術に打ち込んできたわれわれにとって、受賞は言葉にできないほどの喜び」と謝辞を述べた上で、「われわれの社会は科学や経済、商業主義に捕らわれているが、世界文化賞は芸術が最も重要だとしていることが美しい」と語った。

 引き続いてカクテルレセプション、祝宴が開かれ、各国大使ら約300人が出席した。岸田文雄外相も駆けつけ、受賞者を祝福。国境やジャンルを超えた人たちの交歓の輪が広がった。(毎日)

 言葉に出ない世界賞絵画の喜び