秋の奈良県ツーリングに行ってきました。
W3で行くつもりで前日整備中にトラブル発生です。
GO TO トラブルかよ。
それも重症っぽい。(年内に直るか分からない)
急遽R100RSの出番となり、こちらも整備でアタフタでした。
そんなこんなでツーリング弁当は作れませんでした。
その代わりに駅弁にしました。
弁当屋さんの会社で直接買いました。
折角の駅弁です、エキナカで食べました。
柿の葉寿司とおぼろ昆布(中は魚でした)の寿司です。
W3のはずだった奈良県の路地ツーリング。
R100RSでは路地は大変なので伊勢志摩方面か小浜舞鶴方面の海にしよう。(橋本市はしんどかった反省です)⇒
こちらを参照
走り出してから考えました。
でもねぇ、ここは初志貫徹です。
W3で予定していたフルヴァージョンではなく、スケールダウンしたR100RSヴァージョンを組み立てました。
河岸段丘の商店街、川に向かって下っています。
W3なら突っ込むのですがR100RSはかなり難しい。
わたしには気になる看板もあります。
バイクを玄関前の空きスペースに駐車させて頂きました。
奥様に商店街の様子をお聞きして色々なお話を伺いました。
閉湯したばかりの銭湯があるそうです。
教えて頂きました銭湯です。
玄関は唐破風がある昔ながらの銭湯の風情です。
張り紙には閉湯のお知らせが書いてありました。
屋根にネコがいるのが分かりますか。
屋根の上からわたしを観察している「幻の吉野ネコ」です。
いい子だ、おいで。
降りてきました、逃げそうですが地べたに這うようにしてネコを呼びました。
恒例のネコのシッポつかみです。
奥様から教えて頂いたもうひとつの場所
古い市場だそうです。
自然崩壊が進んでいますが、取り壊せないそうです。
ここの一部の持ち主が行方不明とのこと。
そして住民さんもおられます。
そこだけ通路の蛍光灯が煌々と灯っていました。
馬継(うまつなぎ)がある屋敷
高齢のご主人にお話を聞きしました。
鉄道が全線開通まではここが材木の集積場だったそうです。
トラックもなく道が狭い時代は馬で材木を運搬していた。
その名残を残しています。
材木商は随分前に廃業したそうです。
でも看板は今でも残っている。
合資会社までは読めますが社名は消えかかっています。
さあ今回のツーリングのメインになります。
勝手にご自宅訪問です。
築百年くらいになる建物だそうです。
画面の左側にあるのは元タバコのショーケースです。
吉野の材木がふんだん使われている。
木目も見事です。
もう使われいないのですが開けてもらいます。
「こばた」が彫ってありました。
欄間のような透かし彫りもあります。
確認忘れですがガラスの枠は黒檀かもです。
元は旅館、廃業して何10年になりますがいつでも使えるかのように綺麗にされていました。
ここはお客様が使う玄関です。
お客様が足を入れて驚くのは大きなヤツデの植え込みと天井です。
見上げると・・・
・・・ヤツデが吹き抜けを突き抜けています。
玄関の明り取りも良い感じです。
今でも白熱灯は点灯します。
玄関を入って右手に階段があります、昔ながらの急な階段です。
2階へあがってみます。
六畳ほどの客間が並んでいます。
今は物置しているので中は見ることができません。
廊下正面には姿見があります。
お客さんが帰りに身支度を確認したのでしょう。
こちらは通り側の風景です。
もう大正ロマン、鬼滅の刃の世界ですね。
築100年は丁度それくらいです。
たばこのショーケースと自販機の間には勝手口があります。
入ってみましょう。
中に入ると帳場机がありました。
帳場机を見るのは初めてかも。
今でもちゃぶ台などで現役です。
お茶をご馳走になり一服です。
ここに書ききれないほどいろんな話を伺ってきました。
街のこと旅館のことそしてプライベートなこと等々。
今は旅館も廃業したばこ店もやめています。
見学も受け付けておらず元旅館の一般の住宅です。
今回のツーリングでは大変お世話になりました。
ここに謹んでお礼を申し上げます。
帰路につきます。
道中で見つけた「幻の大和路ネコ」
路地を見つけるとつい立ち寄ってしまいます。
味の店 菊屋
駅前商店街じゃない踏切前商店街
商店街
帰りにこちょっと立ち寄った奈良県の月ヶ瀬
ドイツもこいつも、だ~れもオランダ!
分かったこと。
R100RSでも地元の方とコミュニケーションがとれることです。
ネットだけの情報に頼らず、地元の方に直接話を聞くのが一番です。
路地や古民家、細かいツッコミどころは多々あるかと思います。
それらは皆さまが見て聞いて確かめると良いと思います。
W3が直るまで時間がかかりそうです。
R100RSもそんなにお借りすることできません。
しばらくは鉄道話になるとかと思います。