HELLHOUND-FILES 2

「HELLHOUND-FILES」の続き!

冬山のリスク

2013-01-27 22:07:30 | 日記
雪が降っているので“借りた山”に行ってきました。
この地方では雪は降ってもなかなか積もりません。
本来は正月休みの予定でしたが、期待した状況ではなかったので、延期していました。
山には小さな沢もあり、ガケを登るトレーニングなどもできますが、雪の積もった時に登ってみたかったわけです。
今回のミッションとしては
・雪のガケ登り
・雪の秘密基地がシェルターたりえるかの確認
・自立型カマドを作る
であります。
雪のガケ登りは以前からの予定でしたが、“自立型カマド”は秘密基地建て替え計画を変更した第2プランとなります。
秘密基地エリアを“オレのキャンプ場”にしてしまおうというわけです。
建て替えより木を伐採しない方向にしてジャングル感を残しておくけど、何もしないわけでも無い…という考え。
一応好きにしてよいと許可されているので…
トマホークのテストにも丁度よし。
で、雪のガケ登りから。
この時期になると冬山登山での事故のニュースが流れます。
個人的には頂上を目指す登山には興味ありませんが、原因やプロセスを知るには興味が湧きます。
それで体験してみました。
気温は-2℃(温度計持参)、予想より暖かいものの沢で素手です。
数分で手の感覚が無くなりました。
当然ながら雨より滑りやすく雪が地面を覆って足下が見えません。
・足をくじきやすい状況である
その様な状況の中で岩を登り始めると…
落ちます。
一瞬で背中から3Mほど滑落しました。
なるほど…こういう事か…
バックバックがクッションとなり落ちただけで済みましたが、普段より慎重に動いたつもりでもこのザマです。
気を付けましょう!

写真は“風流な景色”ではなく、滑落現場。
この数分後、真ん中あたりから下までドサっと。

昼下がりの情事

2013-01-20 22:00:46 | 日記
とある休日、日の光があるうちにBBQなる事をするのは1年ぐらい無かったと思いますが、久しぶりにやりました。
友人が少ないというわけではありません。
夜になってからの方が周りが見えなくなって面白くなるからです。
食べ物も見えませんが…
明るいうちに遊ぶという事は…暗くても必要ですが、得物が必要だという事です。
この日必要だと思われる得物はトマホーク。
最近作った軽量片手オノでヘッドの肉厚を極薄にする事で取り回しや体に装着しても苦にならない様に考えてみたモノで“ドテチン”と呼んでいるモノです。
基本的に枝打ち様に作ったモノですが、今回は強度を見るために想定以上の太さの木を打ってみました。
枝を打つだけではオノに負荷がかからずに強度テストにならないと思ったからです。
・壊れる可能性を試しつつフィーリングを見る
が課題です。
不具合は
・刃厚が薄すぎて食い込みすぎる
ですが、本来はしない事をするのでそれはよしとします。
で、丸太ですが、落ちていたモノを使用。
表層は湿気って軟らかくなっていましたが、中は硬いままです。
打ってみると思った通り食い込みすぎて抜けません。
無理矢理引っこ抜いてガシガシやる事10分×3セット。
切断まではしませんでしたが、写真の様な溝を3ヶ所掘りました。
その他に黄色くなった竹(太さ40㎜ほど)を横から切断とかしています。
というか、折ったと表現したほうが正確ですが…
結果
・壊れなかった!
こんな感じで遊んでみました。
このオノの構造は「1/1…」参照。

全体像

2013-01-13 21:57:19 | 製作
前回紹介したNEWスベリ止めを施したナイフの全体像になります。
見ての通りまだ鉄板の状態なので完成するにはまだ時間がかかりますが、なんとなくイメージ出来るぐらいにはなっているかと。
スタイル的にはブッシュクラフト系のほぼド真ん中を狙っています。
BUSHCRAFT-B0WIEは近代的なイメージで作っていますが、こっちはトラディショナルよりのスタイルで、正直なところアメリカンカスタムビルダーのダニエル.ウインクラー氏のデザインをパクっちゃいました。
もともと氏のナイフは1992年製作の映画「ラストオブモヒカン」に登場しており、その頃から心奪われておりました。
ちなみに、宿敵マグワのナイフはランドール製作との噂有り。
映画制作時における人種差別問題や白人都合主義的なストーリーなど気になる噂もされていましたが、純粋なファンタジーとして見ることにしています。
だいたいモヒカン族は絶滅していませんし、ナイフやオノを振り回す映画など無いので…
その映画に登場するナイフはもっとネイティブなモデルになりますが、私がパクったのはW.K Ⅱと呼ばれるシリーズで、私がイメージする(好きなともいう)ブッシュクラフトナイフとはこんな感じなわけです。
ただし、形をそのままパクるわけでは無く自己主張も採り入れていくので、最終的には違う形になると思います。
・形をコピーするのでは無くイメージをいただく
というパクり方です。
ハンドル形状などシシャモ型ハンドルにしていたり、取り付けはネジにしたりとすでに変えている部分もあります。
以前述べた二通りのブッシュクラフトナイフのスタイル
・近代的なタクティカルスタイルを持ち合わせたアウトドアマンズサバイバルナイフ
・トラディショナルな(ネイティブな)スタイルを踏襲しているモデル
の原形となるモノが出来上がりつつあるといったところでしょうか。

スベリ止めから

2013-01-06 21:53:41 | 製作
正月が過ぎて一段落といったところでしょうか?
連休が来ると疲れが溜まっているせいかぐったり気味。
本来なら“秘密基地”を建て直し“ホテル・カルフォルニア”と名付けた高床式シェルターにする予定でしたが、借りた山とはいえ景気よく木を伐採すると丸坊主になりかねないので中止する事にしたので、やる事も無くなったのとぐったり気味の体調のおかげで引きこもっていました。
で、ブッシュクラフトナイフの方向性をどう定めようか?が昨年からの課題ですが、部位から雰囲気を出していこうかと思い“スベリ止め”から攻めてみます。
まず、民族ナイフ的な装飾でありながら実用的なスベリ止めにすると洒落てない?という理論のもとに考えてみたのが写真(下)のモデル。
製作途上なのでまだまだ変化します。
12年モデルまでのオーソドックスなフルタング構造に金属ライナーを追加。
鋼材とハンドル材の間に入ります。
鋼材とライナーにスベリ止めとなるべく彫った溝に変化をつけてみました。
装飾とまではいかないまでも模様っぽくなっている気がしませんか?
写真(上)は前回紹介した6インチボウイの背面。
こっちにはタクティカル系と同じスベリ止めが施してあります。
実用性重視モデルは今まで通りライナーを入れないためこの仕様。
工芸品的な要素を持った“ゴージャスモデル”を追加しようと画策中。
約1㎜厚のライナーですが、結構重さを感じるので、ストイックに軽さを求める人には向かないかと思います。