HELLHOUND-FILES 2

「HELLHOUND-FILES」の続き!

誤算

2012-11-25 22:12:49 | 製作
本来ならWALLETTOMAHAWKネタで時間を稼ぎ、その隙に作業を進めてブッシュクラフトナイフとして一つの方向性を見いだしたデザインステージ2の完成体“6インチボウイ”を紹介する予定でした。
仕上げの段階になり新しい表面処理を試したところ、何が塗装ぽいなぁという印象。
表面にゴミが混ざって入るのを発見したので、その上からヘアライン仕上げをしてなんとかならないか試し、溶剤で拭いてみたところ…
「あー溶けた!!取れた!!」となってしまいました。
失敗です。
溶剤で取れてしまう表面処理は以後却下となります。
新表面処理プランBを試しますが、時間がかかってしまうので、紹介は後回しになります。
なので、さらに同時進行していたタクティカルサバイバルナイフ“A.R-STD”の作業中間報告となりました。
「…です。」で紹介した鉄板だったモノです。
なぜこの様なスタイルになったかはそこで述べていますが、グラインドラインを従来から変えてみました。
通常のホローグラインドは垂直に立ち上げて深く削り取りますが、浅く緩かにグラインドしていく“流し”とか“流れ”とかいいますが、それにしています。
実は最初から“流し”は採用していましたが、ブレード根元が太ったデザインのリカーブドブレードではさらに強調する事が出来ます。
結果、プロトタイプよりバランスが取れたかと思います。
このグラインドは強度的にも有利で、コジる様な作業において鋼材が急に深く削られるよりも力が分散されやすくなり、ブレード全体でしなる様になるからです。
折れにくくなるという事です。

今回のまとめ

2012-11-18 22:10:19 | 日記
サバイバル状況下における最後の手段としてWALLET TOMAHAWKを考えてみました。
コレは無手に近い状況で携帯出来るモノとして考えついたもので、過去の経験から
・“石器の使い方”を近代ナイフに取り入れる
というコンセプトとして生まれたわけです。
名前からWALLETとしていますが、すべての財布に対応しているわけでなく、私自身アウトドアブランドの大型財布(KARRIMOR VR WALLET 参考までに…)に買い換えています。
・コレは変化するナイフである
そのまま使うと“ウル”、“クサビ”として柄を着けると“オノ”になるといいました。
今回のテストでは柄を着けるのに30分、ヒモで縛るのに10分(どう縛るか考えながらやっていたので)ほど要しています。
慣れれば時間は短縮出来るでしょうが、この間に柄を作らずに行動し続けるか判断が必要になります。
オノが完成した場合、作業効率が格段に上がるので、明日も同じくハードな日となると感じたならば柄を作るべきかと思います。
ここで
・ヒモで縛らなければならない
という問題が…
ヒモでしっかり縛れないとナイフが飛んでいきます。
オノが完成したならば後は安定して使えます。
一度縛り直しましたが、その後“外メシ”(BBQというには小規模すぎる)を2回こなし焚き火をしましたが、2週間ほど経った今でもしっかりしています。
結果として慣れや工夫、判断といった個人のスキルが必要となり反映されるモノになりますが、慣れさえすればたいした問題ではなく、平常時には
・遊びとしてのトレーニングアイテム
としてもよいかと思います。

写真…外でメシ食って焚き火の図
文明社会に戻る時は柄を外しましょう!




威力のほどは

2012-11-11 22:10:50 | 日記
意外に使えたというのが正直なところ。
ある程度は期待していましたが、1発の威力にではなく持続性にです。
ヒモで縛るのに穴を開けてあるので安定しています。
完成体になった後も細い枝は降り下ろして使い、太い幹(ソコソコの)を切断する時はヘッドの後を石などでたたいて使うとよいでしょう。
なにぶん軽いんで…
柄を着ける前は直接指で保持しなければならず、刃が食い込むまでフラフラして安定せず自分の手を石でたたいたりと効率が悪く(痛いし)時間がかかってしまいましたが、柄を着けた分安定して保持していられるので効率が上がります。
1発降り下ろして切断出来る太さは小指より太いくらいまでいけそうです。
写真の枝はそれより細いですが、両手で抱える量を切断するのに2分かからないくらい。
それなりの道具の割に使えたという結果です。
同じ様なモノに“サバイバルツール”があります。
ナイフ、ドライバー、レンチなど多機能がうりですが、カードタイプなので厚みもなく柄を縛る前提としたものでもなかったと思います。
コレはオノに特化したモノです。
切る、たたく以外の事は出来ないため他の道具と併せて使わないと能力を発揮出来ないモノです。
私が他に持ち合わせているモノとして
・ライト
・メタルマッチ
があります。
今回のオノも改良の余地がありますが、コレらの道具は前もって使い方を設定しておき、出来れば体験しておかないと役にたちません。
気持ちの問題ともいえますが…

BORN TO BE WILD

2012-11-04 22:25:41 | 日記
コレを都合よく完成体にするには次のモノをキットにするとよいです。
・ヒモ 1M×1 50㎝×2
・平ダイヤモンドヤスリ
・丸棒ヤスリ
ヒモはパラコードを切って中身を抜いた外側を使います。
薄く平らになるので穴に通し縛るのに都合がよいです。
中に数本入っていますが、別の何かの時に使う様にとっておきます。
ダイヤモンドヤスリは刃を研ぐのに使い、丸棒ヤスリはヒモがほどけにくい様に柄になるモノにミゾを彫るのに使います。
サイフに入れるコンセプトのためヤスリは短くする必要があり、グラインダー等の機械が無いと加工しにくいため一般的で無いのが問題です。
やはり初めから刃を付けておいて別の安全策をとる方が現実的と感じました。
使い方ですが、サイフから取り出し柄となる竹(もしくは相当するモノ)が見つかるまで切る時は“ウル”として、たたく時は“クサビ”として使います。
クサビとして使う時は尻を石でたたく事になります。
今回の実験場は近所の川原なので竹林ありきの設定です。
竹林に入り太さ約4㎝の竹を見付けて2ヶ所クサビ的に使い切断します。
柄とする間隔約30㎝がおすすめサイズ。
私の場合、親指~人差し指=15㎝。
2ヶ所切断するのに30分かかりました。
長さ30㎝の竹筒を今度は縦割りにします。
長さ30㎝幅1㎝の竹棒2本がオノの柄となるわけです。
その時にササクレを取っておくと後で手に刺さらずに済みます。
本体を竹棒で挟み長ヒモで縛ります。
短ヒモで中間と尻を縛り完成体となります。
その時に丸棒ヤスリがあれば溝を彫りヒモがズレるのを防げますが、必須ではありません。
ヒモの用意が必要だったり、縛るのに慣れが必要だったりとマニアックなモノですが、装着時においても“無手に近い状態である”というのがポイントです。

写真…ワイルドだろ~