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たまには金融の話でも・・・タンス株が10兆円だって・・・タンス株って何!

2006年09月02日 21時19分30秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:街角ウォッチングから:ムクゲ



ところで、最近、巷で話題になっているタンス株って、何だろう・・・証券保管振替機構なる変なところまでTVCMを流し始めたし、わけわかな世界があるようです。

ちょっいと長くなりますが、お付き合いのほどを・・・

タンス株とは、簡単に言えば、証券取引所上場株券等を現物で手許(自宅の金庫やたんすの奥)に本券・現物(券面)で持っている場合、その本券を「タンス株」といいます。例えば、ずっと以前に、親が株券を買って、そのまま、自宅の金庫奥深く眠っているとか、たんすの奥深くにしまっているとか、銀行の貸し金庫に預けているとか・・・

それを何故今更ながら、いろんなところでニュースになり始めたかと言うと、今年の6月に「株券不発行制度」などを定めた「社債等振替法」などの改正法(通称「株券ペーパーレス化法」)が国会で成立しした事にあるんです。 この制度は、株式を証券取引所に上場していない非公開会社については今年10月をメドに選択制で、売買で頻繁に株主が変わる証券取引所上場企業については、5年以内に例外なく株券が廃止されることが決まったんですね。これで、上場企業の株券の電子化が2009年1月にスタートするのが決定になりました。

ところで、このように個人が保有するタンス株はどのくらいあるかと言えば、調査の結果、180億株、約10~15兆円だそうです。そのまま放置すると、本券は無効になり、取引所等で売買できなくなります。

また、例えば、遺産相続等で受け、そのまま名義変更をしないで、「株券ペーパーレス」を迎えると名義変更していない株券などは「所有権」を失う可能性がでてくるんです。何でかと言うと「タンス株」の株主が「株券のペーパレス」化で、株券が即、抹消されることはないのですが、、株主名簿に記載された名前で信託銀行に暫定的に作られた口座で管理されるんです。

このため、遺産相続や第三者から株券を譲り受けた後、名義変更せず、他人名義のまま株券を持っている場合は、所有権が失われる可能性があるんですね。これを防ぐには、信託銀行などで名義変更して、自分名義にしておく必要があります。

では、なぜ今かはっちゃきになって、顧客を獲得しようとしているのか・・・
税制的に簡易手続きで納税できる「証券特定口座」に預け入れる期限が年末に迫っている事。証券会社の「証券特定口座」に預けていれば、自動的に「株券のペーパレス」に対応してくれるし、売買したあとのめんどくさい税金計算や確定申告を証券会社がやってくれるし、一石二鳥なんですね。

証券会社は、これを商機として「株券のペーパレス」を全面的に前に出し顧客獲得に必死なんですね。上手く行けば、大量に顧客口座が増えるし、売買してくれるなら手数料も入るし、新たな提案をして、投信等売れるし・・・なんてね。なんせ、180億株-10兆~15兆円ですよ・・・

2009年1月以降、「タンス株」では、株券が無効になるため、上場企業の株式の売買は出来ません。売買するためには、証券会社に口座を設けて、株券を「証券保管振替機構」に移管しておかなければならないのです。

ちょっと難しくなりますが、「証券保管振替機構」に預けている株券は、ペーパーレス化後はすべて、新設される「株式振替制度」のもとで管理されることになります。これにより、株式の売買に伴う株券の増減(買は増加/売りは減少)は、実際の株券の動きが無くなり、証券会社などが管理する振替口座簿への記録の増減によって行われ、所有株数は証券口座の残高で示されることになります。やっぱり、わかりずらいですよね・・・

日本証券業協会・株券の電子化について

いわゆるタンス株の特定口座への受入れに係るQ&A

昨日の夜から今日の朝までは涼しかったですね。最低温度が20.6℃でした。さすがに窓を全開して寝ると寒さで目が覚めました。でも今日の日中は暑かった。寒暖の差が大きくなれば、初秋の到来だそうです。日も早く落ち始めたし、ミンミンセミに変わり、ツクツクボーシが勢力を伸ばし始めたし、ひょっとしたら秋の先頭が目の前を駆け抜けようとしているのかも知れませんね。

天気:晴れ
気温:最低温度20.6℃ / 最高温度29.4℃
ウォーキング:19109歩 / 消費カロリー:420.20kcal
歩行距離:約12.42km

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