言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

「そうしましょう」という言葉

2012年05月30日 | Weblog

一つの約束をしました
たくさん話し合いました
最後に「そうしましょう」と
互いに合意に至りました

違えないように今日まで
まっすぐ生きてこられたのは
「そうしましょう」という言葉
そのおかげだったと思います



a little bit more

2012年05月28日 | Weblog

戸惑いながら
差し伸べた手は
握り返される
ことはなかった

この手がもう少し温かかったなら
この目がもう少し優しかったなら
この顔がもう少し美しかったなら

それは私には
どうしようも
ないことだけど



言霊しるべ

2012年05月24日 | Weblog

あなたの口から
何かが吐き出され
それは言霊となり
綺麗な色を帯び
私のところに届いた

道標などなかったろうに

そう思うほどに愛しく
そう思うほどに哀しく

けれど呑み込むには
痛すぎる言霊だった



昔ここにあったもの

2012年05月21日 | Weblog

小さな背中が語るもの
昔ここにあったもの

私は
受け継がなければ
いけないの?

そのために
生まれてきたの?

幼い頃から何度も聞かされ
まるで私の記憶のように
脳裏に焼き付いたものに
今では恐怖を覚えているの

小さな小さな背中は頷き
小さな小さな手は私を抱き

「ごめんね」と聞こえたけれど
私の欲しい答えじゃなかった



青が少ない

2012年05月17日 | Weblog

空を見上げる

いつだったか海辺の町で
青と白のコントラスト
全ての建物が美しくて
まるで夢の世界のようだった

空を見上げる

青と白のコントラスト
だけれど青が少ない
青が空白か 白が空白か
今の私には わからない



タブレット

2012年05月12日 | Weblog

壊さないように優しく包み込んだ
それはとても強いものだったから
もう僕は必要ないんだと気付いた

そうして手紙を読みながら・・・

心が変わることは止められないけれど
会うまでは本当に心が変わったかは
確信となるものを見つけられないので
次に会えるまでは信じようと思った

そうして返事を書きながら・・・