言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

新鮮な野菜

2009年07月30日 | Weblog
新鮮な野菜に
なりたい

あたしは
しなびた胡瓜
あるいは
水気のない大根
もしくは
古びた馬鈴薯

なんにせよ
新鮮でない野菜

どうすれば
瑞々しさを取り戻せるのか
分からない

だから せめて
誰かに食べて欲しいと
切に願っている


痛いのと辛いのと

2009年07月28日 | Weblog
緋色が散って
直感的に思った
もう終わりだって

ずっと一緒になんて
いられるわけないのに
何で信じられたのかなぁ

ずっと幸せでなんて
いられるわけないのに
何で夢見られたのかなぁ

・・・知ってたのに
あの日もう知ってたのに
それでも君が笑うから
信じよう夢見ようって思った

・・・思ったんだけど
やっぱり夢は夢でしかなく
信じる心も脆く崩れ去り

本当に もう終わりなんだって
ひぐらしの鳴く声が伝えていた

かなかなかなかなかなかな・・・


今夜は「おやすみ」

2009年07月27日 | Weblog
「おやすみ」っていうときの
あなたの声が好きだなぁって
寝る前いつも思いながら眠る

なんかね沈んでいける感じ
眠りの世界が優しくなって
私に纏わりついてくれるの

あなたの声じゃなかったら
どうなるのかなぁって
たまに不安になる時がある

いつかは離れちゃうのに
こんなに依存していて
私 どうするんだろうなぁ


崩れた砂の美しさ

2009年07月24日 | Weblog
黒い海で溺れたら
朧月夜が綺麗過ぎて
抗うことさえ忘れたの

いつしか砂浜に辿り着き
そこには崩れた砂ばかり
静かに波に揺れていたの

あまりに美しいから
そのまま身を委ねた

それから時を経て
私は自然になったの


予言

2009年07月23日 | Weblog
小さい頃
妙な予言をされた

悔しいから
今日まで生きてる

あんな予言に振り回されて
死だけを見つめる人生なんて
絶対に抜け出してやると
誓った心が私を生かしている


レシピ

2009年07月22日 | Weblog
あなたの
その優しさを構成する
レシピを
私にも教えてください

どうしたって
あなたみたいには
なれないから

それが とても辛くて
あなたがくれる優しさの
半分も返せないのが
とても とても悲しくて


それは緑だった

2009年07月21日 | Weblog
心が落ち着かない時
いつも傍で微笑んでいた

心が癒しを求める時
いつも手を貸してくれた

何気ない その優しさが
何よりも ありがたかった

きっと大切にするからね
そう誓った そう誓ったのに

いつしか時が忘れさせて
僕の心は中へと飛んでって
無意識のうちに君を傷つけて

今となっては後悔ばかり


no pain no gain

2009年07月17日 | Weblog
そこに光があると
分かっているくせに
何故あなたは目を閉じるの

あと一歩で届くというところで
あなたは何故いつも目を逸らすの

手に入れてしまうのが怖いの?
いずれ失うことを知っているから?

そんな見えない未来を恐れて なお
あなたはただ感情を殺して生きていくの