●自己破壊症は 喫煙症、 肥満症、 悲観症 。
これらが長く積み上げられた結果、
●前期の予防可能病
①糖尿病
②高血圧症
③高脂血症
④うつ病 へ。
健康方程式は、これら全てを予防するという観点から考案されているということでした。
●後期の予防可能病
⑤がん
⑥脳卒中
⑦心筋梗塞
⑧自殺 。
これらは前期予防可能病が長く積み上げられた結果発生するもの。
「これらが発症してからでは遅いのですが、どのようなものか予防の観点から見ていきたいと思います。」
(『健康方程式』p.80)
今回は、後期予防可能病のご紹介スタートです。最初は、がん(←写真付)。
「がんは、正確には悪性新生物といいます。
ここでは、悪性を「転移する」という意味で捉えておきましょう。
新生物とは、正常細胞が変異して勝手に細胞分裂を繰り返して大きくなる
という意味です。
ある正常細胞の遺伝子が突然変異して、どんどん大きくなり、他の正常細胞の栄養まで全て食べてしまう
というイメージがわかりやすいかと思います。
そしてそれらの新生物が体中のあちこちに転移していくから悪性新生物と呼ばれるのです。」
地球外生命体のSFホラーのようなイメージがわいてしまいました。それが、体のなかで!
「がんは本当に恐ろしく、悲惨な病気です。現在日本人の死因の第一位と言われており、3人に1人がががんで亡くなります。がんに関しては、世界中の優秀な医師や研究者がその原因と治療法を探っています。
そこに私が新たに加えようとしているのは、原因でも治療でもなく、予防という観点から何かできないかということです。
「がんは遺伝子の病気であるが、遺伝病ではない」
という言葉を、私は大学時代に遺伝学者から習いました。
がんの遺伝子研究の権威が発したその言葉は、がんの一面を鋭く捉えています。親から子に遺伝するがんもあるのですが、ほとんどのがんは遺伝せず、自らの代で突然、遺伝子の変異を起こすのです。
遺伝子はDNAという物質に蓄えられています。そのDNAに変化を引き起こすものは「発がん性物質」と呼ばれます。
紫外線、
ある種の化学物質、
ある種のウイルス
がその変化を起こすことが研究者たちの努力によってわかってきました。
これらの危険因子は外的な要因なので、物理的にそれらと接触するのを避けることが予防に繋がるのは当然であり、多くの人が知るところだと思います。
では、外的な要因ではなく、がんを「宿主」の立場から見るとどうなるでしょうか?
宿主とは、がんを抱えた主体のことです。私が「がんの予防」という観点から強調したいのは、この視点です。
この視点は免疫学者から提出された視点です。
がんを、がん細胞そのものではなく、がん細胞と正常細胞の闘いという視点で捉えることが、予防のためには決定的に重要なのです。
人体では常に新たながん細胞が発生していると言われています。
それを大きくなる前に、絶えず免疫系が潰しているのです。
免疫系とは血液中の白血球の働きのことで、白血球はがん細胞を、
抗体というたんぱく質を放出して破壊したり、
貪食という働きで飲み込んだりしています。
がんを予防するために決定的に重要なことは、この免疫力を高めることです。
免疫力を向上させる方法があれば、それを毎日実践することで、がんの発症を大きく食い止められる可能性があるのです。
がんは、発症してしまうと治療するのが非常に困難です。
それは転移をするからです。
肺がんは主に60歳前後の喫煙者を襲う恐ろしい病です。
20歳から毎日20本40年吸った男性が、会社の検診で異常を指摘されます。胸のレントゲン写真で影が見つかるのです。
それを持って病院に行くと、精密検査を勧められます。そしてその検査結果を告げられることになります。
突然がんになることはほとんどありません。患者本人は突然がんを告知されて仰天しますが、実は本人が長年にわたって蓄積してきた生き方の集大成が、がんという形で現れるのです。もちろんその人に原因が見つからないがんも存在します。本当にそれは不運としか言いようがありません。しかし、大多数のがんはその人に原因が見つかるのです。
がんは、喫煙症と
肥満症と
悲観症という自己破壊症
の必然的結果です。
喫煙が肺細胞の遺伝子変化を通じて肺がんを引き起こすことは周知の事実です。
それでは、肥満とがんの関係はどのようなものでしょうか?
肥満は糖尿を生みます。
そして驚くべきことに、糖尿病はがんの原因になるのです。
糖尿病の患者が死亡する原因は、実はがんが一番多いのです。
脳卒中や心筋梗塞などの血管病で亡くなるイメージがありますが、実はがんなのです。
糖尿病は免疫力を低下させ、感染症などの外的からの攻撃に弱くなります。
同様に、がんという内敵からの攻撃からも弱くなるのです。
検診などで糖尿病と診断された人が病院に入院して最初に受ける検査は全身のがん検索です。
これは糖尿病専門医の間では常識です。
糖尿病自体は、症状を持っていないことが多くあります。
さらにたちが悪いのは、無症状のがんを抱えている可能性があることです。
では、悲観症とがんの関係はどうでしょうか?
悲観症は、免疫力の低下を通じてがんの原因になります。
感情と免疫は直結しています。
笑いが免疫力を高めたという興味深い実験では、一定時間漫才を見せたあと、被験者の血液を調べるとある種の白血球の活性が高まっていたという結果が出ました。
笑いや希望などの喜びの感情は免疫力を高め、恨みや絶望などの悲しみの感情は免疫力を低めるという仮説は、おそらく近い将来証明されることでしょう。
直感的、感覚的にであれば、その仮説を否定する人はほとんどいないと思います。
ここで話を肺がんの話に戻しましょう。
がん患者はこのがんの告知で一度目の大きなショックを受けます。
いったん診断された肺がんが完全に治癒する可能性は非常に低いものです。
正確な予後は医師もわかりません。
ただ統計的な生命予後はある程度わかります。
この肺がんの告知は、患者と医師双方にとってつらい時間です。
次に治療が待っています。
肺がんの治療には、
胸を大きく切り開いて病巣を切り取る外科手術、
抗がん剤を注射する内科治療、
病巣にエックス線などを当てる放射線治療
があります。 いずれも体に大きな負担をかけます。
これが二度目の大きなショックです。
そして三度目の大きなショックは転移です。
肺がんは脳や骨に転移することがあります。
肺は血流が豊富なため、血行転移をしやすいのです。
転移した肺がんを根治する方法は現在のところ見つかっていません。
そして緩和ケアが進んだ今も、末期がんの闘病生活はつらいものです。
呼吸困難で酸素を吸い続け、
骨に転移した場合は強い痛みに襲われます。
そして食欲がなくなり、
どんどんやせ細り、
亡くなっていくのです。
末期がんの死期は本当に悲惨です。
その光景を目撃した人間として、このような死に方をする人が一人でも少なくなるよう考え抜きました。
そのためには予防が大切です。
具体的には免疫力を高めることです。
免疫力を高める方法はたくさん考案されています。ある種のきのこにその効果があるとして、それを商品として売っている人もいます。私はそれらの効果をよく知りません。
私が注目し、強調したいのは、もっと根本的で確実なものです。
様々な因子の中で、確実に免疫力を向上させるであろう三つの因子を取り上げ、それを生活に取り入れる方法が健康方程式です。
健康方程式は、免疫力の向上を通じたがん予防を目指した生き方を提示します。
その三つの因子とは、
第一に、 生命を支える根源的物質
第二に、 免疫力、より正確には抗体の原料物質
第三に、 ある種の精神状態
です。
これらを毎日の生活に取り入れることが免疫力の向上に繋がり、がんの予防効果を発揮することが期待されるのです。」
(『健康方程式』p.80-86)
つまり第一に「酸素」、
第二に「究食」、
第三に「感謝」
ということですね
ところで、
近頃思うこととして、
ひとは、問題が大きくなってから立ち向かおうとするから、その対処法にもなにか大掛かりなものを求める傾向があり、そしてそれが過ぎるのではないかしら?・・・
というのがあります。
がんは重大な病気ですが、「生み出すのは自分自身」、だから防げるのも自分自身ということになります。
そして、その一歩が“自分を大切にすること”だとしたら、それを正しく実行して困る人は誰もいないわけですよね。
なにをも誰をも犠牲にせず、人間として基本的なことを、ただきちんと行う。
それは意外にも「新しい生き方」なのかもしれません。
無駄なくシンプルなH=O+S+Tを実行してみると、そう思います。
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これらが長く積み上げられた結果、
●前期の予防可能病
①糖尿病
②高血圧症
③高脂血症
④うつ病 へ。
健康方程式は、これら全てを予防するという観点から考案されているということでした。
●後期の予防可能病
⑤がん
⑥脳卒中
⑦心筋梗塞
⑧自殺 。
これらは前期予防可能病が長く積み上げられた結果発生するもの。
「これらが発症してからでは遅いのですが、どのようなものか予防の観点から見ていきたいと思います。」
(『健康方程式』p.80)
今回は、後期予防可能病のご紹介スタートです。最初は、がん(←写真付)。
「がんは、正確には悪性新生物といいます。
ここでは、悪性を「転移する」という意味で捉えておきましょう。
新生物とは、正常細胞が変異して勝手に細胞分裂を繰り返して大きくなる
という意味です。
ある正常細胞の遺伝子が突然変異して、どんどん大きくなり、他の正常細胞の栄養まで全て食べてしまう
というイメージがわかりやすいかと思います。
そしてそれらの新生物が体中のあちこちに転移していくから悪性新生物と呼ばれるのです。」
地球外生命体のSFホラーのようなイメージがわいてしまいました。それが、体のなかで!
「がんは本当に恐ろしく、悲惨な病気です。現在日本人の死因の第一位と言われており、3人に1人がががんで亡くなります。がんに関しては、世界中の優秀な医師や研究者がその原因と治療法を探っています。
そこに私が新たに加えようとしているのは、原因でも治療でもなく、予防という観点から何かできないかということです。
「がんは遺伝子の病気であるが、遺伝病ではない」
という言葉を、私は大学時代に遺伝学者から習いました。
がんの遺伝子研究の権威が発したその言葉は、がんの一面を鋭く捉えています。親から子に遺伝するがんもあるのですが、ほとんどのがんは遺伝せず、自らの代で突然、遺伝子の変異を起こすのです。
遺伝子はDNAという物質に蓄えられています。そのDNAに変化を引き起こすものは「発がん性物質」と呼ばれます。
紫外線、
ある種の化学物質、
ある種のウイルス
がその変化を起こすことが研究者たちの努力によってわかってきました。
これらの危険因子は外的な要因なので、物理的にそれらと接触するのを避けることが予防に繋がるのは当然であり、多くの人が知るところだと思います。
では、外的な要因ではなく、がんを「宿主」の立場から見るとどうなるでしょうか?
宿主とは、がんを抱えた主体のことです。私が「がんの予防」という観点から強調したいのは、この視点です。
この視点は免疫学者から提出された視点です。
がんを、がん細胞そのものではなく、がん細胞と正常細胞の闘いという視点で捉えることが、予防のためには決定的に重要なのです。
人体では常に新たながん細胞が発生していると言われています。
それを大きくなる前に、絶えず免疫系が潰しているのです。
免疫系とは血液中の白血球の働きのことで、白血球はがん細胞を、
抗体というたんぱく質を放出して破壊したり、
貪食という働きで飲み込んだりしています。
がんを予防するために決定的に重要なことは、この免疫力を高めることです。
免疫力を向上させる方法があれば、それを毎日実践することで、がんの発症を大きく食い止められる可能性があるのです。
がんは、発症してしまうと治療するのが非常に困難です。
それは転移をするからです。
肺がんは主に60歳前後の喫煙者を襲う恐ろしい病です。
20歳から毎日20本40年吸った男性が、会社の検診で異常を指摘されます。胸のレントゲン写真で影が見つかるのです。
それを持って病院に行くと、精密検査を勧められます。そしてその検査結果を告げられることになります。
突然がんになることはほとんどありません。患者本人は突然がんを告知されて仰天しますが、実は本人が長年にわたって蓄積してきた生き方の集大成が、がんという形で現れるのです。もちろんその人に原因が見つからないがんも存在します。本当にそれは不運としか言いようがありません。しかし、大多数のがんはその人に原因が見つかるのです。
がんは、喫煙症と
肥満症と
悲観症という自己破壊症
の必然的結果です。
喫煙が肺細胞の遺伝子変化を通じて肺がんを引き起こすことは周知の事実です。
それでは、肥満とがんの関係はどのようなものでしょうか?
肥満は糖尿を生みます。
そして驚くべきことに、糖尿病はがんの原因になるのです。
糖尿病の患者が死亡する原因は、実はがんが一番多いのです。
脳卒中や心筋梗塞などの血管病で亡くなるイメージがありますが、実はがんなのです。
糖尿病は免疫力を低下させ、感染症などの外的からの攻撃に弱くなります。
同様に、がんという内敵からの攻撃からも弱くなるのです。
検診などで糖尿病と診断された人が病院に入院して最初に受ける検査は全身のがん検索です。
これは糖尿病専門医の間では常識です。
糖尿病自体は、症状を持っていないことが多くあります。
さらにたちが悪いのは、無症状のがんを抱えている可能性があることです。
では、悲観症とがんの関係はどうでしょうか?
悲観症は、免疫力の低下を通じてがんの原因になります。
感情と免疫は直結しています。
笑いが免疫力を高めたという興味深い実験では、一定時間漫才を見せたあと、被験者の血液を調べるとある種の白血球の活性が高まっていたという結果が出ました。
笑いや希望などの喜びの感情は免疫力を高め、恨みや絶望などの悲しみの感情は免疫力を低めるという仮説は、おそらく近い将来証明されることでしょう。
直感的、感覚的にであれば、その仮説を否定する人はほとんどいないと思います。
ここで話を肺がんの話に戻しましょう。
がん患者はこのがんの告知で一度目の大きなショックを受けます。
いったん診断された肺がんが完全に治癒する可能性は非常に低いものです。
正確な予後は医師もわかりません。
ただ統計的な生命予後はある程度わかります。
この肺がんの告知は、患者と医師双方にとってつらい時間です。
次に治療が待っています。
肺がんの治療には、
胸を大きく切り開いて病巣を切り取る外科手術、
抗がん剤を注射する内科治療、
病巣にエックス線などを当てる放射線治療
があります。 いずれも体に大きな負担をかけます。
これが二度目の大きなショックです。
そして三度目の大きなショックは転移です。
肺がんは脳や骨に転移することがあります。
肺は血流が豊富なため、血行転移をしやすいのです。
転移した肺がんを根治する方法は現在のところ見つかっていません。
そして緩和ケアが進んだ今も、末期がんの闘病生活はつらいものです。
呼吸困難で酸素を吸い続け、
骨に転移した場合は強い痛みに襲われます。
そして食欲がなくなり、
どんどんやせ細り、
亡くなっていくのです。
末期がんの死期は本当に悲惨です。
その光景を目撃した人間として、このような死に方をする人が一人でも少なくなるよう考え抜きました。
そのためには予防が大切です。
具体的には免疫力を高めることです。
免疫力を高める方法はたくさん考案されています。ある種のきのこにその効果があるとして、それを商品として売っている人もいます。私はそれらの効果をよく知りません。
私が注目し、強調したいのは、もっと根本的で確実なものです。
様々な因子の中で、確実に免疫力を向上させるであろう三つの因子を取り上げ、それを生活に取り入れる方法が健康方程式です。
健康方程式は、免疫力の向上を通じたがん予防を目指した生き方を提示します。
その三つの因子とは、
第一に、 生命を支える根源的物質
第二に、 免疫力、より正確には抗体の原料物質
第三に、 ある種の精神状態
です。
これらを毎日の生活に取り入れることが免疫力の向上に繋がり、がんの予防効果を発揮することが期待されるのです。」
(『健康方程式』p.80-86)
つまり第一に「酸素」、
第二に「究食」、
第三に「感謝」
ということですね
ところで、
近頃思うこととして、
ひとは、問題が大きくなってから立ち向かおうとするから、その対処法にもなにか大掛かりなものを求める傾向があり、そしてそれが過ぎるのではないかしら?・・・
というのがあります。
がんは重大な病気ですが、「生み出すのは自分自身」、だから防げるのも自分自身ということになります。
そして、その一歩が“自分を大切にすること”だとしたら、それを正しく実行して困る人は誰もいないわけですよね。
なにをも誰をも犠牲にせず、人間として基本的なことを、ただきちんと行う。
それは意外にも「新しい生き方」なのかもしれません。
無駄なくシンプルなH=O+S+Tを実行してみると、そう思います。
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