『健康方程式クリアファイル』

健康方程式をクリアに理解するためのwebファイルです。

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習慣と記憶 02

2039-04-14 | 哲学書『健康方程式365』
「遺伝子の存在は、19世紀の生物学者メンデル(1822~1884)がえんどう豆の研究をとおして確認しましたが、遺伝子の根幹をなす物質がDNAであるという発見は、20世紀半ばのJ・ワトソン(1928~)とF・クリック(1916~)という2人の科学者の登場を待たなければなりませんでした。
親子の顔が似ているという誰でも知っている事実には、二重らせん構造をしたDNAが関係しているというこの発見は、世界中の科学者に衝撃を与え、生命の神秘に魅了される研究者たちの世界観の基盤を作りました。

遺伝子工学の視点でみれば、確かに私たち人間は、誰を親に生まれたかという時点で人生の半分が決定されます。
しかしここで重要なのは、半分しか決定されていないということ。
残りの半分は環境による因子、すなわち後天的な記憶によって育まれていきます。
記憶とは生命と環境の相互作用の蓄積なのです。」

『健康方程式365』p.149 - 150)
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習慣と記憶 01

2039-04-02 | 哲学書『健康方程式365』
「隷属とは自らの意志ではなく、他者の意志によって思考と行動を決定されている状態を指します。
隷属状態に置かれた人間は奴隷と呼ばれ、その人生の大半を自分のためではなく、支配者のために使い、尊い生命を完全に燃焼し尽くすことなく死を迎えます。
人類の歴史は隷属の歴史とも呼べるもので、古代エジプトから21世紀の現在まで、すべての社会には隷属が存在し、人びとの多くが隷属状態に置かれてきました。

近代社会といえども、その状況は大きく変わっていません。

現代人を隷属状態に留める支配者の名前は習慣です。
物理学では慣性の法則という理論があって、運動をしている物体は外部から力が加わらない限り、その運動を継続するとしています。
この慣性の法則は、人間の思考と行動にも当てはまります。
生活をしている人間は、外部から刺激が加わらない限り、その思考を惰性で継続しようとします。

人間の生命はたった一つの受精卵から始まり、それが分裂を繰り返すことで六十兆個集団が出来上がり、一つの生命を構成します。

一つひとつの細胞は、水という生命の母胎に浮かびながら、脂肪という膜につつまれて、酵素というタンパク質を中心に、燃料である炭水化物を燃やしながら化学反応を行なっています。
この化学反応は、細胞という小単位の中である程度完結した反応を起こしながら、それぞれの細胞内で完結しない場合は、隣の細胞や離れた細胞と物質の交換を通じて補完しあいながら、途絶えることなく反応を続けています。
ここで交換される物質が、神経伝達物質や内分泌ホルモンと呼ばれる情報伝達物質です。
生命の設計図はDNAの分子構造に蓄積され、その反応も遺伝子を構成するDNAによって規定されているわけです。

言ってみれば、生命は無数の化学反応の総体で、これらの化学反応は遺伝と記憶という二つの機能によって制御されています。」

『健康方程式365』p.148 - 149)
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第五章 隷属

2039-03-28 | 哲学書『健康方程式365』
私の記憶が確かなら、かつて
私の人生は、そこからすべての酒が流れ出し、
すべての心が流れ出る地獄だった。


『地獄の季節』 A・ランボー (訳・井上敬


「隷属」。
聞きなれない、なにやらドキッとする語感を持っています。

「隷属とは自らの意志ではなく、他者の意志によって思考と行動を決定されている状態を指します。」
(『健康方程式365』 p.148)

この定義から始まる各節を転写していきますね。
本書『健康方程式365』の中で、最も難しい章ですが、
最も読み応えのある章だと思います。

習慣と記憶 01 02

宗教の出現

道徳の機能

法律の出現

哲学の起源と倫理の目的

宗教と科学

科学の力と哲学の力

哲学の意義

リンクごと、ご参照ください。
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第四章 生命

2038-10-22 | 哲学書『健康方程式365』
それはあちこちで機能している。
ある時は止まらずに、ある時は途切れながら。
それは呼吸し、それは熱を発し、それは食べる。
それは排泄し、それは性交する。
それを「それ」と呼んだのは何という誤りだろう。

『アンチ・オイディプス』 G・ドゥルーズ  F・グアタリ (訳・井上敬

『健康方程式365』 123ページ、第四章「生命」の扉より。


さて、
それ
とは何でしょう?


第四章の各節、

生命の定義

循環消化

代謝泌尿

運動感覚

神経免疫

生殖生存権


に、「それ」の本質について書かれているのを読むことができます。
リンクを貼ったものにつきましては過去記事をご覧ください。

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「健康方程式」って?

2027-07-21 | はじめに
★字を大きくしてご覧になりたい方は、「CTRL」キーを押しながらマウスのホイールを回転させるか、ツールバーの「表示」→「文字のサイズ」にてお好みの大きさをお選びください(*Windows)



2005年4月に発行された、予防医学専門医・井上敬氏 著、
『 健康方程式 』 (文芸社)。

「 H=O+S+T 」
つまり、

Health    
= Oxygen
+ Simplified meals 
+ Thanks 
健康 は、 酸素 究食 感謝 から なる。」
という考え方です。

「 おそらく世界で最も簡単な医学書 」。(本書帯by出版社より)
メタボ体型・うつなど、現代病からの脱出の実例が、数々報告されています。
 (マキノ出版 『安心』 2007年5月号・8月号特集より。)

濃い内容なのに、1260円とリーズナブルなので、おうちに一冊、お持ちになることをオススメします。
→Amazonは、こちらから

私は2006年にこの本を知り、内容を実践し始めてから、それまで疲れやすかった体質がだんだん改善して、とてもうれしく思っています。
施設もお金も要らないどころか、家計の助けになっていくのも、素晴らしいところ。
また、各項目をインターネット検索してみましたところ、それぞれに詳しく実践されている方々をちらほらお見かけして、そこでもたいへん頼もしく学ばせていただきました。

こちらでは、本を読んだけど、すぐには理解ならず、
「ここ、具体的にはどうしたらいいの?」
「これでいいの?」
と悩んだ方の疑問を、そんな検索の手間なしに、まとめてご紹介・解明していきたいと思います。
また、
「知らなかった、なにそれ?」という方のためにも、わかりやすくご案内できればと思います

カテゴリ別にて、記事をご参照ください:

H 健 康 とは・・・

O 酸 素 (呼吸)   S 究 食 って?   T 感 謝 とは・・・


有効に、マスターしていきたいですね。
どうぞご一緒に、健康方程式をきちんと知って正しく実践し、健康ですてきな人生を楽しみましょう!

質問がありましたら、こちらのコメント欄に書き込んでくださいネ
管理人がみなさんにより見やすいように、記事にまとめていきたいと思っています!

2007/07/21 管理人・healthy_life



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◆What is The Health Equation ?

2017-07-24 | 医学書『健康方程式』

英語の方が読みやすい、という方には、こちらをご案内します。
または、外国の方へのプレゼントとして、オススメです。
実は、Wikipedia創設者、かのMr. Jimmy Walesも読者だそうです。(because...)


■■■
The Health Equation is the easiest medical book that has ever been written in the history.
H=o+s+t
This is the Health Equation.
Health consists of oxygen, simplified meals and thanks.
For international readers, English version is available.
by Takashi Inoue
The Health Equation ← ON BOOK is here to read ( click! )
ISBN4-902950-30-8


■■■
Over 5 years the author, Dr. Inoue worked as an emergency doctor at a major Osaka hospital.
During this period, he had encountered 10,000 patients and 100 of them lost their lives.
Feeling limitations of modern medicine, he strived to seek a better way to improve health and attain well-being.

He eventually came up with a simple but practical health philosophy,
which he named “Health Equation.”

His first book explains this innovative “Health Equation”, and offers advice and recommendations for designing a healthier lifestyle.

Are we really healthy?
- If you raise this question amidst the over-abundant information about health and yet do not know what to follow, you will gain much from reading this guidebook to health.
(by an American reader)


《 ON BOOK案内より 》
医学の限界に直面した著者は、人々を救うための方法を考え続け、シンプルで実用的な健康哲学を導く。それが「H=o+s+t(H:Health、o:oxygen、s:simplifiedmeals、t:thakns)」という「健康方程式(The Health Equation)」だ。誰にでも簡単に実行できる横隔膜を使った呼吸法と、1日2食の究食、そして感謝によって、健康な体と長寿を実現しよう。現在は予防医として、講演や健康指導を行う著者が、全人類に贈る健康のメッセージ。

※本書は英語で書かれています


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◆ 『 健康方程式365 』

2017-07-23 | はじめに

ソトコト新書 『健康方程式365』 (木楽舎) が、発売されましたね

「健康方程式は、健康と幸福への道を示した単純な知恵です。これには医学的側面と、哲学的側面があり、前者については、『健康方程式』という書籍で紹介しました。本書は後者について解説したものです。」
( 『健康方程式365』 「はじめに」より )

下記のオンライン書店から、購入可能です。
とてもかわいらしい装丁とサイズ。そして、プライス☆
木楽舎さん、ありがとうです!

「紀伊國屋書店 Bookweb」

「livedoor BOOKS」

「楽天ブックス」

「セブンアンドワイ」 ←携帯サイトから購入でき、送料無料とのこと!

「オンライン書店ビーケーワン」

「トライeブックス」

「Amazon. co. jp」
(ほか、多数書店にて販売中です。← 載せきれなくなってきました・・・

自由に幸福に生きるとは。について深く考えさせられ、数多の鋭いツッコミには、ついニヤリ。
健康方程式 』に続き、またも冴え冴えした切れ味が楽しめる本だと思いました


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生存権

2009-02-26 | 哲学書『健康方程式365』
「すべての人間は、生まれながらにして基本的人権を与えられているというのが近代法の考え方です。
同様に、すべての人は生まれながらにして生きる権利、すなわち生存権を持っているとされていますが、生きる知恵ということになると、必ずしもすべての人に備わっているとは言いがたいようです。

生存のために最も重要な知恵とは何か。
それは、
自業自得、
適者生存、
健康方程式、
という3つの概念にまとめることができます。

自業自得とは、善くも悪くも自らの思考と行為が自らの生命と人生を決定するという法則。
この法則は実に普遍性を持った真理であり、時代を超えてゆらぐことはありません。
罰を下すのは神や仏ではなく、自らの過去の行為が現在の状態をつくっているわけです。

2つめに挙げた適者生存というのは、環境変化に適応して自らを変化させた個体にのみ生存が許される、という自然の掟を表しています。
宇宙そのものが一つの生命であり、その一部分として人間という生命も存在する。この宇宙あるいは自然という秩序を大きく乱す人間は生存の資格を失い、淘汰されていきます。
極端な表現をすれば、生存権とは、誰にでも備わった当然の権利ではないということです。
生まれるということは奇跡にも近いことで、生存していくためには困難な挑戦もあります。

この自業自得、適者生存という2つの普遍的な真理の理解に加えて、生活していくうえでの基本的な原則、すなわち健康方程式を着実に実践すること、それが生命維持達成の知恵であり、人生を全うするために必要な知恵なのです。」

(『健康方程式365』 p. 144 - 145)

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生殖

2009-02-18 | 哲学書『健康方程式365』
「すべての生命は必ずその終焉を迎えます。
なぜすべての生命に死という終焉が訪れるのかはまだ詳らかになっていませんが、生命を個体ではなく種として捉えて考えれば、生命は半永続性を持っています。
また、生命を遺伝子と記憶の結合という視点から見れば、遺伝子も記憶も、個体から個体へと少しずつ形を変えながらも、脈々と伝えられてきています。

生命の本質は生産にありますが、究極の生産とは再生産、つまり生殖です。
生殖とは二つの胚細胞の結合であり、自己増殖の発展形です。
生命再生産の最高峰ともいえる生殖ほど有難いものはありません。
生命に対する感謝を健康法とする健康方程式においても、生殖は重要な意義を持っています。

生殖行為については、実に様々な誤解があります。
その典型的なものは、
第一に生殖行為を排泄行為の一種とみなす習慣であり、
第二に生殖行為を悪徳とする禁欲主義であり、
第三に生殖行為を異常に賛美する儀式的習慣であり、
第四に生殖行為を死と結びつける芸術または文学的習慣です。

射精と排尿を混同したり、性交を不浄の行為と誤解したり、性交を最高の快楽と誤信したり、性交そのものが世代交代の瞬間であると早計したりする思考様式はいずれも、生命の本質と再生産の意味を正当に理解しているとはいえません。
人間は鮭ともカマキリとも違います。
生命の誕生は誰に咎められるものでもなく、完全に無罪なものです。

生殖に対しての誤解を改め、再生産に対する正当な評価をするために必要なことは、生命に対する感謝力を向上させること、この一点に尽きます。
宇宙という巨大な生命の中に漂う人間、その小さな一つの生命に対する感謝があれば、生命の再生産に対する感謝も必然的に生まれてくるはずです。
健康方程式が示唆するのは、この生命に対する究極の感謝です。」

『健康方程式365』 p. 142 - 144)
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神経

2009-01-29 | 哲学書『健康方程式365』
「感覚を運動に連結するのは神経の働きです。
感覚が運動に直接連結するのが原始反射、
若干の遅延を伴った連結が感情、
半永久的な遅延を伴った連結が言語です。
これらの連結作業を担っているのが神経機能で、生体内の情報伝達の総体であり、神経細胞とその無数の連結を構造基盤としています。

神経細胞の細い束を末梢神経といい、神経細胞の塊を脳脊髄といいます。
脳は神経機能の中枢であり、精神四面体の本拠地です。
これら神経細胞は、睡眠中も含めて24時間働き続けています。
人体を構成する全細胞の中で、もっとも酸素消費量が多いのが神経細胞で、
5分間の酸素供給がなければ壊死してしまうほど酸素消費量が多く、それは神経細胞が常に働き続けている証拠でもあります。
特に脳はあまりに高度な機能を持っているため、ほとんどの人間は自らの神経機能を使いこなすことができていないといわれています。

神経の存在理由は、生命が環境の変化に対して、適切な秩序ある反応をすることにあります。
反射
感情
言語
という3つの時間的なずれをもって、生命は環境に対して運動という形式で答えていきます。
これが動物と植物を区別する生命機能です。

月へ宇宙船を飛ばすのも、地球上で核爆弾を炸裂させるのも神経の働きですし、
横隔膜呼吸で酸素を神経に与えるのも、
また逆に喫煙で酸素を神経から奪うのも神経の働きです。

必要最低限の食事を合理的に取捨選択するのも、
慣性と惰性によって不必要な過剰栄養を摂取し続けるのも神経の働きです。

環境から取り入れるさまざまな新しい刺激に感謝するのも、
それらを無視したり当然視したりするのもすべて神経の働きです。

こうした神経の働きは、そのほとんどが無意識下で進行していますが、一部は意識によって制御することができます。
その最たるものが呼吸であり、
食事であり、
感情です。
健康方程式は、この3つの神経機能を最大活用し、生命を制御するための方法を示唆します。」

『健康方程式365』 p.138 - 140)


いつでも、「真実」だけが書いてあって読み返すたびにドキリとします。
自分の「神経」を把握でき、コントロールできたら!
理想の人生が作れますね。
人間の体のつくりそのものがまず、“そうなるべく作られている”という確かな事実に力付けられます。
今日はお天気がいいので、外で横隔膜呼吸をしました。
いつもより長くしてみました。
とても頭が冴えて、良い気分です。
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感覚

2008-12-28 | 哲学書『健康方程式365』
感覚とは環境変化に対して生命が反応する状態とその連鎖であると同時に、生命維持に必要な情報の源でもあります。
嗅覚・視覚・聴覚・味覚・触覚という五感によって、環境と生命は接点を持ち、
その接点における刺激が感覚の本質です。
感覚の蓄積が記憶であり、
感覚の再生が言語を生み、
感覚の洗練が芸術を生んできました。

感覚が運動へ直結することが原始反射であり、感覚から運動への迂回経路が感情です。
本書で提示、定義した「精神四面体」という概念は、感覚・運動・感情・言語という4つの頂点からなった神経回路の情報伝達経路の抽象模型ですが、ここでいう感覚は運動と感情と言語の源となり、常に新しい感覚を受け続けることが、生命維持のために重要になります。

健康方程式の第3項では、感謝を生産物に対する喜びと定義しましたが、
感謝を因数分解すると、
感謝=関心×感動
という等式が成立します。
外的環境または生命内での出来事に対する関心を父に、その関心に対する喜びの感情反応を母にして、感謝は誕生します。
無関心と無感動から感謝が生まれることはなく、人生の喜び、すなわち幸福は関心と感動の第一子であり感謝から生まれます。
関心は好奇心と言い換えることもできるでしょう。
新しい変化に対する好奇心と喜びは、すべての創造活動の源泉であり、それを洗練させ、記憶していくことが豊かな人生と言えるでしょう。

『健康方程式365』 p.137 - 138 )
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運動 

2008-12-20 | 哲学書『健康方程式365』
運動とは骨の移動と筋肉の収縮を通じて肉体の移動を行なうことです。
動物と植物を区別する決定的な機能が運動で、大脳が介在する一部を除いて、そのほとんどが小脳によって無意識に制御されています。

呼吸筋の反復的な収縮である呼吸も筋肉運動の一つです。
生命維持に最も重要な運動が呼吸で、その次が歩行です。
呼吸と歩行に加えて、水中での歩行に当たる水泳も、健康に大きく寄与する運動です。
関節に負担がかかる走行は、実は必ずしも健康に寄与する運動とは言いがたく、格闘技に至っては不健康の極みです。
運動ならすべてが健康にいいというものではなく、一部の運動が健康と生命維持に寄与することは覚えておくべきでしょう。

運動に関して重要なのは次の三点です。
第一に、有酸素運動と無酸素運動を区別すること。
第二に、運動の前には固形物を摂取しないこと。
第三に、運動できる喜びを意識化すること、 です。

有酸素運動とは筋肉細胞に十分な酸素供給がなされる運動のことで、
心拍数が1分間に120回を超えない程度の軽い運動
と定義されます。
それ以上の運動は心臓と肺に対する負担が大きく、本人は満足でも寿命を縮め、健康には役立ちません。

空腹で運動するというのは、ライオンなら教えてもらわずに行なっている動物としての本能ですが、多くの人間は運動前に食事するという習慣を持っています。
本来は、運動した後に食事をするのが生理学的に正しい順序。
食事をしてからの運動は胃腸に大きな負担をかけ、脳と筋肉に十分な血液供給がなされません。

そして、運動機能をより上昇させるのが、運動できることに対する感謝です。
生産行為の一つである運動に対して、それができる動物に生まれたことに対して、素直に喜ぶことができれば、運動機能はさらに向上していきます。

『健康方程式365』 p. 135 - 137)


[『健康方程式』 日英対訳版]
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循環

2008-12-02 | 哲学書『健康方程式365』
循環とは、血液の流れに乗せて酸素をはじめとするさまざまな栄養素や物質を全細胞に運搬する働きです。
心臓を第一のポンプ、手足、内臓の筋肉を第二のポンプにして、動脈・静脈・リンパ管という管の中を、血球・血漿が絶えず駆け巡ります。呼吸と循環が組み合わされて、全生命の最も動的な機能が維持されています。

第一のポンプである心臓は、人体を構成する器官の中で一番よく動く臓器です。
1分間に60回、
100年間で31億回も収縮し、
血液を拍出させることができます。

この心臓を労わり、無駄な負担を減らすことが生命維持には大切です。
心臓は交感神経をアクセルとして、副交感神経をブレーキとして神経系が制御しています。
また、手足の筋肉が運動時に収縮することで、抹消の毛細血管が収縮し血液は心臓に戻されます。
手足の筋肉は実は心臓の補助をしています。
ほとんどの人は、日常生活のさまざまなストレスから副交感神経ではなく交感神経が優位に刺激され、手足を運動する機会はどんどん減少しています。
そこに高脂肪食が加わることで血液の粘張度が増加し、心臓に対する負担はさらに増加してしまいます。

胸腹式横隔膜呼吸は、循環系にも大きな影響を与えます。
吸気相において静脈還流が増大し、心臓の負担が軽減される。
また、
留気相において副交感神経が優位となり心拍数を減少させる。
さらに、この留気相における横隔膜平坦化と骨盤底筋群の収縮により、胃腸・肝臓・膵臓が上下から圧迫され、内臓に停滞した血液が心臓に向かって押し出されます。

横隔膜呼吸そのものが循環器を休め、循環器の補助をする動作になっているのです。
横隔膜呼吸は痔にも効果があります。
痔は肛門周囲に存在する静脈に血液が停滞することで発生する血管奇形で、成人の3分の1が持っているともいわれています。
痔は、肛門括約筋をはじめとした骨盤底筋群の収縮を定期的、意識的に習慣づけることで防予防が可能です。
横隔膜呼吸にはこの動作が含まれています。

『健康方程式365』 p. 127 - p. 128)


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生命の定義

2008-11-05 | 哲学書『健康方程式365』
生命とは欲望する流体です。
これが生命の一つの定義です。

生命はその中心に欲望という原動装置を備え、流動的に形を変えながら気体と固体を飲み込んで生きています。
生命とは無数の化学反応の秩序を持った交響曲であり、
その楽譜は遺伝子に、
その指揮は意思によって制御されています。
こうした生命の神秘の構造が、少しずつですが明らかになっています。

人間の体を固体としてみた場合、さまざまな内臓や筋肉や骨の集合として人体は現れます。
イタリアルネッサンスの時代に生まれた解剖学anatomyは、人間の体を固体として捉えることから、その発展を開始しました。
しかし考えてみれば当然ですが、死体は固体ですが生体は液体です。
人体を液体として捉えることが、より正確な世界観を形成します。
人体を液体として見ると、人体は10の大きな流れが交差、交錯したものとして捉えることができます。
その10の機能が
結合、
切断、
再結合
を繰り返して一つの大きな流れを形成しているわけです。

具体的には、
呼吸
循環
消化
代謝
泌尿
運動
感覚
神経
免疫
生殖
という10の機能が、人間の生命活動を構成しています。
遺伝子の本態でもあるDNAは、酵素というタンパク質を合成する鋳型として働きます。
酵素は生命体で流れ、発生している化学反応を媒介する生命の中心的な物質です。
酵素による化学反応の原動力となるのが酸素で、生命は酸素と炭素の結合を根源的なエネルギー源として活動を続けています。

呼吸とは
大気中に存在する酸素を全細胞に運搬し、
細胞が産出した二酸化炭素を再び大気中に返す
生体機能です。
これは生命を支える根本的な機能で、呼吸停止が生命の停止を意味します。
呼吸には、
胸部呼吸筋、
横隔膜、
腹部呼吸筋
の三群の筋肉が用いられます。
肺を拡大縮小させることによって、酸素と二酸化炭素の交換が行なわれるのですが、完全な呼吸とは、肺を最大限に広げて酸素を最大限に摂取し、その摂取した酸素を肺胞から血液に移行させ、再び肺を最小まで縮小させるというものです。

有効な呼吸をするための重要な点は3つ。

第一に、無意識ではなく意識的に呼吸筋に指令を出すこと。
第二に、胸で吸って横隔膜で止めて腹で吐くこと。
第三に、この胸腹式横隔膜呼吸を空腹時に座位または仰位で行なうことです。

ほとんどの人は胸で吸って胸で吐くだけの呼吸を、座位の姿勢をとることなく行なっているため、十分な呼吸ができていません。
そこに喫煙が加わると、さらに低酸素状態を招きます。

浅い呼吸と喫煙によって、生命は老化の速度を一気に加速し、その寿命を大幅に短縮します。
胸腹式横隔膜呼吸を習得し、それを日常生活の中で定期的に意識的に実践すれば、浅い呼吸、すなわち不完全呼吸とその結果である低酸素状態から簡単に抜け出すことができます。
生命がたえず必要としているのは、栄養でも水でもなく酸素であり、この酸素を最大限に摂取することこそが生命維持にとって最も重要な知恵となります。

『健康方程式365』 p.124 - 126)


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「健康方程式」の目的

2008-10-19 | 哲学書『健康方程式365』
「健康方程式」は単純で楽しい生命哲学です。複雑で苦しい教義ではありません。

人間は本人が気付かないうちに、染脳状態に置かれています。
家庭では両親や兄弟、
学校では先生や友達、
職場では先輩や同僚の影響を受けながら毎日を過ごします。
朝起きるとテレビから情報が流れ、
新聞や雑誌、
さらにはラジオやインターネットから多くの情報が脳に入ってきます。
これらはすべて染脳です。

その無意識の情報流入によって染められた脳を、意識的な情報選択によって洗い流すことが洗脳です。
哲学とは染脳された脳を洗脳する試みです。

「健康方程式」は健康情報の渦の中で染脳された脳を洗脳します。
迷信・思い込み・宣伝・謝った常識に染められた脳を一度洗い直すことが洗脳です。
一度洗いなおした脳に信頼できる知識を入れ替えることが遷脳です。

人間は誰もが染脳状態で成人式を迎えます。その染脳状態で一生を過ごすのか、
それとも自らの意思で自らの脳を洗脳し、
みずからの意思で遷脳状態に移行するかどうかは、完全に各自の自由に任されています。



私はこれまで、膨大な時間を医学と哲学と宗教を学ぶために費やしてきました。
それは、
生命とは何か?
幸福とは何か?
という根源的な課題の答えを得るためです。
その過程で私が発見したのは、
医師は必ずしも長生きせず、
哲学者は必ずしも幸福にならず、
宗教家は必ずしも生命を理解していない、という事実でした。

21世紀という新しい時代を迎えて、健康と幸福という二つの概念をあらためて定義し、提示する必要を痛感したことが、この健康方程式を導出した背景にあります。

「健康方程式」は、健康と幸福への道を示した単純な知恵です。
理解も実践も簡単な理論です。
これには医学的側面と、哲学的側面があり、前者については、2年前(※2005年)という書籍で紹介しました。
本書は後者について解説したものです。

健康と幸福に到達するには、必ずしも宗教の力を必要としませんが、医学と哲学は必須です。
これは私が、医学と哲学と宗教を学び、救急医として生命の誕生と破壊を数多く診た結果、到達した確信です。



「健康方程式」の目的は、すべての生命を隷属と抑圧と破壊から解放することにあります。
生命の本質を理解し、隷属の構造を理解することで、自由への道が拓かれます。
生命に対して自由への道を提示するのが生命哲学の任務です。

「健康方程式」という単純な生命哲学が好奇心と感謝力に恵まれた方々によって理解され、実践され、幸福を創造することを心より願っています。

 2007年 初夏 京都 哲学の道にて

   井上 敬

『健康方程式365』 p.10-12)

今、季節は秋の始まりを迎えました。
もう一度、この刺激的な著作を読み返すのにぴったりな、読書の秋です。


詳しくはこちらをご覧ください。→http://blog.goo.ne.jp/h-eq/


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