わたし、派遣の校正者

校正・校閲者のわたしが、日々思うことを書きます。
編集プロダクション勤務とフリーランスを経て、現在は派遣。

人は国を背負うか

2009-01-28 18:57:39 | ひとりごと
外国に行ったとき、自分が日本人の代表のような気分になることがありませんか?

声優の古谷徹さんが、中国での体験を語った記事がありました。
北京のアニメイベントで開催されたサイン会での出来事です。

サイン会は30名限定でしたが、会場にはたくさんのファンがいてステージに殺到し、大変なことになりました。

ところが、主催者がひとこと言うと、みんな我にかえり、静かになったそうです。

その内容とは、
「ルールを守らないと、古谷さんが中国を嫌いになりますよ」。

中国のプライドに訴えるというのは面白いですね。
中国人ひとりひとりが、「中国」を背負っている意識は強いです。
意見を発表するとき、まず中国政府としての公式的な内容を話し、それから個人としての意見を言います。
親しくならないうちは、個人の意見がなかなか聞けなかったりして、不思議な歯がゆい思いをします。
もちろん、政府との距離の取り方はさまざまですが。


以前私は、逆の立場の体験しました。
香港スターが日本の映画祭で舞台に立ち、プレゼントを渡そうとしたファンたちが駆け寄ろうとしました。
そのとき司会者が声をかけて、みんなはきれいに並んだのです。
香港人の彼は、「ホォ~」という表情でした。

「日本人は礼儀正しい」
私たちは、彼にこのように見られたと思ったでしょう。
でも、そこには「日本」がどう見られるか、はありません。
日本人イコール日本にはならないのです。

私は日本政府を背負う気持ちはありません。
それでは、会社ならどうでしょう。
数十年前の日本人は、会社を代表する気持ちが今より強かったのではないでしょうか。
就職が決まったばかりの友人が、会社の内容をクラスみんなの前で、
「わが社はこういう業務内容で・・・」
を意気揚々と話し出したのが記憶に残っています。
それは就職ガイダンスの時間で、講師の先生が、
「日本人はすぐ会社に染まる傾向があるから」
と言っていました。

会社の理念への共感は、自分にも会社にも必要なことです。
愛社精神はとっても大事。
それも、盲目的ではない、客観視しながらの愛社精神が。
企業理念を知らない従業員はかりでは、会社は伸びないでしょう。

国も同じなら、いいんですけど。

なくした~

2009-01-24 12:09:18 | 仕事
大失敗をしました!!


きのうは朝、小雨が降っていましたね。

うちの会社は、信号のすぐ先にあります。
信号待ちをしていると、会社の先輩とよく一緒になります。
きのうも数人がいました。

青になるのを待ちながら、カードキーをバッグから出し、ひもを手に持ちました。
ぎりぎりだったので、急ぎ気味です。
小走りで会社に入りました。

いちばん先頭になった先輩が、カードキーでドアを開けてくれました。

そのとき私は、気が付いたんです。
ない。
私が手に持った紐の先にあるはずの、カードキーが。

大急ぎで席に着くと、バッグの中を探しました。
私のバッグには、1~2週間以内に使いそうなものがごちゃごちゃに入れてあります。
全然整理されていません。
せったい、バッグに入っていると思いました。
机の上に出して、ひとつひとつ見ました。
でも、ないんです。

カードキーは、どこの会社でも身分証になっていると思います。
うちの会社でもそうです。
まず、届けを出さなければ。

会社の総務にひとこと言って、近所の交番へ。
書類を書きながら聞いたことによると、落とし物が届けられた場合、警視庁のサイトに掲載されるそうです。
そこで該当しそうなものを見つけたら、問い合わせればいいんですね。
便利になりました。
他県でも同じようなサービスがあるのでしょうか。

さて。
会社に戻って、会社のほうにも届けと再発行の手続きをしました。
それから、パソコンもカードキーがなければ使えないので、臨時のパスワードを発行してもらいました。

あ~。
朝からバタバタ、ついてない。
こんなコトに、なにか「良かった」が探せるんだろうか。

先輩が、会社からもらった紐のタグは取れやすいので、しっかりしたものを買ったほうがいいよ、と教えてくれました。
朝は余裕をもって出勤しよう。
最近はぎりぎりに着いているからね。
だから、あわててしまう。
明日から、10分早く家を出よう。


11時近くになりました。
気持ちを切り替え、傘を持って外に向かいます。
ん?
傘がふくらんでいます。
今度は傘の骨が折れた?
今日はなんの日?

傘を開いてみると・・・。
あああああ、
あれ?
あった~!!!

閉じた傘の中。
こんなところに。
カードキーが。

よかった~。
横断歩道を歩きながら傘を閉じた拍子に、入ってしまったんですね。
ほんと、ほんと。
ウソみたい。
朝から大騒ぎしたけど、まさか、傘の中とは。
ウレシ~。

ストレス性疾患の場合

2009-01-16 21:44:39 | 医療
先日ニュース番組で、うつ病のリポートがありました。

うつ病だった人が普通の生活に復帰する前に、仕事と同じサイクルで1日をすごす練習をしていました。

今、うつ病は一般に知られています。
だれもが可能性があるということも、多少は理解されてきました。


うつ病の治療は、まず心と体の休養といいます。
そして、抗うつ薬などによる投薬治療もあります。
多くの人は、通院治療です。

さて、ストレス性の病気で入院した場合に保険金が受け取れるという保険があります。
厳密には、医療保険にプラスアルファで付けたい人だけが付けるものです。
うつ病、胃潰瘍などストレス性疾患が対象です。

このストレス性疾患の特約、加入条件はどうなっているでしょう。

生命保険の基本、精神科に通院歴がある人は、保険には加入できません。
少なくとも加入の直前5年間、一度も精神科の病院に行かない期間が必要です。
うつ病などは短くても3か月は通院します。
長い人は数年にわたります。

でも、考えてみてください。
実際のところ、精神疾患のせいで、ほかの病気を併発するというのはほとんどないでしょう。
身体的に持病のある人は、その部分に関しては保障しませんよ、という条件で加入ができることがあります。
同じように、「精神科にかかった場合は保険金は受け取れません」と、加入ができるようにしてほしいものです。
こんな時代ですから。


医療保険のストレス性疾患入院特約。
うつ病で入院するのはどんなケースでしょう。
何のために入院するのでしょう。

第一に、休養です。
うつ病といえば、まず休む。
家事や家族の世話で、家にいてはほとんど休めないとき、入院がすすめられます。
それから、自殺の危険性があり、監視が必要な場合も。
この場合の入院は自費なので、数週間でもかなりのお金がかかりますね。

しかし。
「入院したら保険金を受け取れる」ことになっている保険なら、どんな病気でも入院すれば、お金はもらえます。
特約を付けてまでストレス性疾患に備える人って、どのくらいいるんでしょう。
精神疾患に縁がない人は、自分が病気にならないと信じていることが多いのではないでしょうか。

精神疾患が長引いた場合、公的な援助が受けられます。
保健所に問い合わせると、利用できそうなものを紹介してくれます。
障害年金、自立支援医療制度、障害者のための制度、福祉の制度・・・。
問題なのは、公的資金はこちらから申請しないと何ももらえないことです。
知っている人だけが得をします。
でも、困っている人に補助や援助をしてくれるシステムがいろいろあります。

年収に近いほどの援助をしてもらえる場合も聞いたことがあります。
ダメもとで、聞いてみたらいいですよ。

アムネスティの映画祭です

2009-01-16 07:54:00 | 映画・演劇
いよいよアムネスティ・フィルム・フェスティバルが明日から始まります。
詳しくはブックマークをご覧下さいね。

明17日のチケット売れ行きが好評で、うれしい悲鳴です。
もしかしたら、当日券も足りないかも。

消防法があるので、決められた人数しか入ってもらえないし。

17日か18日に、当日券で行こう、とお考えの方は、
18日のほうが落ち着いてご覧になれそうです。
日曜日にお越しくださいね。

休みで仕事を忘れる

2009-01-12 16:54:10 | 仕事
久しぶりに英語学習についての本を読んだ。

英語、勉強したいなあ。
去年終わった通信講座、復習しようか。
中国語も最近、きちんと読んでない。
通勤時間で少しだけなら・・・。

外国語に限らず、勉強するのが好き。
とくに、机に向かってコツコツ地道に積み上げていくのが。
飽きっぽいんだけど、机に向かうのが好き。

会社では机に向かっている時間が少ない。
朝、社内にいると、
「早く外へ出なさい!」と檄が飛ぶ。

座っているだけでは仕事にならない。
それはわかっている。
ただ長い休みで、外の活動から離れると、机での仕事スタイルがなつかしい。


今、仕事を一生懸命やらなければゼッタイ後悔する。
新しい仕事に対する不安がちょっと顔をのぞかせただけだ。
英語は逃げない。
来年でもできる。
全力投球しなければいけない、仕事に集中しよう。

仕事というのは、好きなことじゃなくてもかまわない。
休んだから、仕事の筋肉が衰えたにちがいない。
不安な感情は、勇気と希望に変えてしまおう。
また明日から鍛えなおしだ。

戦場のレクイエム

2009-01-11 11:18:56 | 映画・演劇
私はずっとアクションものや刑事ドラマなど、人が殺されたり銃のドンパチといった映像が嫌いでした。

でも、チョウ・ユンファ主演の「男たちの挽歌」を観て、そんなものは吹っ飛びました。香港映画の魅力にはまりました。
それ以来、香港ノワールもアクションもラブロマンスも、抵抗なく観れるようになりました。


戦場のレクイエム」は、60年前の中国国内戦争での出来事が発端です。
のちに中国の政権をになうことになる共産党と、台湾となる国民党の戦争、国共内戦です。
それからこの映画は、戦争中の部下の名誉回復を願う男の旅となります。

戦場から始まるけれど、観た後に私が感じたものは、人を信じることの厚さでした。
映画全体から考えても、前半の戦闘シーンは、そのあとの人間ドラマを描くための前哨戦でした。
だから、戦争もの、とは思わずに見てみたい作品です。


戦争では誰も得をしない。
だれもが傷を負う。
どうにかして、気持ちを切り替えて立ち直るしかない。
それぞれの人が方法を探りあい、助け合って生きていく。
まわりの愛があるから、立ち上がっていけた。
人と人との愛であり、信頼がある。

アンフィニッシュド・ビジネスの克服

2009-01-09 23:23:47 | ひとりごと
高校生が「ひきこもりを打開するため」に2人暮らしだった父親を殺した、というニュースがありました。
どの新聞も、これ以上のことは伝えていません。
刺殺した事実と息子の言葉の断片だけで、報道する意味がどこにあるのでしょう。

この年齢は内部に嵐を抱えていて、、孤独に陥りがちだったり、大人が眉をひそめるような行動に出る傾向が強くあります。
誰もがそこを通るのに、大人はすでにそこから遠く離れ、忘れてしまっています。


何らかの事件の加害者となる人には、アンフィニッシュド・ビジネス、未完了の問題といわれる負けパターンから逃れられない人物像が少なくありません。
これが原因、とは言えないけれど、報道によると加害者は。通信制の高校に籍がありました。
たぶん、なにかの理由でそれを選んだ、または選ばざるを得なかったということです。

やりたかったことが途中でできなくなった、最後までやり遂げることができなかった記憶は、うまく処理していないと常についてまわります。
「負け続け」の人生です。
せっかく入った学校を途中でやめた、妥協して不本意な学校に通っている、と引きずり、自分の心の中が整理できていません。
環境の影響もあるけれど、どこかで自分で切り替えなければなりません。
アンフィニッシュド・ビジネスの克服です。

その方法のひとつは、小さなことでも達成感を味わうこと。
達成を紙に記録して、目に見えるかたちにすること。
お正月に『毎日1回「ありがとう」を言おう』『1日10分、英語の音読をしよう』と決めたなら、できた日をカレンダーにマルつけていくことです。
結果を目に入れることで自信になり、いつのまにか強くなっていくでしょう。
失敗の経験も、いつか、プラスに考えられるようになります。

交渉の基本かな

2009-01-08 05:27:53 | 食べる
コンビニで、レジ横の中華まんが食べたくて
「○○まんをください」。
でも、食べたいのが品切れでした。

店員さんは
「今あるのは△△と××だけです」
と言いました。

店内をぐるっと回って、お菓子をひとつ取り、再度レジへ。
今度は別のにしてみよう、
「□□まんください」。
さっきの店員さんがまた、
「今あるのは△△と××だけです」
と言います。

人って自分に興味のないことは聞いてないんだなぁ(笑)。

自分が話すときも同じです。
相手に何かを伝えるには、信頼されていること、または話の内容に興味を持ってくれていることが必要です。
そのようにして初めて、相手はこちらのメッセージを頭の中に描いてくれます。
そして納得したり感動があれば、考えを変えるという結果になるのです。

お正月の遊び

2009-01-05 21:41:34 | 身近な人や私のこと
ここ数年、お正月は名古屋で過ごすことが多かったです。
でも、今回はずっと東京にいました。

娘と2人、初詣とおばあちゃんとのお食事、近所の買い物のほかは、ほとんど家にいました。

子どものころ、冬の遊びといえばこたつでトランプ、それにあやとり、お手玉。
お正月になったら、定番のかるたやすごろく。
雑誌の付録にすごろくや福笑いがついていたりしました。
最近の雑誌は、女性誌の付録なら化粧品サンプルやポーチです。
ちょっと前のDIMEだったか、小さなスピーカーがついていて、人気でしたね。

娘と2人で楽しんでいるのが、トランプ。
けっこうハマっています。
トランプであんなに楽しそうな娘は初めて見ました。
くやしそうな顔、うれしい顔。
ふだんは感情を抑えていることが多いんです。
神経衰弱やスピードぐらいしか、バリエーションないですが。
単純な繰り返しがいい。