わたし、派遣の校正者

校正・校閲者のわたしが、日々思うことを書きます。
編集プロダクション勤務とフリーランスを経て、現在は派遣。

健康保険、どうしてますか?

2012-12-23 17:15:59 | 社会保険
例えばテンプスタッフの派遣の募集で、終了期限が決まっていなくて「3か月更新」というのがあります。

派遣先の会社の想定では「たぶん半年くらい」、

派遣社員が受け取る契約書は「3か月間」、問題がなければ次の「3か月間」、となります。
最初に1週間の試用期間がありますが。

2か月以上雇用される見込みがあれば社会保険に入ることになります。
多くの派遣会社は、「人材派遣健康保険組合」(略称「はけんけんぽ」)加入となります。


さて、派遣社員のほとんどは複数の派遣会社に登録し、ひとつの派遣会社からの仕事期間が終わりそうになると、別の派遣会社の仕事も探します。
複数に登録するのは、1社だけでは次の仕事があるかどうか不安だからです。

私は毎年、4分の3は同じところに仕事に行っています。A社からの仕事です。
残りの4分の1を別の派遣会社(B社とします)で探します。
これを5年続けています。

年の4分の3就業している会社以外に、A社は1か月以上の期間の仕事がほとんどありません。
なので、B社からの仕事をするのです。


ここで、健康保険についてです。
派遣会社はA社とB社で違うけれども、同じ「はけんけんぽ」を利用しています。
A社の期間が終わると保険証を返却します。
運よくB社で2か月以上の仕事があれば、再度「はけんけんぽ」に書類を提出して、新しい保険証を受け取ります。

これを毎年やります。
派遣会社が異なるため、「はけんけんぽ」に保険証を返却し、同じ「はけんけんぽ」にもう一度保険証を作成してもらうのです。
もし1か月ごとの仕事しかなかった場合は、国保にします。


健康保険組合は変わらないのに、派遣会社が違うから保険証を返却、交付のあいだに保険証が手元にない期間ができます。
保険証が出来上がるまでに2週間程度かかります。
2週間くらい、保険証がありません。
持っているときは必要性を感じないけれど、なくなると困るのが、保険証のような身分証明書です。


突然、子どもを病院へ!
というときに限って保険証がなかったりしました。

そのときは国保窓口に駆け込みました。

独身で健康に自信があっても、万一ということもあります。
その場合は、病院で全額を支払わなければなりません。


どの派遣会社も「人材派遣健康保険組合」なんだから、業界全体で申し合わせ事項でも作ってくれませんか。
派遣会社を替えても、同一人の場合は、同じ保険証を使い続けられるように。

もちろんルール上は、会社が異なれば新たに手続きをするのは当然のことです。
引き続いて「はけんけんぽ」を利用するのであっても、雇用契約は別の派遣会社と交わしますから。
保険料はそれぞれ別の派遣会社が負担しています。
ただ同じ派遣社員、同じ「はけんけんぽ」であるということ。
そこに運用上の決めごとをつくることはできませんか?

終身雇用を基礎とした従来の日本式雇用形態には、転職はレアケースだったため、このような問題はなかったでしょう。
すべての手続きをゼロから始めるのは、健康保険組合をひとりの人が出たり入ったりする労働のなかった時代のものです。

派遣会社にとっては問題ではないんでしょうか。
派遣社員にとっては大きな、困った問題です。









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