やっぱり、何年経っても変わらない、単純に「イイ!」と思う髪の色。
流行に流されず、最近の「新定番」で、薄く、白く、くすんだような茶色。
『色素薄め』のあの柔らかい色。
生え際のウブ毛のような、明るくはないけど、透明感のある感じ。
ヨーロッパっぽさを連想させる、肌に馴染みのイイ、グレーのようなベージュのような。
暖色系でも、寒色系でもなく、敢えていうなら「グレー系」といったところか。
どんな肌色にも合う、こんなに気持ちのイイカラーは、これからの新定番的になることは、
目に見えている。
決して、「髪を明るく」するのではなく、あくまでも「色素を薄く」が狙い。
「明るくしないとダメですか~?」って質問する方がいらっしゃいますが、
特別に明るくしなくても、“色素は薄く”出来ます。
ただし、最低でも、8トーン以上は欲しいですね。因みにそれ以上は上限はありません。
それ以下だと、“かなり晴れた日の光の下”でしか分かりませんから。
それでもよければ話は別ですが、正直、分かりにくくてあまり意味が無いです。
そう、この『色素薄め』、単なる「アッシュ」系や、「マット」系ではありませんから。
もうちょっと、巧妙で、カラー剤の複雑で正確な「完全レシピ」なんです。
ヘアチェックでは、まずアナタの「メラニン色素」を見極め、更にそのメラニン色素を
「壊す為のカラーの色素」と喧嘩させます。メラニンが負けるまで繰り返し、
色素が薄くなるまで、薬を最低2、3回は重ねていきます。
更に、その2回目、3回目は、微妙に薬の配合を変える。
そうかと言って、髪の毛が傷む訳ではありません。念のため。
だから、色素薄め用のこの「レシピ」は、お客さんのメラニン色素に合わせて、
人それぞれなんです。その見極めが美容師の技量とも言えます。
一度、是非!