坂道をのぼりながら

感じたこと、考えたこと、などなど。

夜道を一人歩いていたときのような

2007-03-08 01:36:06 | Weblog
昨日の夜に、仙台から神戸に戻る。

宿泊していたホテルは、
松島にあるホテル大観荘

とてもいいホテルだった。
一番感動したのが、朝食のバイキング。

いろんな種類の料理が用意されていて、
味もとてもよかった。
朝の霞がかった松島の景色を見ながらの朝食は、
忘れ難いものになったと思う。

2日目は、朝から夜までひたすらセミナー。
ポスター発表は、途中にあって、
いろいろな意見をもらうことができた。

2日目の夜は、同じ研究室のLさんと、
サイエンスとアートのことをいろいろ話すことができた。

ホテルにはピアノが置いてあって、
そこで薄い紫色のスーツを着た少しふっくらとした男の人が
ピアノを弾いていた。
冬のソナタシリーズを弾いていたので、
とてもうれしかった。

そういうわけで、Lさんと音楽の話をしていたら、
科学とアートの話に発展していった。

僕たちは、小中高のときは、
物理、化学、国語、数学、音楽みたいに、
別々のものとして教わるけど、
でも、本当は全部どこかでつながっている。
そもそも自然は、別々のものに分けることはできなくて、
僕たち人間が勝手に分類しているだけのこと。

そんな感じのことを話した。
Lさんは、音楽のこととか、子供の発達過程のこととか、
映画とか歴史とか、いろいろと興味を持っているみたいで、
とても幅が広いなあと思った。

仙台3日目。
午前中のセミナー終了後、解散。
その後は、研究室のメンバーで松島観光に。

国宝の瑞巌寺に行った。
寺の中に入るととても静かで、
松尾芭蕉や島崎藤村といった、
日本文学の香りが漂っていた。

雑木林を抜けたところに立っていた大伽藍。
中に入って見学することができた。
なんとかの間というところがあって、
殉死した兵士たちの位牌が、
怒りの表情をした銅像と一緒に置かれてあった。

そこだけなんとなく独特の雰囲気があって、
銅像を眺めていたら、子どもの頃に夜道を一人歩いていたときのような、
なんとも言えない恐怖感が湧き上がってきた。
このとき、僕は仙台に来ることができて、とてもよかったと思った。

あと、襖に描かれていた色鮮やかな絵。
木、水、人、猿。
それから、壁に刻まれた彫刻。
島崎藤村は25歳のときにその彫刻を見て、
とても感動したと書いてあった。

大伽藍を見た後は、
船に乗ってカモメとともに松島の海へ。
羽を大きく伸ばしたカモメと青い空と島々の浮かぶ海は、
なんだかとても仲が良さそうだった。

松尾芭蕉は松島を旅して、何を感じたのだろう。
「おくのほそ道」を読んでみたい。

風にのり ゆったりととぶ カモメさん
青空こゆる その鳴き声よ

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2 コメント

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たくさんの科目も・・・ (anan)
2007-03-08 19:43:51
教科横断的という考えに同意します。
個々にばらばらになりがちですが
そこをまとめ上げることは大切ですよね。

カモメの声が聴こえてきそう…
何かほんのりとした気持ちになりました。
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カモメさん (hauru_haku)
2007-03-13 01:38:51
今日の日記にカモメの写真を載せました。

フェリーの中に、カモメのえさとして、お菓子の「かっぱえびせん」が売られていて、それを手に持って差し出すと、ものすごい勢いでカモメが食いついてくるんです!

それが目当てで、カモメの大群がフェリーの後をずっとついてきている様子を撮った写真です。

かっぱえびせんを睨むカモメの目は、ちょっと恐かったです(汗)
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