坂道をのぼりながら

感じたこと、考えたこと、などなど。

犬の散歩 ( こんな高いところを!)

2006-08-31 08:04:33 | Weblog
奥のほうに見える街のあたりに、
僕の住んでる建物があります。

写真の真ん中の奥のほうに、
緑色をした屋根の建物(中学校)があって、
その近くが僕の下宿先です。

大学がいかに高いところにあるかが、
分かるかと思います。

うちから大学に通う場合は、
この工学部の入り口からキャンパスに入ることに。

毎朝、毎晩、いい運動になっています。はい。。。

とりあへず、ものごとに触れてみる

2006-08-31 06:39:54 | Weblog
昨日はとても涼しい日だった。

おとといの夜、ものすごい雨と雷だったのだけど、
あれは夏の終わりを告げていたのだろうか。

最近、吉田兼好の徒然草を、パラパラっとページをめくって、
おもしろそうな段を読んだりしているけど、
改めてその偉大さに感動中。

まだ全部は読み終わっていないけれど、
個人的に印象に残っている段は、
百三十七段百五十五段百五十七段である。
(ネットで読めるなんて! 今、「徒然草」で検索してみたら、このページを発見しました。)

第百五十七段の一文に、

「心は、必ず、事に触れて来る。」

という一文がある。

ものごとの本質的な意味を考えることはたしかに大事だとは思うけど、
とりあへず、ものごとに触れてみることも大事なんじゃないかと思った。

物理の勉強にも当てはめてみようと思う。
とりあへず理論の数式とか流れとかを追ってみて、それが分かってから、
意味を問い直していく。
最初から意味を考えようとしてもよく分からないことが多いので、
全体的になんとなくわかるようになった上で、もう一回意味を
考え直せばいいのではないだろうか。

***

写真(大学へとつづく道)は、念願のデジカメで撮ったもの。
先週、実家の方からデジカメが送られてきた。

母の友達のフルールのおばちゃんが、
定価が5万円くらいのデジカメを、
1万5千円で譲ってくれたとのこと。
どうもありがとうございました!

小さいデジカメだからどこにでも携帯できるし、
画質もとてもいいので、
いろんな写真をとっていきたいです。

久しぶりのバスケット

2006-08-28 10:54:49 | Weblog
昨日は、王子公園にある体育館で行われたバスケットイベントに参加。

mixiで近所でバスケをやっているということが分かったので、
参加させてもらった。

今回でまだ3回目ということで、
僕を含めてはじめて参加したという人たちがたくさんいた。

バスケ自体はすごく楽しくかったのだけど、
バスケが終わって部屋に着いてからがひどかった。

久しぶりに動き回ったので、疲れのせいか、
頭はガンガンするわ、夕食で食べたものを吐くわで、
大変だった・・・(汗)

3時間運動しただけで、こんなになるとは・・・。
普段からちょっとずつ運動をしないとなあ。

そこ吹く風は秋模様

2006-08-24 07:18:32 | Weblog
ちょうど大学に行く途中の坂道を登り終えたあたりに、
民家が建っていて、その家の屋根の端に風鈴がぶらさがっている。

昨日の夜、学校から帰るとき、
チリンチリンと、風鈴が風にゆれていた。

その音をきくと、夏真っ盛りのときは、
ああ涼しいなあと思っていつも癒されていたのに、
昨日は、風鈴の音に秋の気配を感じ、寂しくなった。

さらっと吹きぬける風にも、
秋の気配が漂っていた。

もうすぐ夏だ夏だと、夏を待ちわびて、
今日も暑いな明日も暑いなと言っていたら、
いつの間にか、そこ吹く風は秋模様。

久しぶりに徒然草が読みたくなってきた。

星野道夫さんの写真展

2006-08-22 21:48:51 | Weblog
今日は、電気関係の点検のため、大学全体が停電。
研究室には行かず、家で過ごす。

午前中は、近くの喫茶店に行き、
トーストとゆで卵とコーヒーで朝食。

そのまま喫茶店にいて、志賀浩二さんの
「位相への30講」で、位相空間についての勉強。

まだ読み始めたばかりで、今日は、
第1講と第2講をやった。

位相空間をちゃんと理解することで、
解析学の連続性や微分方程式についての
理解が深まると思うので、しっかりと勉強していかねば。

本のはしがきより。

理論を知ることではなくて、理論の意味を知ることが重要なのである。この本を読み終えられた読者が、位相空間という抽象的な建造物の中にひそむ柔らかな感覚を、少しでも感じとってもらえれば、私としては嬉しいことである。

この柔らかさの感覚が分かるようになりたいです。

昼食も喫茶店でカレーを食べた。

午後は、今、大阪で行われている、星野道夫さんの写真展、

『星野道夫メモリアル特別企画 星野道夫展「星のような物語」』

に行ってきた。

大阪では今月の28日までだったので、
今日しかない!と思って、部屋を飛び出した。

僕は星野さんという人の名前を最近知ったばかりだったけど、
会場にはすごくたくさんの人が来ていたので、
有名な人なんだなあと思った。
会場に来ていたのは、幅広い年代の客層で、
女性客の割合が多かったような気がする。

星野さんは、1996年にヒグマの事故にあい、
40台半ばの若さで亡くなられている。

写真展は、星野さんがアラスカを旅しながら撮影した、
動物たちや風景などの写真と、ところどころに、
星野さんの言葉が展示されてあった。

北極グマの親子、ムース、鳥、クジラ、
アラスカの海、山、川、空、オーロラなど。

星野さん自身が映っている写真も何枚かあって、
とても純粋な目をしている人だなと思った。

アラスカの寒い夜、テントの近くでおこしたたきびの火を見つめる
星野さんの眼差しを見ていたら、たきびのパチパチッという音が
聞こえてくるような気がした。

展示されてあった言葉をいくつかメモしてきた。

「オーイ、時間よ、子どもの頃のおまえに、もう一度会いたいね」

「人は生きているかぎり、夢に向かって進んでいく。夢は完成することはない。しかし、たとえこころざし半ばにして倒れても、もしそのときまで全力をつくし走りきったならば、その人の一生は完結しうるのではないだろうか」

「夜の闇の中で、姿の見えぬ気配が、より根源的であるように」

動物や風景の写真が多いなあと思っていたら、
最後の方で、人の写真がたくさん展示されてあったので、
なんだかすごくほっとした気持ちになった。

厳しい自然の中で、笑顔でたくましく生きている人たちの表情を
見ることができたからだろうか。

アラスカで生活している人たちの様々な表情。
深いしわのたくさん刻まれたおばあちゃん達。
笑顔のかわいい、小さな子どもたち。
猟をしている男たち。

人の写真のあたりにも、星野さんの言葉が飾ってあった。

「人と出会い、その人間を好きになればなるほど、風景は広がりと深さをもってきます。やはり世界は無限の広がりを内包していると思いたいものです」

今後の日程は、

・大阪 大丸梅田店 2006年8月16日~28日
・福島 中合福島店 2006年10月26日~11月6日
・札幌 大丸札幌店 2006年12月27日~2007年1月8日

だそうです。

***

今日の嬉しいニュース!

第1回ガウス賞に伊藤清氏/数学応用で功績http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060822AT2G2200B22082006.html

耳を動かせる人

2006-08-20 06:02:17 | Weblog
岡本駅へ。
土曜日は家庭教師の日。

それにしても岡本はとてもいいところである。
駅周辺にいろんなお店があるのもいいけれど、
路地裏の雰囲気もとても好きだ。

風が通り抜けて、蝉がミンミンと鳴いていて、
また、雨上がりの後のあの匂いもして、
小学校の頃の夏休みのワクワク感に
ちょっとだけ出会うことが出来た。

Tくん、今日は少し眠たげ。
それにしても国語を教えるのは難しい。

今度、僕が持っている児童文学の本(ほんとうの空色、
ふたりのロッテ、モモなど)でも、もって行ってみようかな。
別に読まなくてもいいから、家の本棚にでもおいておけば、
たまたま手にとることがあるかもしれない。

ところで、Tくん、耳を動かすことができるそうな!
僕も動かせるよ!と言って、二人で盛り上がる。

これまで耳を動かせる人には、数名程度した出会ったことがない。
ただ会う人会う人ごとに、あなたは耳を動かせますか、と尋ねて
いるわけではないので、実際には耳を動かせる人とたくさん
出会っているのかもしれない。

でもそんなに耳を動かせる人は多くないと思う。
ものまね上手のコロッケは、まゆげとか口とかを動かして
いろんな表情を作るけど、耳だけは動かすことができなかったと
いう話を聞いたことがある。

訓練によって耳を動かすことはできるようになるのだろうか?
訓練しても耳を動かすことはできるようにならないのだろうか?

もしこのブログを読んでいる方で、
耳を動かすことができるという方、
あるいは、
チャレンジしたのにどうしても動かすことができなかったという方は、
ぜひ教えてください!

昼ごはんは、岡本駅の近くにあるミスタードーナツで。
小さなラーメンと肉まん、それからアイスティー。

千葉の江戸川台に住みはじめたばかりのとき、
近くの商店街にミスタードーナツがあって、よく行っていたので、
とても懐かしかった。
江戸川台のミスタードーナツは僕が学部の2年のときくらいに
無くなってしまったので、ミスドにお世話になったのは
およそ5年ぶりくらいだろうか。

薬局でパパゼリーを購入し、岡本を後にする。

暑い暑いとはいってはいるけれど

2006-08-18 08:46:34 | Weblog
実家より神戸に戻る。

宮崎に台風が近づいていたので、
飛行機がちゃんと出るか心配だったけど、
無事飛んで一安心。

でもいつもよりも機体がゆれているような気がした。

大阪空港から家までの移動時間は、
関東に住んでいた頃よりも、すいぶんとはやくなった。

大阪空港→蛍池→十三→岡本→六甲

という経路。

何回も乗継しているようだけど、
蛍池までは一駅だし、十三までも
快速に乗れば、あっという間。
岡本から六甲までは、快速もあったみたいだったけど、
ローカル線で景色をゆっくりと楽しんだ。

結局、神戸の家に着いたのがだいたい12時45分くらいだった。

あいかわらず本が散乱していて、汚い部屋。。

ところで、心から切望していることがひとつあります。

引っ越したい!!

家の前を走っている国道、名前は山幹だったかな?、
を走っている車の音が気になるんです。。。
どうもこのあたりでは一番交通量の多いところだったみたいです。

山幹はすごい交通量で、しかもトラックとかバイクとかが
よく通って、深夜になっても交通量が結構あったりして。。。

できればもうちょっと静かなところに引っ越したいです。

この部屋を選ぶときに、なんとなく直感的には体にフィットしてないような
気がしてたんですけど、体を信じないで頭で決めてしまったのが
いけないんだと思います。

***

夜のニュースを何気なく見ていたら、
心理学者の河合隼雄さんが、
脳梗塞で倒れて入院されたとのこと。
とても心配です。

河合さんの本にはいろいろとお世話になっています。
少しでも早い回復を祈っています。

光って、曲がるんだ!?

2006-08-13 07:01:27 | Weblog
土曜日、午前中は家庭教師に行く。
家庭教師は先週から始めた。

六甲駅にあるBook1stで、
意識の探求(上)(下)―神経科学からのアプローチ
(著)クリストフ・コッホ、(訳)土谷 尚嗣,金井 良太

を購入。

さっそく行きの電車の中で読んでいたら、
岡本駅で降り損ねそうになった。
前提知識があんまりなくても読める本みたいで、
あと、クリストフ・コッホの軽快な文章が、
軽快さが失われずに訳されていたので、
読んでいてとてもワクワクした!

岡本駅に到着。
少し坂道を登ったところに、
訪問する家がある。

教えているのは、小学4年生のTくん。
今のところ国語を教えているけど、
母親によるとそのうち算数とか理科も
教えてほしいとのこと。

ところで僕はセンター試験の国語が(200点満中)90点だった!
そんな僕が国語を教えてもいいんだろうかとも思ってしまうけど、
とにもかくにもやるしかない。

昨日読んだ国語の文章は縄文時代についてのものだった。
Tくんは想像力がとても豊かで、縄文人の生活を思い浮かべながら、
文章を読んでいく。少し読んでは立ち止まり、また少し読んでは立ち止まり、
縄文人の生活を楽しそうに僕に説明してくれた。

国語の文章を読んでいたかと思うと、本棚にある天文の本を取り出し、
パラパラとページをめくりだす。

「このおじさん、知ってる?」(僕)
「ううん」(Tくん)
「アインシュタインおじさん」
「あるばーと、あいんしゅたいん・・・」
本に書いてあったアインシュタインの名前を指でなぞりながら、
声に出して読むTくん。

しばらくそのページをだまって読んでいたTくんの口から出てきた言葉が、

「光って、曲がるんだ!?」

だった!

ビックリした!
Tくん、アインシュタインの一般相対性理論に出会う。

それからも、

「宇宙の外は、どうなってるの?」
「ブラックホールに入ったら、どうなるの?」

とか、冷や汗ものの質問が連発。

僕もよく分かっていないので、

「うーん、どうなんだろうね・・・。」

と子供に戻ったつもりで一緒に考えた。
うまく説明できなくてごめんなさい。。

一般相対性理論を勉強する動機ができたなり!


午後は研究室に行き、ひたすらプログラミング。
なんだか、よく分からないことを考えようとすると、
どうも眠くなるらしく、しばらく机の前でうとうとしていた。

夕方、森の多いキャンパス内を散歩した。
風が涼しくて、はやくも秋の気配を少しだけ感じてしまい、
ちょっと寂しい気持ちになる。

蝉の大合唱。
何種類の蝉がいるのか、聞き分けようとしてみたところ、
5種類の声を特定することができた。

***

今日は午後の飛行機で宮崎に帰省。
早くも祖父が亡くなってから3年目になる。

実家の玄関の前で、焚き木を燃やして、
祖父の霊を迎えてこようと思う。

Equation of emotion

2006-08-09 01:59:29 | Weblog
ぼんやりとmotionという単語を眺めながら、
頭の中でモーション、モーションと唱えていたら、
motionとemotionがそっくりだということに気がついた。

motionは、「運動」。
emotionは、「感情」。

motion(運動)という言葉から連想されやすいのは、
球の運動や惑星の運動、ジョギングをしているおじさん、おばさんなど、
実際に目に見える形で物が動いているような状況である。

一方、emotion(感情)という言葉からは、
飴玉をもらったときの喜び、
道に迷ったときの不安、きもだめしの恐怖、
愛用の自転車が盗まれたときの怒りや悲しみなど、
さまざまな喜怒哀楽が想像される。

motionとemotionが似ていると思ってハッとしたのは、
emotionという感情を意味する単語の中に、
motionという運動を意味する単語が隠れていたことに気がついたからである。

感情も運動なのだと思った。

運動というものをもうちょっと一般的に考えてみて、
何らかの状態がどんどん変わっていくことが運動だとすると、
ある球の位置が重力の作用でどんどん変わっていくのも運動だし、
感情のような心の状態がどんどん変化していくのも運動と言ってもいいのかもしれない。

重力の作用の元での球の運動は、ニュートンの運動方程式(Equation of motion)で
書くことができるので、ある初期状態が与えられると球の運動の未来は一義的に決定されてしまう。

感情はどうだろうか?

ニュートンのEquation of motionに相当するような、
心の状態の変化を表す方程式、"Equation of emotion"、は存在するのだろうか?

Equation of emotionの存在は、僕たちが日常的に経験している感覚からすると、
とても想像ができないように思う。

今日の時点で、明日の昼食に牛丼が食べたくなるなんてことはまったくわからないわけだし・・・。でも実は誰か知っている人がいるのだろうか・・・。

***

台風は神戸のほうから遠ざかっているみたいです。

かまど

2006-08-06 07:29:20 | Weblog
「おやおや、今日は、風が良く吹いておる」
店の外にある木の葉が揺れているのを見て、
おじさんは言った。

ここ数日、かまどの調子がいまひとつなので、
おいしいパンを作ることができずに、
おじさんは途方に暮れていた。

「そろそろ、このかまども、寿命かのぉ」

***

おじさんが店を開いたのは、戦後、街の雰囲気がどんどん
明るくなっていくときで、その日は、蝉の鳴き声が、
夏空に大きく響いていた。

たくさんの人に、このかまどで作ったおいしいパンを
食べてもらいたい、「かまど」が好きだった父親の
背中を見て育った青年は、空高く上ってゆく蝉の鳴き声に、
自分の思いを重ねていた。

「ねぇねぇ、かまど焼きのお兄さんのところに行こうよ」
子供たちはかまどを見るのがとても好きで、
母親にそう言ってせがむ子供の姿は、岡本地区の家庭では、
よく見られる光景だった。

青年は、毎日やってくるお客さんに、
かまど焼きのパンを食べてもらうのが、
とても楽しみで、かまどの暑さなんてへっちゃらだった。

***

「そろそろ、このかまども、寿命かのぉ」

昔から愛用のセブンスターを一本取り出し、
木の机に座り一服しながら、かまどの調子が
どうやったら良くなるのかを考えていた。

ちらっと窓の外に目をやると、何やら重たそうな
リックを背負った学生らしき青年と目が合った。

本をたくさん読んで、学者でも目指しているだろうか、
それにしてもひ弱な感じだけど、ちゃんと飯は食べてるのか、
青年が店の前を足早に通り過ぎると、
おじさんはタバコの煙を見ながら、あの夏の日のことを、
蝉の鳴き声とともに思い出していた。