私の字幕翻訳日記

ライブ台湾で配信中の“華流ドラマ”の字幕翻訳を担当している翻訳者の独り言

心臓病

2006-05-22 19:48:22 | イルカ湾の恋人
「イルカ湾の恋人」第22話に、トランプのゲームが出てきます。

台湾では「心臓病」と呼ばれているんですが、日本語だと何でしょうか。「ぶたのしっぽ」にも似ているんですが、ちょっと遊び方が違うんです。

もしどなたかご存知でしたら、お教え下さい。
(すみません。まったく翻訳とは関係ありません。単なる好奇心です)

追記:
心臓病の遊び方は以下の通りです。皆様もお試しあれ。

1、裏返しにしたトランプの山を中央に置く。
2、最初の人が山の一番上のカードを取り、“1”と言いながら、すばやくめくって、山の隣に置く。
3、次の人も同じく山の一番上のカードを取り、“2”と言いながら、すばやくめくって、山の隣に置く。
4、同様に“3”“4”と続けていき、口で言った数字とトランプの数字が同じであった場合、めくったトランプの上に、早いもの順に手を重ねていく。一番最後に手を置いた人(一番反応の遅かった人)が負け。

(あまりうまく説明できなくて、すみません)

カタカナ

2006-05-17 16:33:31 | 夜半歌声
「夜半歌声」は時代背景が古いため、言葉遣いが難しかったです。
特に、カタカナ。できれば使いたくなかったんですが、どうしても代替語が思いつかず、不本意ながら使ってしまったものもあります。

普段から無意識に使っているカタカナ言葉を、急に日本語に置き換えるのって難しいですね。

夜半歌声の歌

2006-05-17 14:50:50 | 夜半歌声
「夜半歌声」第1話の翻訳を終えました。

今回、頭を悩ませたのは、ドラマ全体を通して鍵となる「挿入歌」の訳です。
何度もリメイクされているため、おそらくすでに日本語訳があるかと思いますが、今回は畏れ多くも自分で訳をつけました(先達の方々、すみません)。

今までどおり、第1話は無料公開される予定ですので、皆様からのご意見、ご指摘をお待ちいたしております。

語呂合わせ

2006-05-15 05:41:27 | ふたりのお嬢様
今日は、「2人のお嬢様」第21話に出てきた語呂合わせを紹介します。

以下は、シャオチャンとパーズの会話です。

シャオチャン:
①我呢(私ね)
②也許過沒多久(もうすぐ)
③就可以離開IM事務所(IM事務所を辞めて)
④去當少奶奶了(奥様になるの)

パーズ:
⑤妳什麼時候得了乳癌啊(いつ乳ガンになったんだ?)

シャオチャン:
⑥乳你個頭啦(乳ガン? ふざけないで)
⑦你在説什麼(何言ってるの?)

パーズ:
⑧那不然妳為什麼説(じゃあ どうして)
⑨要當什麼少奶奶的(オッパイが少なくなるって言ったんだ?)


上の会話で、パーズはかなりブラックな冗談を言っています。
もちろん、原文をそのまま訳すことはできません。

ここで、ポイントとなる単語は「少奶奶」です。

「少奶奶」の「少」には、発音がふたつあって、読み方によって意味が変わってきます。

そのため、④の「少奶奶」は「奥様」という意味、
⑨の「少奶奶」は「胸が少ない」という意味になります。

こういう場合、原文とまったく違う意味の冗談をかぶせることもできますが(もちろん“逃げ”になるので、やりたくありませんが)、このシーンではパーズがシャオチャンの胸を揉むような仕草をします。

そのため、どうしても「胸」と引っ掛けて訳す必要がありました。
考えた挙句、最終字幕は以下のようにしました。


シャオチャン:
私はね(①)
IMも辞めて(②+③)
独身とはバイバイするの(④)

パーズ:
シャオチャン 胸がどうしたって?(⑤)

シャオチャン:
誰がそんなことを!(⑥+⑦)

パーズ:
だって今パイパイって…(⑧+⑨)


かなり苦しいですが、
「バイバイ」と「パイパイ」でかけてみました。
おあとがよろしいようで…。