私の字幕翻訳日記

ライブ台湾で配信中の“華流ドラマ”の字幕翻訳を担当している翻訳者の独り言

小科

2006-02-27 22:11:28 | インターン
インターンは医学用語が多いんですが、その中でも「小科」という言葉には参りました。

病院には、外科や内科がありますよね。それと同じように、「小科」というものがあるんです。パッと見たところ「小児科?」と思ったんですが、どうもそうではないらしい(因みに、小児科は「児科」というようです)。どうやら、耳鼻科やら皮膚科やら、いろんな科を含むものらしいんです。なんとなく「一般内科」のような雰囲気なんですが、ドラマの中で「内科ではない」ときっぱり否定されていて…。

本のように、注釈をつけたい今日この頃です。

インターン

2006-02-24 19:14:28 | インターン
「インターン」第1話の翻訳を終えました。
このドラマは、専門用語が多くて大変なんですが、それより手こずりそうなのが台湾語です。第1話には、ひとりのおじいさんが出てくるんですが、セリフのほとんどが台湾語でした。中国語の原稿があるにはあるんですが、若干ニュアンスが違ったり、原稿と合わせてもどこのセリフかわからなくなったり…。頭が痛いです。

炒飯(チャーハン)

2006-02-23 22:23:36 | ふたりのお嬢様
また食い物ネタかと思うかもしれませんが(パーズ並みに食いしん坊であることは否定しませんが…)、「2人のお嬢様」第4話の後半(37分くらい)に、炒飯(チャーハン)ネタが出てきます。しかし、このシーンでのチャーハンは“ひとあじ”違います。
セリフを抜粋してみます。

大家の洪さん:
我是怕你們年輕人(君ら若者は)
血氣方剛 個性衝動(血気盛んで、衝動的だから)
在我這裡給我亂炒飯 炒麵(うちでチャーハンやら焼きそばやら作られたら)
那就麻煩了(困るからな)

さて、「チャーハンや焼きそば」を作られて、大家さんはなぜ困るのでしょうか。実は、ここでの「チャーハン」には「エッチする」というニュアンスが含まれるんです。だから、大家さんは心配していたんですね。本編では「火遊び」という表現にしています。

なぜ「エッチする」という意味になったんでしょうか。
どなたかご存知でしたら、教えてください。

20時30分

2006-02-20 18:40:59 | ふたりのお嬢様
「2人のお嬢様」第1話の後半(39分くらい)に、シャオチャンがテレクラ(厳密に言えば、ダイヤルQ2みたいなものなんですが)のバイトをしているシーンがあります。そこで、以下のセリフが出てきます。

シャオチャン:
我叫做八點半(私の名前は8時半よ)
你怎麼會聽不懂呢(どうしてわからないの)
八點半就是20:30(8時半って20:30ってことよ)
就是愛你想你嘛(つまり、愛してる、会いたいわってこと)

括弧内は直訳なんですが、いかがでしょうか。意味わかりませんよね。そもそも、「20:30」がなぜ「愛してる、会いたいわ」になるのかがわかりませんよね。
これは、ポケベルが台湾で流行していたころに、よく使われていた表現なんです。日本でも「4649」(ヨロシク)とかってありますよね。それと似たようなものなんです。

話をもとに戻しましょう。「20:30」を中国語の発音で読むと、「アー・リン・サン・リン」になります。この発音が、中国語の「愛你想你」(アイ・ニィ・シャン・ニィ)に似ているということで、恋人たちの間でポケベルや携帯のメッセージとして使われたのでした。

では、ここでひとつ問題です。以下の数字はどういう意味でしょう。これもポケベルでよく使われたものです。

「520」(ウー・アー・リン)

いかがでしょうか。答えは「我愛你」(ウォ・アイ・ニィ)、つまり「あなたを愛してる」です。その他にも、「530」(我想你、君に会いたい)、「240」(愛死你、死ぬほど愛してる)などの応用編もあったりします。どこの国でも同じですね。

魯肉飯(ルーローハン)

2006-02-15 14:59:49 | イルカ湾の恋人
「イルカ湾の恋人」第11、12話の翻訳を終えました。
12話の後半(42分くらい)に、澤亜と天邊が「魯肉飯(ルーローハン)を食べに行こう」というシーンがあります。
このルーローハン、台湾の庶民的料理のひとつなんですが、先日、台湾で有名なルーローハンの店「ひげちょうるうろうはん」が日本でもチェーン店展開しているのを知って、早速食べてきました。味はちょっと日本風にアレンジされているような感じでしたが、やはりうまかったです。
皆様もどうかお試しあれ。

威而剛

2006-02-13 18:52:24 | ふたりのお嬢様
「2人のお嬢様」第1話の後半(38分くらい)のシーンで、バービーが「バイアグラ弁当」を売ろうとたくらんでいます。ちなみに、このバイアグラ、台湾では「威而剛」(ウェイ・アー・ガン)と言われています。いかにも強そうなネーミングですよね。バイアグラ弁当が本当にあるのかは知りませんが、台湾では以前、バイアグラ・ケーキが売られていました。普通の生クリームのケーキを切ると、たくさんのバイアグラがまるでチョコレートかレーズンのようにちりばめられているという代物でした。確かバイアグラって、大量に服用してはいけなかったような…。誰かバイアグラ・ケーキを食べた方いらっしゃいませんか?

プータロー

2006-02-08 15:01:50 | ふたりのお嬢様
「2人のお嬢様」第1話の中盤(16分くらい)に、大家の洪さんが「プータロー?」って日本語を話しているように聞こえるシーンがあります。台湾の人に確認したんですが、日本語のプータローって、台湾語でも「プータロー」っていうらしいんですよ。そういえば、台湾語の中には日本語と同じ発音のものがけっこうあります。「ドライバー」「名刺」「運ちゃん」などなど……挙げればきりがありません。「プータロー」もそうだったとは知りませんでした。ちなみに、日本語のプータローですが、語源は「風来坊」だということです。

顔が赤くなる時

2006-02-07 21:56:58 | イルカ湾の恋人
「イルカ湾の恋人」第11話の8分くらいのシーンで、澤亜(ザーヤー)と天邊(ティエンビエン)が屋上で会話しているんですが、その会話中に「臉會好像很紅,紅得像蕃茄一樣」(トマトみたいに顔が赤くなる)という中国語がでてきます。ふと思ったんですが、恥ずかしくて顔を赤らめる際に、日本語で同じような比喩ってあるんでしょうか。よく「リンゴみたいに真っ赤な頬」とか言いますが、それは子どもの頬とかを表現するものですよね。かと言って、「トマトみたい」とは言わない気がするんですが…。

カラーの花畑

2006-02-07 20:48:55 | イルカ湾の恋人
「イルカ湾の恋人」第8話の後半(42分くらい)に、カラーの花畑が出てきます。おそらく台北郊外の陽明山にある花畑だと思います。

とてもきれいなところで、開花シーズンには結婚写真を撮るカップルであふれます。台湾を訪れた際には、ぜひ行ってみてください。

四天王

2006-02-07 20:23:23 | イルカ湾の恋人
「イルカ湾の恋人」第6話の23分くらいのシーンで、天邊(ティエンビエン)と借金取りの間で以下の会話が繰り広げられます。

天  邊:人家説要把我栽培成亞洲新天后(アジアの歌姫に育ててくれるって言われたもん)
借金取り:妳...是亞洲新天后?(お前がアジアの歌姫?)
      我們還四大天王(じゃあ俺らは四天王だ)
      他是郭富城我是劉華(こいつは郭富城で、俺は劉徳華だ)

直訳すると上のようになるわけですが、このままでは中華エンタメ事情に詳しい人しかわかりませんし、字幕制限もオーバーしてしまいます。そこで…

借金取り:妳...是亞洲新天后?(お前がアジアの歌姫?)
      我們還四大天王(ほんなら俺らは)
      他是郭富城我是劉華(ハリウッドスターや)

というふうにしてみました。

因みに、上の四天王とは香港四天王のことで、張学友(ジャッキー・チュン)、劉徳華(アンディ・ラウ)、黎明(レオン・ライ)、郭富城(アーロン・クォック)のことだそうです。