線維筋痛症 その悪魔の正体

凄まじい全身の痛み。
今年の春に診断されてから回復までの道のり。
自分に起きた痛みの正体は思ってもみないものだった。

弟の病気~経過観察日記4

2017-07-05 13:54:01 | 弟の病気




一緒に暮らしてみると、毎日が驚きの連続です。

弟が心を開くとか開かない以前に、こっちもなぜか構えてしまって、
よく考えてみると、全くといって良いほど自分自身が心を開いていない事に気が付きました。
これは自分の反省点です。

口では色々良いこと言ってますが、
どこかで拒絶してしまう自分がいて、それがとっても苦しいです。

ありのままをまずは受け入れなきゃいけない・・
そう思いますが、正直ここまで酷かったのかと驚く事が多くて、
自分の手に負えるのか・・不安ばかりが募ります。

昨日はまた新たな発見がありました。

前から何か聞こえるような気がしていたのですが、
あまりに小さな音(声)で、何か良くわからなかったのですが、
昨日ハッキリ目撃して、それが何なのかわかりました。

それは、白目をむいてずっと独り言を言ってる弟の姿でした。
食後、椅子にもたれてずっと何か言ってたのです。

その姿はまるで、宇宙人との交信・・
病気の事なので、ふざけた事を言うものじゃないとわかっていますが、
あまりに衝撃的な姿で、とっさに「宇宙人と交信してるみたい」と思えてしまったのです。

「今、独り言言ってたよね??癖になってるの?」

「いや、言ってない」

「言ってたよ。おかしいからやめなさいね」

「顎がしんどいから、ちょっと動かしてただけ」←これは嘘だとわかります。

そんなやり取りがありました。


やめなさいと言ってはみたものの、無意識にやってる事だったら
やめるのも難しいのかもしれないし・・
どうしたら良いんだろう。

心因性でも白目をむいたりする事があるみたいですね。
あと、緊張感からも無意識にやってしまう事もあるみたいです。

それと、ちょこちょと平気で嘘をつくのです。
すぐにばれるような事も平気で言い放ちます。

そういう面では幼児退行しているように思いますが、
かと思えば、ものすごく記憶が良かったり・・頭が回って居たり・・
こちらが圧倒されるほどの情報を次から次に口にしたりします。

規則性のあるものや物事の順序にとても反応しやすく、
それが守れない自体に陥りそうになると、
露骨に不安な顔を見せ、顔にギューッと力を入れて、
「それだけは無理、お願いやからそれだけは勘弁してくれ」などと言います。

勘弁して欲しいのはこっちだよ!(>_<)。

冷蔵庫の中のチェックばかりして、賞味期限をやたら気にしています。
私達のものでも「賞味期限がもう過ぎそうだから、食べるわ」と言って
勝手に食べてしまいます。

他の人が食べるかもしれない・・という事より、
自分が気になる「賞味期限」にだけ頭がまわるようで、
一体どうなってるんでしょう。

そんな弟・・
今までずっと拒否していた事がありました。

それは半身浴です。

私は弟の体の冷えが尋常じゃない事に気が付いたので、
すぐにでも始めさせたかったのですが、
なぜかずっと拒否していました。
理由を聞いても言わないのです。

もしかしたら、閉所恐怖症なのかも??と思ってあまり無理に進めませんでしたが、
いつまでも甘やかして良いものでもないし、
とりあえず、「10分で良いから」と言って、入るように促しました。

すると、ようやく半身浴を始めると言い出しました。
昨日から半身浴を始めたのですが、昨日は15分ほど・・今日は25分も入っていました。
デトックスの話をすると、そこは興味があったようで
「じゃあ、続けて頑張ってみる」と言ってました。

歩く距離もどんどん伸びていて、良いことなのですが、
「自分に厳しい面」も残っていて、
結果が後退する事に対しては心が許さないようようです。

例えば今日1キロ歩けた・・でも次の日思うように歩けなくて800メートルになってしまった・・
そんな些細な事すら許容できないようです。

決まり事を勝手に作ってしまい、
勝手にハードルを高くして苦しむ・・そんな感じなので、また苦しむ事になります。

常に思考は一方通行です。

ただし、それは行動に移してからの話。
そこに至るまではぐだぐだ言いながら、自分に超甘いです。

頑張りが効かない・・というのが本人の理由ですが、
でも実際こちらに来てからは今までできなかった事ができています。
という事は、今まで心のどこかでブレーキが掛かっていた証拠だと思います。
病気のせいもありますが、いつの間にか「やっても無駄」だと思い込んでいたんじゃないかな。
後押ししてあげて、どうにか一歩を踏み出せたという事でしょう。

とにかく今まで何の努力もせず(初期の倒れた時から数年は除きますが)、
この20年間はほぼ何もできずに過ごしていました。

自ら回復に向かって努力せず、
サプリや宗教に依存していたのです。

サプリは治してくれない。
宗教だって治してくれません。

自分の体は自分にしか治せない。
それが今ようやくほんの少しわかったみたいです。

今日、本人が「サプリ依存になっていた」と自分を客観的に理解しました。
本当に物凄い数のサプリを飲んでいたので、
見た時、初め目が点になってしまいました(:_;)。

栄養面についてはこちらできっちり食事で管理するという事を何度も何度も話して、
またサプリでは栄養は体に吸収しにくい事・・
そして、それだけの数のサプリを購入するにあたって、
両親に全て購入してもらっている事で、経済的な負担を親に強いるのは良くない事など、
本人の考えが及んでいないと思われる事を細かく言い続けていたら、
やっと「飲んでも効いてない」事と、親にも迷惑を掛けている事を理解してくれました。

ほんと何かを伝えるのは根気が要ります。
もともと面倒な事が超苦手な私にはハードル高いわ(>_<)。


サプリ依存は相当な重症レベルだったので、
ここを断ち切れないと次に進めないな・・って私は思ってたんですが、
本人から「馬鹿な事してた」と言われた時、
あぁ、これで一歩前進した・・と思いました。


宗教に関しては数年前にやめたようですが、
その事についても、毎日の苦しいリハビリの中で、
ようやく答えを見つけ出したようです。
それは「結局、自分が努力するしかないねんな」という言葉・・

今、凄く本人は辛いんですよ。
今まで散々自分を甘やかしてきたから。
毎回車で公園まで連れて行くのですが、
車から降りる時が一番しんどいんだそうです。
それは今からしんどい事をしなきゃいけないという予期不安もあると思うんですよね。
身体をここまでダメにしてしまった以上、それなりに苦痛は伴うのは仕方ありません。
それを本人が自覚する必要があり、それが出来なければ薬に頼るしか無くなると思うんです。

精神的な病は、本当に苦しいものだと思います。
でも、リハビリの中で正常な思考が少しづつでも戻ってきたら、
色んな事をもっと理解できるはず・・
なので、日々伝えていく事は大事ですね。


これからの長い道のり・・
どうなっていくのか私にもわかりませんが、
共に乗り越えていくしかないですよね。
ただ、あまり急速な変化を求めちゃいけないので、
とにかくゆっくりで良いから、変わっていってくれたら良いなと思います。

大丈夫かな、私(:_;)。←自分に弟を変えるだけの力があるのか・・それが心配です。





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