続・・10月のふれあい茶会

2016-10-05 11:59:23 | 茶道稽古

母さんはお茶が出来なくなって60年だね。
向こうではどんな生活をしているのかな?茶道もある
のかな?
そうそう今日はこの前の続きを話す約束だったね。

小間の風炉先を説明します、銘は”不ニ”
赤富士か黒富士か知らないけど京の伝統工芸士大谷氏の力作です、彼が一昨年お家元から聞いた話でこの品は出来たのだと思います、
お家元が東京への道中車窓から見た富士が真っ黒で天辺の方が太陽で真っ赤に見えた・・ああこれが赤富士か!
その風炉先がぴったり注文して造ってもらったみたい、
我師も感動し過ぎて疲れが出たと言われた位・・・

待合のお薄席は稽古中の皆が順番に入子点の茶筅荘之式をさせてもらいました。
待合は稽古の発表会みたいなものです。
人様の前でお点前をすると言う事はどんなにか励みになり自信につながるか・・・
12月は小間でお濃いをしてもらおうと考えております。
お床は宗仁宗匠の画賛、ざくろの絵は岡山生まれ京都育ちの戸田栄ニさんが描いた物です。先代は余白に「永日の光を盛多果伴物」と言う詩をかかれておられます・・・なんとも優しい心温まる景色でしょう。
お花は黄瀬戸のとっくり花入れにホウズキと小菊
季節はずれのホウズキなんぞ入れてバカ者と叱られそうと思いましたが名残の季節感を味わってもらいたく、私一人の満足です。
花入れともぴったり合ってとても嬉しく一日ほのぼのと話題にしました。お客様(近所の百姓しているおじさん)に小間の茶入れはこの花瓶と同じか聞かれビックリしました、見る者は分かるんだ・・
それから香合はニレの木のコブで造って貰った冨久良雀を置かせて頂きました。実りの秋にひっかけて豊作を祈りふくら雀を置かせて頂きました。
次回は12月4日ですよ
是非来て下さいね。  宗春