学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

さだまさし「風見鶏」

2015年10月13日 | 名曲アルバム
僕のレコード・ライブラリーの中に、さだまさしの『風見鶏』というアルバムがあります。
前回の記事「コスモスゆらゆら」の中で触れた山口百恵の『秋桜』(77年10月)の少し前、77年7月にリリースされたものです。
お小遣いをためて、おそらく生まれて初めて自分で買ったLPレコード。
A面もB面も、何度も何度も、まさに擦り切れるほど聴きました。(^^♪

この1977年は、3月の大ヒット曲『雨やどり』から、アルバム『風見鶏』、そして『秋桜』と、僕がまだ始めて間もないフォークギターを抱えて、“さだまさし街道”をまっしぐらに突き進んでいた年です。
『風見鶏』の全曲+『雨やどり』『案山子』などの楽譜が載ったギターの本が今も残っています。



美術部に所属し、体も小さく、気弱で人前で話すのが苦手な中学3年生の少年が、さだまさしに傾倒するようになった理由を探ってみると…。

1つ目、自作の曲をギターの弾き語りで披露するというスタイルがすごくカッコよく見えたこと。
2つ目、優しく美しいメロディーが心地よかったこと。
そして3つ目は、「なるほど日本語にはこういう使い方もあるんだ。言葉ってスゴイなあ」と感じさせてくれる奥深い詩の世界に強く興味をもったことです。

印象に残っている歌詞を3か所挙げてみます。

1、「さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて 折からの風に少し 心のかわりに髪揺らして」(『つゆのあとあさき』より)
「心のかわりに髪揺らして」は衝撃的でしたねぇ。
女性の揺れる髪を見て、揺れる心を感じ取る。
少しだけ大人の世界を覗いたような気分になりました。(^^;)

2、「時間という樹の想い出という落ち葉を 拾い集めるのに夢中だったね君」(『飛梅』より)
中学生にはかなり難しい比喩表現です。
「時間」と「想い出」の関係が「樹」と「落ち葉」の関係?
今考えてみてもやはり難解ですね。
たとえ答えが出なくても、そうやってあれこれと思いを巡らすことを楽しんでいたのかな。

3、「君への想い確かめる為に 君を育てた街に会いたかった」(『きみのふるさと』より)
「君が育った街に行きたい」ではあまりにも普通。
でもそれを、「君を育てた街に会いたい」に変えるだけで、何倍もカッコいいフレーズに生まれ変わる。
擬人法ってなかなか面白そうだ。
そんなことを教えてくれたのも、さだまさし先生です。(^^)

まっさん、ありがとう!
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