映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4299-石仏の文字

2024年05月17日 | 30秒の心象風景

 西国三十三所の霊場を表す観音石仏が配されたミニ巡礼道があります。その多くは江戸時代に造立されたものですが、その後、劣化により更新されることもあって、様々な時代のものが混在している場合もあります。発注を受けた工房は大量に石仏を造立することになるでしょう。そのため、そのどれもがよく似た造形になります。その違いは、主に観音の種類による造形表現になります。聖観音なのか、千手観音なのか、十一面観音なのか、そのような違いです。そして、重要なのは寺院名のような霊場名の表記になります。多くの古刹には、通称名と正式な寺院名とが異なる場合があります。山号だけで呼ばれることもあれば、お堂の形で呼ばれることもあるのです。また、時代によって正式名が変えられたこともあるようです。多くの石仏に接してきましたが、寺院名の表記はかなり異なっていました。八徳山の石仏では、明らかな誤表記も見つかったのですが、これは、発注者側の誤認識によるものでしょうか。33の内、2つの石仏で誤表記と思えるものがありました。

30秒の心象風景27850・西国三十三所石仏~八徳山石仏~
https://youtu.be/Zq3nQGQi-I4

 

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