北条の五百羅漢を訪れるのは、まだ二度目と記憶しているが、初めて訪れたときとは周りの環境が変わっていた。前回訪れたときには荒れ寺のイメージがまだ残っていたが、今回は周辺の環境整備が進んで、街中の公園のようになっていた。境内に入ると、石仏の様子は同じであったが、宗教施設として来訪者を迎え入れる建物が充実しているように感じられた。「ふれ愛観音」という文字に惹かれて金色の漢音像に向かった。どこかで見たことのある観音像の表情。見ると西村公朝氏の額が添えてある。著名な彫刻家というより仏像修復、研究家だと思う。後に出家されて寺の住職をされているいう。数十年前に仏像に興味を持ったとき、仏像修復の研究家の目線で書かれた本で知ることになった人で、その本の中の絵が記憶に残っていたのだろう。仏像に対する多くの知識を得ることになった本である。西村公朝氏とも交流があるのだろう。北条の石仏を大切に思う人の心は、仏像を生み出し、守っていく行く人たちと広くつながっていくのかもしれない。
30秒の心象風景10607・ふれ愛観音~五百羅漢~
https://youtu.be/pMhdM7DT5-o
30秒の心象風景10607・ふれ愛観音~五百羅漢~
https://youtu.be/pMhdM7DT5-o