映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

1376-美を感じる

2017年02月11日 | 30秒の心象風景
 ビデオ撮影を続けている間に、造形物に対しての感性が豊かになったように思う。姫路城の天守の東側に煉瓦造りの美術館がある。明治時代に作られた陸軍の施設であるが、その後は市役所として使われ、今は市立の美術館になっている。その庭園には野外展示の彫刻が数体設置されていて、来館者の目を楽しませてくれる。庭園の中央の通りに髪の長い女性をデフォルメしたような彫像がある。その像は最も目立つ場所にあり、誰もが目にする像である。記念撮影をすると必ずフレームに入ってくる。そして赤い煉瓦の美術館越しに白い姫路城天守が見える風景は誰もがカメラに納めたくなるビューポイントである。そのとき、白い天守と髪の長い女性の彫像は並んで美を競うようにカメラに収まることになるのだ。あらために気づいたのは、直立して、しかも下部が大きく安定感のある造形は、この二つに共通していたのである。

30秒の心象風景10459・美を競う~姫路市立美術館~
https://youtu.be/Nvt_HcesXRg

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