戸塚ハッピーライフ

戸塚に引っ越してきた私のハッピーライフ

栗原毅先生にインタビュー

2011-05-02 16:13:55 | 日記
http://www.kenko-network.jp/interview/kurihara.html

インタビュー

栗原毅先生は、血液の性状を診ることで、ガンをはじめとして、将来的な生活習慣病への罹患が予測出来るといわれています。

血液のドロドロ状態を解消する食事や未病と血液についてなどを、栗原毅先生に伺いました。






東京女子医科大学教授 / 戸塚ロイヤルクリニック所長 / 医学博士

栗原毅先生

1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。消化器内科学、とくに肝臓病学を専攻し、28年間、臨床にたずさわる。1992年からC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療を開始し、すでに700例を超す治療実績を持つとともに、開業医師との病診連携にも力を注ぐ。著書に『インターフェロンで治す!C型肝炎の【新】常識』 『血液サラサラのすべてがわかる本』 『血液サラサラ生活のすすめ』 『C型肝炎わかって治す最新インターフェロン治療』 『内臓脂肪は命の危険信号」』など多数。



---血液の「サラサラ」と「ドロドロ」の状態についておきかせください

血液の「サラサラ」と「ドロドロ」ということは、メディアでも頻繁に取り上げられ、よく知られるようになりました。ですが、なぜ、血液の流動性が重要なのかは、よく理解されていないのではないかと思います。人の体内の血液の総量は、体重が60kgの人ですと、約4.8リットル(体重の約8%)で、約5リットルの血液が50秒間で全身の毛細血管を巡っています。ですから、そこを血液がうまく流れないと身体に問題が生じることになります。血液がサラサラというのは、血中の白血球(リンパ球、単球、顆粒球)や赤血球や血小板がスムーズに流れている状態をいいます。

ところが、ストレスや喫煙、過労、睡眠不足が続きますと、白血球は粘着性を高めてべ夕べ夕状態になります。また、糖尿病で血糖が赤血球の膜に作用することで変形しにくくなり、赤血球がネバネバ状態になります。さらに、アルコールや糖分の摂り過ぎで血小板の凝集能と粘着能が高まり、血小板がザラザラ状態になります。こうしたことが重なって、血液がドロドロ状態になります。

そうした血液の流動性が良くない状態になりますと、肩凝りや冷え性、疲労感が残るなどの症状が現われます。ドロドロ血液は検査値に現われない未病を発見する一つの指標になります。

血液をサラサラにして流動性を高めるには、喫煙、ストレス、運動不足、アルコールや糖分の摂り過ぎをやめることです。そうして、白血球の粘着性を抑え、赤血球の流動性を高め、血小板の凝集を抑えることが大切です。


---血液の性状を良くするには、「オサカナスキヤネ」食を目指すと良いということですが

これは、食材の頭文字をとったもので、「オ」はお茶です。緑茶などに含まれる抗酸化物質のカテキン成分が血液の状態を良くします。「サ」は魚です。サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった成分が血小板の凝集を抑えます。

「カ」は海藻です。昆布やワカメなどに含まれるぬめり成分のアルギン酸は血糖値の上昇を抑え、コレステロールを低下させます。「ナ」は納豆です。納豆に含まれる酵素のナットウキナーゼは血栓を溶かす作用があります。「ス」は酢です。酢に含まれる酢酸やクエン酸が赤血球の膜を柔軟にし、変形能を高めます。

「キ」はキノコ類です。キノコに含まれるβ-グルカンは血糖値やコレステロール値の低下に役立ちます。「ヤ」は野菜です。野菜には食物繊維やビタミンCが多く含まれますが、こうした抗酸化物質が活性酸素を抑制し、血液の正常を良くします。「ネ」は玉ねぎやにんにくなどのネギ類です。ツンとする臭い成分のアリシンは血小板の凝集を抑えて血栓の生成を防止します。これらは、日本人が伝統的に摂ってきた食材ばかりです。

---未病と血液の関係についておきかせください

中国(漢方)医学では、病気ではないが、健康でもない状態を「未病」といいます。つまり病気の予備軍状態で、「未病」の多くは検査を受けても異常が見つからず、検査値は正常範囲で、健康と診断される場合がほとんどです。

日本には約6千万人の「未病」状態の人がいるといわれています。ある日突然病気になるというわけではなく、前段階で様々な兆候があり、その先に、生活習慣病が待ち受けています。MC-FAN検査で、血液の性状を見て、血液がドロドロの場合は将来的に生活習慣病に罹患する可能性が大きいわけですから、早急に食生活やライフスタイルの改善に努める必要があります。


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