ラッパと三味線

葉野ドリンキング和樹

2017年こそブレイク必至のリズムネタだぞっ

心臓の通院とは

2016年12月20日 | 雑感
 きのうは病院だった。ぶっ倒れて運ばれたのではなく、いわゆる通院というやつだ。心臓をやっている人間の通院とはいかなるものか、知りたくなくともまるっと知らしめたい。
 心臓の通院という文字面に対し、のっけからエッと思われるかもしれないが、通院するのは1年のうち春夏秋冬の4度だ。実際、毎週のように通院していると思われがちなのだが、4度だ。それで何をやるのかというと、春秋は問診のみで、夏冬がこれに胸部レントゲンと心電図に、ペースメーカーのチェックが加わる。
 ここまででみなさんが受けた印象を代弁すると、おそらく、わりとサラッとしているなーではなかろうか。私も家族も最初のうちはこれでいいのかと訝しかったものだが、主治医に「お変わりありませんか?」と問われれば「何もないです」と返すぐらいなのだから、べつにこれ以上の診療もないのが実情。それで季節は冬、きのうはペースメーカーのチェックだ。
 予約は2時なので、1時すぎのバスに乗った。歩いても行ける距離だ、ものの10数分で着いてしまう。待合でしばしボサーッとし、予約の時間というものは守られないのが縄文時代からの常というものだが、もう慣れっこなものだから「それなりな時間」にペースメーカーのチェックを受ける。これは主治医ではなく専門の業者によって執り行われる。
 手術時に利き手を問われ、左である旨を伝えたら右の胸にペースメーカーを埋め込まれたのだが、左利きは10人に1人、やはり珍しいのだろう、チェックをする機械を左の胸に当てられそうになり「こっちではないです」という問答を毎回こなす諸行を強いられる。どちらの胸に埋め込まれているのか記されている情報はないのだろうかと毎回思うが、諸行なのだから仕方ない。
 とくに異常は見られないとのことだったが、先週金曜日の夜9時ごろ、約20秒間ドキドキドキドキちょっとした不整脈があったそうな。先週金曜日の夜9時ごろねえと、壁に掛けられたカレンダーに目をやってハッとした。その時はI島と呑んでいた。心当たりはありますかと問われたので、素直に「お酒を呑んでいました」と答えたが、まったく自覚症状というものはなかった。I島のことはきっとまたべつの機会に書く。
 レントゲンと心電図を何の感情も持たずにやりこなし、主治医による問診だ。
 おもいっきり人工物がこんにちはしている胸部の写真。右の胸の電池と心臓の上下に達している2本の電線。もはやルーティンと化している主治医の説明。
「上の心臓の電線の針は飛び出してしまってますけど、心臓の肉が覆われてるから大丈夫でしょう」
 お次は心電図の説明。
「上の心臓は針が飛び出してしまってるから機械によるペーシングはされていませんが、上の心臓は自力で動いているから大丈夫ですよ」
 詳細は省くが、双方ともそうだと言ってないのでそういうことにはなっていないが、ちょっとした医療ミスによって2本の電線のうち1本は機能していない。こちらとしては、命は救ってくださったのだから、まあ、いいかなと思っている。場数が少ないであろう左利きの手術ってやっぱりむずかしいのかなあ、とか。詳細を書きたくなったらまたべつの機会に書く。
 薬をもらって3時。買いものして歩いて帰って4時半。料理をして6時半。アイロンをかけて7時半。風呂掃除などまだやることもあるのだが、半日つぶれた腹いせに、呑んだ。

謝罪文

2016年12月08日 | 雑感
 
前回投稿分についてのお詫び


 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 私、葉野和樹は、前回投稿いたしましたコラム「M-1の話しかしない」におきまして、M-1の話はごくわずかしか記さず、掲題との相違、さらに突き詰めれば、いたずらに射幸心を煽る虚偽をはたらきましたことを、心からお詫び申し上げます。

 のみならず、話のまとまりを欠き、結果として凡百の前時代的にダウンタウンを礼賛しただけの、ウンコがゲボを吐いたような駄文でお目汚し、かつ、貴重なお時間を頂戴し、みなさまのなごやかほんわか生活に支障を来たしてしまいましたことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます。

 私が自ら名乗り出しました、メランコリック・コラムニスタの看板とはいったい何だったのか、検証と熟慮をいたしましたところ、口からデマカセ・急場しのぎの思いつきであったことは、私が100人いたとしても、雁首揃えて否めません。今後、メランコリック・コラムニスタを自称した際は、号泣謝罪会見を開いてもかまわない所存でございます。

 また、主旨とは何ら無関係の、私が選ぶ野球のベストナインの話を持ち出し、あまつさえ、その季節になれば書くと述べたそばから、我慢しきれなくなりその一部がプッと出ましたこと、それはご容赦いただければと存じます。最も得意とする趣味に走らぬよう努め、野球をまったく知らない人も世の中にはいるということを真摯に受け止めたいとは思いますが、書きたいことは書きたいのでこちらに瑕疵はないと存じます。

 加えて、冒頭のマリオカートは実在する人物であり、私のフィクションでは決してないこと、嘘八百ばかりではないことを声を大にして主張いたします。

 最後になりますが、今回の件でみなさまに多大なるご迷惑をおかけし、熱狂的な私のファンの方々にご心配おかけいたしましたことを、骨の髄までお詫び申し上げ、これに懲りず今後とも変わらぬご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

敬具

M-1の話しかしない

2016年12月06日 | 雑感
 札幌駅南口を8ビットの爆音掻き鳴らし、マリオカートが信号待ちしていたのはおととい日曜日のことだ。空気が湿っていて春先みたいだなと感じられ、カートのマリオを見るのも今年最後なのかもしれないなと郷愁を味わった。マリオは歩道を横断する若者たちに、やんややんやとからまれた。昼休みの出来事だった。
 昼休みといっても、遅番だったので午後3時すぎのことだ。その後8時まで拘束されることになる。6時半から今年のM-1が放送されるという。なぜよりにもよって出勤なのか、そうでなくとも早番であれば間に合うのに、ああ、シフトつくる時に気をまわしてほしかったものだ、誰あろうこの私がリアルタイムでM-1を観られることに。
 放送終了後の9時ちょうどに録画を観た。便利な世の中になったものだ。
 敗者復活戦は本日の昼に観た。窓の外は風雪がひどかった。
 お笑いマニアではないので総括はしないが、メランコリック・コラムニスタの覚え書きとしてスリムクラブと東京ダイナマイトに陰ながら期待していたのだが、スリムクラブは上沼恵美子審査員にこっぴどく叱られ、東京ダイナマイトは何とも惜しくない順位で敗者復活戦を敗退した。まあそうなりますよねと私は言いたい。「何が?」といまいち伝わらなくとも、当の本人が「何だっけな?」となれば、私は録画してあるので見返せばよい。
 とはいえ、せっかくお越しくださった読者諸兄ならびにお笑いマニアのみなさんに、これではあまりに不躾だ。M-1というビッグ・コンテンツを利用して集客数を増やそうとしているだけと見受けられかねないし、メランコリック・コラムニスタって何よといたずらにクエスチョン・マークをみなさまの頭上におっ立ててしまうだけだろう。
 ふと感じたことがある。
 ほかの仕事の都合上で敗者復活戦に出場できなかった組があったと聞く。仕方のないことなのかもしれない。
 では、どうだろうか。
 エントリー制ではなく、漫才師であればどんなキャリアであろうとも出場せねばならないコンテストがあったとしたら。
 スケジュールを整備してある程度の保証もされる、現代の日本において最高峰の漫才師はどの組なのかを決める、国を挙げての一大プロジェクトとしての義務があったとしたら。
 準決勝進出は30組、決勝進出は8組、敗者復活は1組、M-1のレギュレーションに則って考えてみよう。ミソは現役で解散していないコンビをさがすこと、要するに、どのコンビでも無責任に挙げちゃっていいのだ。無責任ついでに、私の好みも加味することとする。ノンスタイルとウーマンラッシュアワーはここで脱落。厳しい世界だ。

 アンタッチャブル
 オードリー
 オール阪神・巨人
 おぎやはぎ
 キャイ~ン
 銀シャリ
 ザ・ぼんち
 サンドウィッチマン
 スピードワゴン
 ダイノジ
 ダウンタウン
 タカアンドトシ
 千鳥
 チュートリアル
 トータルテンボス
 ナイツ
 中川家
 西川のりお・上方よしお
 博多華丸・大吉
 爆笑問題
 ハマカーン
 パンクブーブー
 フットボールアワー
 ブラックマヨネーズ
 ますだおかだ
 宮川大助・花子
 U字工事
 笑い飯

 揃いも揃った準決勝進出28組。「あれ? 30組って言ったよな?」とわかりやすいツッコミが私の耳ん中にガンガン届いてるから大丈夫だが、国の行事の優勝をめざすのだ、トレンディエンジェルがこのラインナップに加わったところで優勝できるだろうか? そういう観点から20組にしぼってもいいかもしれないが、決勝は8組+1組だ。師匠の方々も緊張でえづいているにちがいない。

 アンタッチャブル
 サンドウィッチマン
 ダウンタウン
 ナイツ
 中川家
 博多華丸・大吉
 爆笑問題
 フットボールアワー
 笑い飯

 どの組が敗者復活戦を勝ち上がったのかは割愛するが、この中の3組がグランプリの栄誉と賞金1000万円(国家主催なので我々の税金)を手中に収める権利が得られる。華大を応援する大花の声に力が入る(主に花子)。

 ダウンタウン
 中川家
 爆笑問題

 ……やはりダウンタウンなのではなかろうか。というか、M-1ではなく芸歴が関係ないTHE MANZAIを再び賞レース化してダウンタウンが参戦すれば話が早いのではなかろうかと途中で思わないでもなかったのは、またべつの話だ。いずれにせよ、ダウンタウン以降といわれるこの時代でも、ダウンタウン強しと夢想する。平成生まれのキッズたちには、にわかには信じがたいことかもしれないが、だって、そうでしょう。漫才ブームを通過したお兄さんお姉さんにおかれましても、なぜB&Bではないのだと憤りを感じている方もいらっしゃいますでしょうが……。
 最後に、上記9組が私の漫才ベストナインではないことを記しておく。私の野球ベストナインは、球春が近づいたころにでも。ショートは松井(稼)だ。