垂直落下式どうでもいい話

基本的に凡人以下なので期待しないでよね-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つ

映画を観た~チェンジリング~

2009年02月28日 14時27分38秒 | 映画
ある日、突然消えた息子。
5ヶ月後に帰ってきた彼は別人だった――。
1928年ロサンゼルス。
魂で泣く本当にあった物語。







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ストーリー&解説:1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン。だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった。

老境の域に達してなお、自身の最高傑作を塗り替えている感さえあるクリント・イーストウッド監督の“硫黄島”二部作に続く本作は、誘拐された息子の生還を祈る母親の闘いを描くサスペンスドラマ。平凡な主婦が、子供の行方をつきとめたい一心で腐敗した警察権力に立ち向かい、真実を求めて闘い続ける姿を寡黙なタッチで描き出している。ヒロインを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。華麗なアクションを披露したかと思えば重厚なドラマに出演と、多彩なキャリアを誇る彼女の集大成とも思える熱演ぶりに注目だ。また、綿密に時代考証されたセット、脇役の俳優一人ひとりまで行き届いたイーストウッド流の演出を体感できる一本といえよう。
(goo映画)


【五つ星評価……




文句なしの五つ星。

圧倒されてしまいました。

これが実話だなんて信じられませんねww

少年失踪事件の衝撃的な真実も凄かったけど、警察の利己的な所業の数々が許せない。

まるでチンピラだ。

ほんの80年くらい前の話なんですが、やはりこういう時代だったんだねぇ。

しかし、こういった警察の横暴を目の当たりにしながら、自分の息子のことを想う気持ちに一瞬の揺らぎも見せない、強い母親をクリント・イーストウッド監督が見事に描ききった。



クリント・イーストウッド監督の作品は『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』、さらに記事は書いていませんが『ミリオンダラー・ベイビー』と観ていますが、間違いなく最高傑作と言っても良い内容になっていますね。

まず、冒頭の1920年代後半の街並みが精密すぎ。

さらに彩度を落とした映像が、否が応でも物語りに重さを加えています。

2時間22分の上映時間も苦にならず、一秒たりとも眠くなることもなく、集中して観賞することができました。

想像以上に単純なストーリーも個人的には嬉しい限りでした。

さらにさらに、主人公のクリスティン・コリンズを演じたアンジー、クリスティンを全面的に支援するグスタヴ・ブリーグレブ牧師を演じたジョン・マルコヴィッチなど、キャストの迫真の演技も見所です。

かなり衝撃的で悲しい物語なのですが、そんな中にも人々の温かさもしっかりと描かれていて、後半の裁判のくだりでは、かなりの高揚感を得ることができるはず。

クリスティンを支える人々が素晴らしい。あの弁護士さんはカッコ良かったですね。




終わり方にしても、クリスティンの息子と同時期に失踪してしまった少年の生還。そして、その少年の証言により、クリスティンの息子の生死を曖昧にしておいて、クリスティンに確実な希望を与えた。

しかし、このラストを踏まえると、早々に死刑にしてしまうのは良くないな。

せめて、誰を殺して誰を殺してないのか、ハッキリさせないと…。

結局、ウォルター・コリンズの生死は分からなかった訳だからね。

遺族にとっては、どっちが救いになるのかな?

はっきりと死亡が確認されるのが良いのか、それとも死亡の確率は高いが生存の可能性も捨てきれずってのが良いのか?

生きている可能性がある分、後者の方が希望は持てますが…。

残りの人生の全てを、捜索活動に当てなければならないわけでしょ?

コリンズさんは、それが生きる活力(←僕の解釈)になって、生涯ウォルターを探すことになる。

生きてるかどうかも分からない一人の人間を探すなんて……辛いだろうな。



というわけで、今年一発目の五つ星作品に出会えたことを嬉しく思いながら、この作品を皆様に強くオススメしたい!!

ぜひ、劇場でクリスティン・コリンズの生き様をご覧になってください。

*下に壁紙置いておきますね。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わしも (ドンズバ太郎)
2009-03-03 02:01:17
見ましたよ。

今年に入って10作品(DVDを合わせると20作品以上)ほど映画を見ましたが、現時点で文句なしの本年度ナンバーワン作品です。てかこれ以上の作品、今年は出てこない気がします(言い過ぎ?)。
作品の最初から最後までここまで完璧な映画は珍しいんじゃないでしょうかね。

人間描写のうまさが特に際立っていたような気がします。
これが実話に基づいた作品だと言うんだから恐ろしいもんですな。

ただ話が重厚すぎて見た後かなり疲れがきましたけどね(笑)



とにかく、この作品はたくさんの人に見てもらいたいです。
返信する
ありがとうございます (ハンガー拳法)
2009-03-03 23:03:25
ドンズバ太郎さん

こんばんは~。

ドンズバさんも観てますね~。
本当に確実に今年の個人的ランキングの上位に食い込んでくる作品でした!
本当に完璧でしたね!
アンジーのクリスティンは、細かい描写まで最高だったと思います。
重い映画でしたが、観賞者を引き込む力は本物ですね!
返信する

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