花川倶楽部

  こども達に 豊かな里を手渡すために

老いの生き方

2017年04月02日 | いろいろ
三輪山登拝と、山の辺の道の散策で、
左膝が壊れてしまいました。
車の運転で、クラッチを踏むのにも痛みが走ります。
スーパー銭湯で揉んだり伸ばしたりしましたが、
痛みは取れませんでした。

車中泊をして朝5時、
やっぱり下り坂でどうにも足が運びません。
二上山に登ったものか…。
登りはともかく、下ってこれるのか。
早朝の当麻寺をめぐっている間も不安が拭えません。
まぁ、行けるところまで、
帰れそうなところまでと、
歩きながらいろいろ考えてみました。

足を引きずりながら畑に向かうおばあさんがいます。
一輪車を押しながらだったら、
ふらつかないで歩けると言うおばあさんがいます。
畑に来るとスーッとするからと、
腰をくの字に折って杖して向かうおばあさんがいます。
彼女らは、帰りの心配はないのでしょうか。
…きっとあるに違いない。
それでも向かうんだ。

老いて、不可逆的に衰えていく身体を自覚した時、
ボクは果たして、それでも前に進めるだろうか。
後の人に迷惑はかけられないと、片付けを優先するのだろうか。

痛みとともに生きていく、
不自由な身体とともに生きていく、
その覚悟ができたなら、
先々の不安は消えて、
いつだって今を生きることに集中できるような気がする。
今を受け入れた自分なら、必ず答えが出せる気がする。

二上山の山頂からの眺めは素晴らしかった。
戻りの下り道、
右側を半歩前に、
カニの縦歩きのイメージで、
そろりそろりと柔らかく、
痛みと一緒に下りてきました。

痛きゃ痛いなりに考える。
そんな当たり前のことも、不安が忘れさせていた。
今を生きる自分を信じる。
次の瞬間も、明日も、何年たっても、
いのちは必ずよりよく生きようとするんだから、
安心して、今、自分を生きよう。

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