写真は山口自転車のベニー号という自転車である。革製サドル,砲弾型ランプ,前フェンダーの風切り,ロッドブレーキ,太いタイヤ。懐かしさいっぱいの昭和の自転車である。
最近オークションに出品され,68000円で落札された。
このようなタイプの自転車は実用車と呼ばれ,軽量で早く走ることを目的としたロードレーサーとは対極にある。また,軽快車とも異なり,車体は重く,ギアは1段しかない。そのかわり車体は頑丈で重い荷物を運搬することに向いている。
現在,アンカー(ロードレーサー),ダホンインパルスを所有しているが買い物に行って荷物を運ぶことには向かない自転車である。修理すれば乗れるミヤタ内装3段の軽快車もあるがこれではつまらない。買い物用に使える昭和自転車が欲しくなった。
実用車と呼ばれる自転車は今でも国内の2社が販売している。
パナソニックサイクルのレギュラー,税込み価格57800円。ライトはダイナモ式の砲弾型である。ブレーキはワイヤー式,サドルは合成皮革。
ブリヂストンサイクルのジュピター。こちらも57800円。安定性のあるスタンドが特徴的である。ブレーキはレギュラーと同じワイヤー式。数年前にロッド式ブレーキ仕様は生産中止になっている。ライトは砲弾型だが,発電機は前輪ハブ内蔵式になっている。
どちらもデザインは昔のままだがブレーキ,ライト,サドル,クランクは現代仕様になっている。 こうなれば昭和自転車を作るしかない。またしてもパーツ地獄への道につきすすむ予感がするオヤジである。
いま58000円もするのですか。僕のクロスバイクよりも高価なんですね。頑丈だからか。