大连どこでも学校

大連で日本語を学ぶ中国の学生たちと中国語を学ぼうとしている日本語教師の相互学習のブログです。

『ひよこの眼』中国語訳⑥

2016-12-12 19:38:13 | 『ひよこの眼』中国語訳
12月11日、どこでも学校8名の参加で、下記『ひよこの眼』中国語訳を完成しました。

「ちょっと、あんたたちやめなよ。亜紀、かわいそうじゃん。」
「なんで?だって、亜紀が、相沢のこと好きなのみんな、知ってるよ。」
「そうだよ。おれら、手助けしてやってんだぜ。」
「ちょっと、皆さん、静かに。多数決で決めたいと思います。賛成の人、手を挙げて。」
クラス委員のことばに、男子生徒全員が手を挙げた。すると、最初は周囲をうかがっていた女子生徒も手を挙げ始めた。春子を含めた私と仲のよい数人だけが、憮然とした表情で、机に肘を突いたままだった。

“喂,我说,你们别这样,亚纪岂不是很可怜吗?”
“怎么会?其实,亚纪喜欢相泽的事,大家都是知道的啊。”
“就是啊,我们,这是在帮忙啊。”
“喂喂,请大家保持安静。那就让大家举手投票表决吧。赞成相泽和亚纪当负责人的请举手。”
听了班长的话,男生全员举起了手。接着,最初在观望的女生们,也开始举起了手。只有包括春子在内的我的几位好朋友,一脸不高兴的样子没有举手。


「決まりだね、これで。」
提案した男子生徒がうれしそうにそう言うのと同時に、幹生は立ち上がって言った。
「もういいんでしょ。」
そして、クラス委員があっけにとられる中、鞄を抱えて、私の席に来て、私を見下ろした。
「帰ろう。きみんち吉祥寺でしょ。おれも中央線だから。」

一开始提议的男生开心地说道:“那就这么决定了。”就在这时,干生站了起来,说:“你们已经闹够了吧。”说着,在班长目瞪口呆之下,夹起书包,走向我的座位,低头看着我,说:“我们回去吧,你家不是在吉祥寺吗。我也是坐中央线的。”


私は、驚きのあまり、彼を見上げているだけだった。幹生が直接、私に話しかけたのは初めてのことだったのだ。しかも、みんなが見つめている中で。
私は、うなずいて、のろのろと立ち上がって帰り支度を始めた。どうにでもなれという気分だった。どうせ、このまま、私がすねていたとしても、うわさが消えることなどないのだ。私と幹生は、二人で教室を出た。すげえとか、やるなあとか、男子生徒たちの感嘆の声が、私たちの背後から追いかけて来た。

我过于惊讶,抬头直直的看着他。这是干生第一次主动跟我说话,还是在众目睽睽之下。
我点了点头,慢吞吞的站起来开始收拾书包,心想无论如何也只有如此了。反正,就算我这么怄气下去,流言也不会消失的。就在我和干生两人走出教室后,从我们背后不断传来班里男生们“这也太牛了吧”“这小子行啊”之类的感叹声。


私と幹生は、しばらく無言で歩いていた。私は、男子生徒と連れだって歩くことなど初めてで、どぎまぎしていたが、彼に自分の気持ちを伝えておかなくてはと思い、ようやく口を開いた。

我和干生一时间沉默地走着,第一次跟男生走在一起,虽然尴尬得不知道说什么好,但我一想到自己必须把自己的想法跟他说清楚,最终还是开了口。

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