大连どこでも学校

大連で日本語を学ぶ中国の学生たちと中国語を学ぼうとしている日本語教師の相互学習のブログです。

第八章 唐僧 三蔵真経取経の命を受ける

2016-07-20 19:05:34 | 『西遊記』日本語訳
夏休みになりました。どこでも学校もしばらくお休みですが、『西遊記』日本語訳は、微信グループチャットを通して続けることにしました。メンバーは、卒業生1名3年生4名、それに日本人留学生1名、私の計7名です。

まずは第八章の日本語訳が完成しました!いよいよ三蔵法師の登場です!

第八章 中国語
观音菩萨奉如来佛祖的法旨,来到东土大唐,寻找去西天求取三藏真经的人。菩萨寻访了很长时间,一直没有找到合适人选。一天,法师玄奘正在长安城宣讲佛法,菩萨看到玄奘,掐指算出他是佛子转世,于是暗中选定了他。

菩萨变成僧人的模样,捧着袈裟和锡杖两件宝物来到皇宫,让唐太宗将宝物转送给玄奘,唐太宗高兴地答应了。这一天,在佛经大会上,唐太宗与众人正在听玄奘讲授佛经,观音菩萨突然在法坛上空现出原身。众人见了纷纷跪地膜拜。观音菩萨说:“在西天竺国大雷音寺那里,如来佛祖藏有三奘真经,如果有人取经回来,大家便能修成果。”说就驾着祥云离去了。

唐太宗当即询问众人,有谁肯去西天拜佛求经。这时,玄奘走上前,表示愿意去取经。唐太宗很高兴,立即与他结拜成兄弟,称他为“御弟圣僧”。第二天一早,唐太宗设宴,将通关文牒、紫金钵盂、袈裟和锡杖亲手交给玄奘,并赐给他一匹好马。唐太宗对玄奘说:“观音菩萨说西天藏有三藏真经,我就为你取法号‘唐三藏’吧!”三藏谢过唐太宗后,辞别众人,踏上了西天取经之路。

第八章 日本語訳

観音様はお釈迦様の命を受けて唐にやって来ました。三蔵真経を取りに天竺へ行く人を探すためです。長い間探しましたが、ふさわしい人はなかなか見つかりませんでした。ある日、観音様は長安城で仏法を広めている玄奘をご覧になりました。(指で)占ってみると、玄奘は仏の生まれ変わりあることがわかりました。それで、観音様は玄奘を三蔵真経が取れる人として心密かに決めました。


観音様は僧侶に変装して、袈裟(けさ)と錫杖(しゃくじょう)の二つの宝物を携えて皇宮にやって来ました。そして、唐太宗にこの宝物を玄奘に渡して欲しいと頼んだところ、唐太宗は喜んで承知しました。仏経大会の日、唐太宗とみんなは、玄奘の仏経を聞いていましたが、突然観音様が法壇に現れました。みんなは、観音様を見るやいなや、跪き額ずきました。観音様は、「天竺の大雷音寺にお釈迦様は三蔵真経を置いておられます。もし誰かその真経を取って帰れば、みんなも仏になることができます。」と言い、話が終わるとすぐに瑞雲に乗って行ってしまわれました。


唐太宗はみんなに、誰か天竺へ行って仏参求経できる者はいないか、と聞きました。その時、玄奘は一歩前に進み出て、自分にその役目をやらせて欲しいと申し出ました。それを聞いた唐太宗は喜んで、すぐに玄奘と義兄弟の契りを結び、彼を「徒弟聖僧」と名付けました。翌朝、唐太宗は宴会を開いて、玄奘に通関文書、紫金鉢、袈裟と锡杖を手渡し、一匹の名馬を授けました。唐太宗は玄奘に、「観音菩薩は天竺に三蔵真経があると言っておられましたので、あなたに『唐三蔵』という法号を与えましょう。」と言いました。それで三蔵は唐太宗に感謝して、皆に別れを告げて天竺への求経の旅に出かけました。

西游记 第七章 お釈迦様の掌

2016-05-22 21:06:46 | 『西遊記』日本語訳
本日は久しぶりの“どこでも学校”でした。8名の参加で第七章の日本語訳を完成させました。日本でもお馴染みの悟空がお釈迦様の掌から逃げられなかった話です。少し分かりにくいところがありますが、お読みいただけると嬉しいです。

中国語の原文と合わせて掲載します。

第七章如来佛施法镇大圣


回到天庭后,玉帝传旨,将悟空押到斩妖台处置。可是,无论刀砍斧剁,还是雷劈火烧,都不能伤他半根毫毛。原来悟空吃过太上老君的仙丹,已经炼成金钢不坏之躯了。

天上に戻った玉帝は、悟空を刑場まで護送して殺すよう部下に命じました。でも、刀で切っても斧で斬りつけても、雷を落としても火であぶっても悟空は傷つきませんでした。なぜなら、悟空は太上老君の仙丹を食べたので、もう何にも傷つかない体になっていたからです。


在太上老君的建议下,悟空被扔进八卦炉里。八卦炉里火光冲天,灼热难耐,悟空在里面蹦来跳去,无意中跳到“巽宫”的位置,这里只有烟没有火,所以悟空不但毫发未伤,还炼就了一双“火眼金睛”。
炉火烧了四十九天,太上老君觉得火候到了,就命童子开炉。谁知炉门一开,悟空从离里面蹦了出来,一脚踢倒了八卦炉。接着,悟空掏出金箍棒,一路打到灵霄宝殿外,然后又变成了三头六臂,与三十六员雷将展开激战。悟空很快占了上风。玉帝吓坏了,立刻传旨派人请来了西天如来佛祖救驾。

そこで、太上老君の意見をもとに,悟空は八卦炉に捨てられました。耐えられないほど熱くなったので悟空は無意識のうちに安全なところに逃げました。そこには煙ばかり籠って火がありませんでした。何と、悟空はけがをしないばかりか、火眼金睛の業までも手に入れました。悟空はぴったり49日燃やされました。太上老君はもう十分だろうと思い、手下に命じて炉を開きました、ところが思ってもみなかったことが起こりました。炉を開いたかと思うと、悟空はその中から飛ぶ出して足で炉を蹴り倒しました。そして、すぐに如意棒を上げてそこから凌霄宝殿まで天兵と戦い、悟空は常に優勢でした。玉帝は肝をつぶすほど驚いて、すぐに人に命じてお釈迦様に助けを求めました。


如来佛祖来到灵霄宝殿外,微笑着对正在打斗的悟空说:“我是西天极乐世界的释迦牟尼佛祖。听说你胆大妄为,不知你为何这么霸道?”悟空说:“我是花果山的灵仙,想坐坐玉帝的宝座哩!”

お釈迦様は凌霄宝殿に着いて、戦っている悟空に、「私は西方極楽世界の释迦摩尼です。あなたが大胆不敵だと聞いて、どうしてそんなに横暴になったかがわかりません。」とにこにこ笑いながらおっしゃいました。悟空は、「おいらは花果山の仙人だい。玉帝の席に座りたいんだよ。」と答えました。


如来佛祖说:“我们打个赌吧!如果你能翻出我的手掌心,我就叫玉帝让位给你!”悟空心想:“这下我赢定了,他的手掌方圆不到一尺,怎会跳不出去呢?“于是,他站在如来佛祖的手掌心上,大喊一声:“我去了”说完他翻了一个筋斗,转眼就跑的无影无踪。

お釈迦様は、「では、賭けをしましょう。もしあなたが私の掌から逃げられれば、すぐにあなたの要求に応えましょう。」と言いました。悟空は今回は勝つに違いない、お釈迦様の掌の長さは短いから逃げることは朝めし前だと呟きました。そして、彼は如来の掌に立って、行くぞと、声をあげて雲を乗ってたちまち消えてしまいました。


悟空不记得翻了多少个筋斗,正跑着,忽然看到前面有五根大柱子支撑青天,就以为到天边了。他变出一枝毛笔,在中间的柱子上写下“齐天大圣到此一游”几个大字。接着,悟空在第一根柱子下撒泡猴尿,这才驾起筋斗云,得意洋洋地回到如来佛祖的面前。如来佛祖说:“回头看看,你离开过我的手掌心吗?”悟空回头一看,发现自己写的字竟在如来佛祖的中指上,他的拇指缝里还有猴尿的气味。

悟空はどれくらい業を使ったかも覚えていないくらい走っているうちに、突然五本の柱が見え、天空の果てだと思いました。だから、彼は業を使って筆を取り出して、真ん中の柱に「齐天大圣到此一游」と書いて、そして、柱に小便をしました。その後、彼は雲に乗って意気揚々とお釈迦様の前に戻りました。その時、お釈迦様は振り返り、「お前はまだ私の掌から出ていませんよ」と言いました。悟空は振り返って、お釈迦様の中指にさっき書いた漢字や指の隙間の匂いがあることに気づきました。


悟空大吃一惊,转身就要逃跑。如来佛祖将手掌一翻,把他推入凡间,手指变成金,木,水,火,土五座大山,将他压在山下。玉帝和神仙们开始庆贺起来。这时,忽然有仙官进殿报告说:“不好了。悟空快把五行山摇倒了”如来佛祖闻听,从袖中取出一张帖子,让人贴在山顶,五行山顿时稳住了。随后,如来佛祖吩咐五行山周围的土地神和五方揭谛,让他们看押悟空。等悟空刑期满了,自然会有人来救他。

孙悟空は驚いて逃げようとした時、お釈迦様は自分の掌を下に翻して、悟空を人間の世界に投げました。彼の五つの指は五つの大きな山になって悟空はそれらの山の下敷きになりました。玉帝や部下たちは勝利を祝いはじめました。その時、部下たちは突然悟空が山を崩さんばかりに揺らしたことを報告しました。お釈迦様はそれを聞いて袖からお札を取って山の頂上に貼らせました。それで山はしっかり固まりました。その後、お釈迦様は周辺の神に悟空を拘留するように言いつけましたが、処罰の期限が終わって彼は自ずと誰かから助けもらいました。

“西游记”第六章日本語訳完成!

2016-04-25 10:38:28 | 『西遊記』日本語訳
“西游记”第六章日本語訳が完成しました!

昨日の“どこでも”学校参加者は10名、前回の残りを日本語訳しました。登場人物が多く、わかりにくいので、Oさんが整理してくれることになりました。しかし、これからもっと多くなるとのこと!なるほど沙悟浄も猪八戒もまだ登場していませんものね。

第六章日本語訳完成版(ただし、登場人物の名前は仮のものです)

齐天大圣大闹天宫

七人の姫君たちは術が解けて、急いで西王母に報告しました。西王母は、お酒も悟空に飲まれてしまったことを知りました。この他に、太上老君も金丹が全部悟空に食べられてしまったことに気づきました。それで、みんなで一緒に玉帝に訴えに行きました。玉帝はそれを聞いて、とても怒りました。すぐに、李天王とナーザに十万の神の兵と神の将を連れて悟空を捕まえに行くよう命じました。

李天王と哪吒は花果山に着くと、まず、九曜星君が孫悟空に挑みましたが、数回戦っただけですぐに孙悟空に負けてしまいました。哪吒はとても怒って三つの頭と六つの腕を持つ姿に変身して孙悟空に向かいました。孙悟空も同じ姿になって、如意棒を持って戦いました。二人は何回も戦いましたが、哪吒も負けてしまいました。

観音菩薩は弟子を連れて蟠桃大会に向かいました。彼女は散乱した様子を見て、孫悟空の仕業だとわかりました。観音菩薩は、弟子の惠岸を天兵を助けるために花果山へ行かせました。惠岸は雲に乗って花果山に着き、すぐに孙悟空と戦いました。孙悟空は戦えば戦うほど勢いがついて強くなって行きました。惠岸は孙悟空にかなわないので、逃げるしかありませんでした。李天王は、大力鬼王と惠岸を玉帝にところに遣り報告するように命じました。彼らが帰って来て、観音菩薩は天兵が孙悟空にかなわないことがわかりました。そこで観音菩薩は玉帝に1人の神を薦めました、彼は灌江口に住んでいて人々に显圣二郎真君と呼ばれていました。彼はすごい腕力の持ち主としてよく知られていました。二郎神は玉帝の命令を受けて哮天犬を連れて花果山に向かいました。

二郎神は悟空と会うとすぐにとても長い時間戦いましたが、勝敗はつきませんでした。

二人が戦っているうちに、二郎神の部下は花果山に押し寄せました。猿たちは戦いましたが負けてしまい、殴られてバラバラになってしまいました。孫悟空は、猿たちが逃げるのを見て慌て始めました。そしてすぐに如意棒を小さくして耳の中にしまい、雀になり飛んで行き枝に止まりました。二郎神はパチンコを持ち悟空を狙いました。悟空は崖から転がって川辺で祠になりました。彼の開いた口は祠の玄関になり、目は窓になりました。ただ残ったしっぽは上手く変化できずに旗の竿にしかなりませんでした。それを祠の後ろに立てました。

二郎神は悟空を川辺まで追いかけて行きましたが、旗の竿が祠の後ろに立てられているのを見つけて、孙悟空が変化した祠だとわかりました。二郎神は足で祠を蹴ろうとしましたが、悟空はすっと飛び上がって空の上に消えてしまいました。そして二郎神の姿になって灌江口にやって来ました。灌江口には二郎神の祠があります。孫悟空は二郎神のふりをしてお供え物を調べていた時、二郎神はそこに追いつきました。悟空は自分の姿に戻るしかありませんでした。二人はそこから花果山まで戦いました。その時、天兵たちは一緒に戦って孫悟空を取り囲みました。

その一方、玉帝と观音菩萨、太上老君は、結局、二郎神が勝って帰る姿を迎えることができませんでした。一体、世間では何が起こっているのかと、南天門に駆けつけました。太上老君は、孫悟空にやられっ放しの天兵たちの様子を見て、袖をまくりあげ、腕から輪のようなものを取り外して、こう言いました。
「この神具は、還丹で作りどんなものにでも形を変えることができ、誰をも縛ることができる。金剛琢と言うものだ。」
そして太上老君は孫悟空の頭を狙ってその神具を投げつけました。空から物が落ちて来るとは思ってもみなかった孫悟空は、その神具に頭を打たれてすぐに倒れてしまいました。

孫悟空は起き上がろうとしたと時、哮天犬はすぐに孙悟空の足を噛みつき放しませんでした。周りの天兵もすぐに悟空を囲んで三日月型の刀を悟空の肩甲骨に差し込んで悟空に変身させませんでした。同時に縄で悟空をしっかり縛りました。悟空は天上まで連れて行かれて規則違反で処罰を受けせざるを得ませんでした。

“西游记”日本語訳第一章から第五章一挙公開

2016-04-24 07:49:39 | 『西遊記』日本語訳
お久しぶりです!更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。

さて西游记の翻訳は遅々たるものとはいえ、継続しております。今学期は日本留学から帰国した学生も交え、さらに、頑張って何とか最後まで完成したいと思います。

ただいま六章に取り組んでおりますが、これまでの第一~六章まで日本語訳を再掲しますので、どうかご覧になってください。


どこでも学校版西遊記日本語訳


第一章   美猿王生まれる

 むかし、むかし、はるか東の海辺に、とても美しい花果山という山がありました。花果山の頂上には大きな石がありましたが、その石は長い間、自然の霊気と精気を吸収して来ました。ある日、突然石が砕け、中から一匹の猿が飛び出して来ました。猿の両目は金色にキラキラ光り、宮殿を照らしました。
 その時、天帝は天の宮殿で神様たちと会議をしていましたが、突然、地上から金色の光が宮殿を貫き、みんなびっくりしました。天帝は、すぐに千里眼と順風耳の二人の神様に命じて、南天門を開けさせ、何が起こったのか見に行かせました。まもなく、二人の神様は戻って天帝に報告しました。
 「東の海辺に花果山という山がありますが、その山にあった大きな石から一匹の猿が生まれ出ました。猿の両目は金色に光り、宮廷の神様たちを驚かせましたが、今ではすでに、金色の光は消えてしまいました。もう、ご心配はいりません。」
 天帝は落ち着いてこう言いました、
 「その猿はもともと天地の霊気と精気から生まれたものだ。たいしたものではない。」
 石猿は生まれたばかりでしたが、山の中を飛んだり跳ねたりしていました。のどが渇けば泉の水を飲み、お腹が空いたら野生の果実を食べました。石猿は、毎日、動物たちと一緒に遊んでとても楽しかったです。ある日、とても暑かったので、水浴びをしました。石猿は水浴びをしているうちに、突然、この泉の源を探そう、と奇抜な考えを思い着きました。
 石猿たちは谷川に沿って山を登り、ようやく泉の源を探し出しました。それは天の川のように天から降っている滝でした。
 「誰か腕に覚えがあれば、滝に飛び込んで中を見て来ないか。そうすれば、俺たちは大王として尊敬するぞ。」と猿たちは声をそろえて叫びました。
 すると、石猿が大きな声で叫びました。
 「俺が行く!」
 石猿は目を閉じて、滝に飛び込んでいきました。目をあけると、水はありませんでした。
そこは山の洞穴で、石で出来たいろいろな家具がそろっていました。そして、石碑が建っていました。石碑には、「花果山の楽園、水帘洞の理想郷」と刻んでありました。石猿は洞穴から飛び出して、見たことすべてをみんなに話しました。そしてさらにこう言いました、
 「中はいいところだ。みんなで住もう!」
それを聞いて、みんなは水帘洞に飛び込みました。
猿は本当にいたずらです。かれらは水帘洞に入ったばかりでしたが、石でできた椅子とテーブルを奪い合って運んで回りました。ずっとやっていましたが、疲れ果ててようやく止めました。その時、石猿は石の椅子にきちんと座って、こう言いました、
「なぁ、みんな、さっき腕に覚えのある者がいて、滝に飛び込むこができれば大王として尊敬すると言ったな。俺は今しがた滝に飛び込んで出ては入って入っては出たぞ。そして俺はみんなが住むことのできる楽園を探したぞ。おまえたちは俺を大王として尊敬することを忘れたのか。」
それを聞いて、他の猿たちは一匹ずつ石猿の前でひざまずいて拝み、「千歳大王」と呼びました。
それ以来、石猿は王となり、「石」という字を隠して、名を「美猿王」と改めました。


第二章  誠心誠意芸を学ぶ

あっという間に300年か500年ぐらいが過ぎました。ある日、美猿王は、猿たちと楽しく遊んでいる時、急に悲しくなってきました。彼は自分が今は楽しく過ごしているが、いつか必ず死ぬと思ったのです。年を取った猿の一匹が、
「大王が不老不死になりたいなら、仏か仙人か神になるしかありません。」
と慰めました。皆はなるほど、なるほどと合点しました。それで、美猿王は仙人を探し、不老不死の腕前を勉強しに行くことに決めました。
 翌日、彼は一人で筏に乗って、海の遥かなところに仙人を探しに出発しました。8~9年が過ぎて辛酸をなめたが、とうとう仙人を見つけられませんでした。またある日、海風に彼の筏が西牛賀州に流されてしまいました。美猿王は岸に上がってみると、高い山がありました。樵によると、この山は霊台方寸山でした。山には斜月三星と名付けられた洞があって、須菩提祖師と言われ限りのない神通力を持った仙人が中に住んでいました。
美猿王は早速その洞を探してきた。童について祖師に会いました。美猿王は、祖師が台の上で正座している姿を見て、急いで跪いて最敬礼をすると同時にこう言いました。
「師匠、弟子でございます。お願いします。」
祖師は彼が利口で器用なように見えたので、とても気に入って弟子にしました。そして、孫悟空と言う新しい名前をつけてやりました。 
 そこから孫悟空は芸を学び始めました。毎日、兄弟子たちから字の書くことと線香を立てることを学び、暇な時は、花や木の世話をして、掃除とか水を汲むことをやっていました。このようにして6、7年が過ぎました。ある日、祖師は孫悟空に吉凶占いや座禅を組むことを教えようとしましたが、悟空はそれだけでは不老不死にはなれないと思って、一切勉強しないことにしたので祖師を怒らせてしまいました。戒台から降りた祖師は、細長い板で彼の頭を続けて3回たたき折檻をしたあと、何も言わず後ろ手を組んで行ってしまって、扉を閉じてしまいました。兄弟子たちはその様子を見て悟空を責めました。その夜3時に、悟空はこっそり裏門のところに行きました。祖師は部屋の中で寝ていることが分かっていたので、床の前に跪いて待っていました。間もなく、祖師が目を覚ましてわざと悟空を叱り付けました。
「私をお呼びになったのは師匠ではないでしょうか、3時に裏門から入らせて、私に不老不死の術をお教えになるのではないでしょうか。」
 祖師は自分の心がちゃんと分かった悟空に、喜んで不老不死の奥の手を伝授した。また、72種の変化の術とトンボ返しの腕前も全部残らず彼に教えました。
 時間の流れは速く、3年のうちに、孫悟空は一日中絶えず勉強し修練を積んで、ようやく72種の変化の術もトンボ返しの術も全て身に付けました。もともと悟空は活発だったので、トンボ返しは勉強しやすかったのです。
 ある日、孫悟空は兄弟子たちと一緒に遊んでいたとき、兄弟子たちから変化して見せてくれと言われました。それで、悟空は得意げな顔して、呪文を唱えたとたんに、1本の松の木に変わりました。皆は声を揃えて素晴らしいと叫びました。その騒がしい声が祖師のところに聞こえ、祖師がこっちへやって来ました。
「誰が騒いでいるのか。」
と聞き、自分の腕をひけらかす悟空に腹を立てて厳しく責めました。
 悟空はすぐに師匠に許してくれと謝りましたが、しかし、許しをもらえなかっただけではなく、さらに追い払われることになりました。どんなに泣いて謝っても何の役にも立ちませんでした。最後には、皆とお別れせざるを得ませんでした。
 出て行く前に、祖師はわざわざ悟空に、どんな時でも、自分の弟子だと言っては駄目だと言い渡しました。仕方なく、悟空は、感謝の気持ちで師匠に別れを告げ、トンボ返しの雲に乗って行ってしまいました。


第三章   大喜びで竜宮で宝を得る

悟空は花果山水れん洞へ戻りました。猿たちはみんなで宴を開いて、歓迎会をやりました。
「最近、世を騒がせる悪人がよく私たちをいじめに来ました。」
と、猿たちは悟空に話しました。すると、悟空は怒って、その悪人をやっつけました。それから、猿たちに武芸を教え始めました。彼らは武器をもっていません、そこで、木刀や竹の槍を作ってあげました。もし、本当に敵が来たら、その木刀や竹の槍は役に立ちません。悟空はそれを分かっています。だから、彼は傲来国に行って、町の中の本当の武器を花果山に運びました
 小猿たちが、毎日、武器を使って訓練するのを見て、悟空はとても喜んでいました。しかし、 彼には 一つだけ気にいらないことがありました。それは自分専用の武器がまだないことでした。ある老猿はアイデアを思いつき、
「東海龍王のところにはたくさんいい武器があります。大王は竜宮へ行ってひとつを借りて使うことができるでしょう。」と、言いました。
 悟空は術を使って、あっという間に東海に到着しました。水を避けて、海底に潜り込みました。東海竜王の敖广と会ったあと、すぐ目的を説明しました。龍王はお断りしにくいので、手下に大捍刀、九股叉と方天戟を持って来させました。悟空は一つずつ使って見ましたが、軽すぎて気に入りませんでした。竜王は仕方がなく、藏宝阁へ連れて行って悟空に自分で兵器を選ばせました。
 悟空は宝の部屋の中にいって、突然、金の光が目に入った、なるほど前は一本の鉄柱でした。この鉄柱は約6メートルの長さでとても太いものでした。
「これはいい、しかしもっと小さければいいな」
と、悟空は言いました。話とともにその宝物は細くなりました。悟空は手に持って詳しく見ると、その鉄棒の両端には金のリングがついていました。棒に「如意棒、重さ60キロ」と書いています。悟空は密かに喜び、この宝物はきっと人の心が分かると思いました。
「もっと細ければいいな」とまた言いました。すると鉄棒は細くなりました。悟空は鉄棒を振り回して竜王の家来を脅かすと、家来たちはあっちこっちに逃げました。この鉄棒は元々定海の珍鉄、悟空はきっと持てないので諦めて返すだろうと思っていたのにいきなりこうなって、竜王はどうしていいかわかりませんでした。悟空はそんなこと気にしていません。武器を借りたあと、また南海竜王の敖钦と西海竜王の熬闰と北海竜王の敖顺のところを回って、金鎧と金冠と雲を歩く靴を揃えて、身なりがきちんとしたら喜んで花果山に戻りました。
猿たちは、大王の戻るのをとても喜んで竜宮から得た宝物を見せてもらいました。悟空は如意棒を出し、偉大な威力を示しながら、棒を振り回しました。すると、山にいる妖怪という妖怪は、びくびくしながら続々と悟空を拝みました。悟空は彼たちを味方として、一緒に酒を飲んで楽しく騒ぎました。
 ある日、悟空は宴会で酔っ払って、うとうとしだしたとき、いきなり魂を引き抜く2人の鬼に縄をつけられて、あの世に連れて行かれました。悟空はそこが閻魔の支配するところだと分かったとたん、雷のように激怒しました。“俺はもう既に長生きして年を取らない身を修得した。それなのに、なぜ俺の命を奪うのか。”と、彼は思いつきました。。それで、如意棒を取り出して、2人の鬼をぼこぼこにしました。また、まっすぐ地獄に突進して、十代閻魔王を問い詰めることにしました。
「大王、あなたの寿命が尽きたので、あなたを捕らえに鬼を行かせたのだ。」と、十代閻魔王はびくびくしながら答えました。
 悟空は信じなくて、無理やりに生死簿を出させて、筆を振るって、自分の名前を消し、ついでに、全ての猿の名前も消しました。
「これでよし、今後は君たちの管轄範囲外だ。」と、悟空は笑いました。そして、地獄から抜け出しました。たまげた十代閻魔王はやっと気が付き、部下とともに慌てて地蔵菩薩に会いに翠雲宮へ行きました。そして、玉帝に報告しようか相談しました。

第四章   うれしやたのしや“弼馬温”

 四海竜王と十代閻魔王は、悟空がやった悪い事すべてを玉帝に訴えました。玉帝は悟空を屈服させるために神の兵と将を派遣するつもりでした。しかし、この時、太白金星は、悟空を天空まで召して低い官職を授与するなら彼を拘束することができるとアイディアを出しました。玉帝は、なるほどそのとおりだと思って、玉帝の命令を伝えるように彼を派遣しました。
 太白金星は瑞雲に乗って花果山に行きました。悟空は天宮に上り遊びたかったので、太白金星の話を聞き、喜んで彼にしたがって一緒に天宮に行きました。
 玉帝は「弼馬温」という官職が欠員だと聞いて、悟空に弼馬音を授けました。そういうわけで、悟空は弼馬温になりました。千頭の馬の世話を担当しました。彼は毎日、まじめに仕事をして丹念に馬を飼育しました。まもなく馬はがっちりした体に育っていきました。半月が過ぎて、ある日、悟空は数人に監察官と酒を飲んで雑談している時、自分の官職の官位を監察官に聞き、なんと弼馬温の官職は最低であることがわかりました。このことが悟空を怒らせました。彼は酒席をいっきにひっくり返して、暴れまくって天宮を飛び出し、花果山に帰ってしまいました。山に帰ってからも、悟空はずっと心穏やかではなくて、それで自分で大きい旗を作って“齋天大聖”の四つの字を書いて、花果山の山頂にかけました。
 玉帝は悟空が無断で天の宮殿を離れたのを知り、李天王とナーザに彼を捕えに行くよう命じました。李天王とナーザは大量の神の兵と将を率いて花果山に行きました。悟空は甲冑をきちんと身に付けて、水れん洞を出て迎え撃ちました。先陣をつとめる巨灵神は悟空の一撃で徹底的にやっつけられたので、ナーザは急いで出陣して、大声で
「私はナーザだ。玉帝の命令に従って、貴様を捕えに来た。」
と言いました。悟空は、
「おまえなんか知らない。おまえが見るのは私の旗に書いてある文字で、帰って玉帝に伝えろ。もしも彼が私にこのような官職をくれなければ、私は必ず天の宮殿を乗っ取るぞ!」
と言い返しました。ナーザは非常に怒って、変身して手には6種類の武器を持ち、憎々しげに悟空襲いかかって行きました。悟空も変身をして、3つの頭と6本の手で如意棒を3本持って出迎えて、2人はそれぞれ偉大な威力を現して、30回に及ぶ戦いをしました。
 ナーザの6種類の武器は幾千幾万にも変化して、悟空の如意棒も多様に変化して、2人は武器を雨粒の流星のように振り回し勝負がつきません。この時、悟空は機敏にも1本の毛を抜いて、声を出して「変われ!」と叫びました。すると、この毛はすぐに悟空の姿になりました。しかし本当の彼はナーザの後ろに回り、ナーザの後頭部の突き出た部分を一撃で打ちました。ナーザは苦痛に耐えて逃げるよりしかたがなくて、失敗して帰りました。
 ナーザは李天王の前に来て言うには、
「あのサルは水れん洞の入り口で1枚の旗を立てて、“齊天大圣”の4つの字を書いていました。彼は玉帝に齊天の大聖人を授けてもらいと言っています。そうでなければ天の宮殿を乗っ取ると言っています。」
そこで李天王は帰ってそのことを玉帝に伝えました。
 それを聞いた玉帝は非常に怒って、再びたくさんの兵を派遣しようとしました。この時、太白金星はまた上奏して「神の兵将が孫悟空を打ち負かすことができるとは限りません。彼に「齊天の大聖人」の空いている官職を授けましょう。彼を拘束したほうがいいです。」と。
 玉帝はそのとおりだと思って、自ら命令を書いて太白金星を派遣し悟空を天の宮殿に誘うことにしました。
 太白金星は再び花果山に戻って、玉帝の命令を読み上げました。悟空は目的が達したので、喜んで太白金星に従って天宫に戻りました。そこで玉帝は正式に悟空に齊天の大聖人を授与しました。また部下に命じて桃園に近いところに齊天の大聖人の宮殿を建てさせました。そして2人の官吏を派遣して悟空の世話をさせました。悟空は楽しく仕事をしました。

第五章  蟠桃を盗み食った猿王問題起こす

悟空は毎日ダラダラ、ゴロゴロしていました。玉帝は悟空がいざこざを起こすのを心配して、彼を蟠桃园の番人として派遣しました。そこの鎮守の神様は悟空に「番桃を食べると天地のように不老不死になり、神になれるぞ」と言いました。それを聞き悟空はとても喜びました。
ある日、悟空は大半の桃が熟しそうになっているのを見て、新鮮なうちに食べたいと
思って、鎮守の神様と家来に見つからないように桃の木に登り木の枝に座り、大きな十分に成熟した桃を七つ八つ選んで飽きるほど食べました。その後、二、三日置きにやって来ては、何とか見つからずに桃を食べていました。
 ある日、西王母は、瑶池で蟠桃を食べる盛大な宴会を開くため七人の姫君を蟠桃園に
派遣し桃を摘ませることにしました。鎮守の神様は、「蟠桃園に入りたければ、大聖の悟空に報告しなければならない」と彼女たちに言いました。皆長い時間を掛けて彼を探しましたが、影さえ見つけられませんでした。なぜなら、悟空は桃を食べた後、指のように小さい人に変わって、葉の下に隠れて寝ていたからです。姫君たちは蟠桃園で何回も見回しましたが、未熟な桃をいくつか摘んだだけでした。姫君の一人は白色と赤色が半々ぐらいの桃を見たので、手を伸ばして摘むつもりで桃に触れた途端、この木の枝で寝ている悟空を目ざめさせてしまいました。
 それで、悟空は、西王母が蟠桃大会を行ってたくさんの神様を招待しましたが、彼だけ
招かれていないのを知リました。そこで、姫君たちは悟空に定身術を使われて動けなくなりました。そして、悟空は瑶池に急いで行きました。その時、宴会の準備はもう終わっていましたが、神様たちはまだ来ていませんでした。悟空は思い切り酒を飲み始めました。それだけでなく、色々な美味しい料理も食べました。悟空は酔っ払ってしまい、禍をまねくと思い、これなら早く帰って寝る方がいいと考えました。
酔っ払った悟空は千鳥足でよろめきながら歩いているうちに、いつのまにか太上老君の練薬の部屋に着きました。ちょうど太上老君は他の神様たちも一緒に連れて道教を教えに出かけていました。だから、宮殿には誰もいなかったのです。悟空は練薬を作る炉のそばに五つ瓢箪があるのを見つけました。悟空がそれを開けて見ると、その中にはたくさんの金丹がありました。彼は太上老君が出かけているうちに、金丹の味見しようと思って、いろんな金丹を、炒り豆を食べるように全部食べてしまいました。酔いが覚め、悟空は大それた罪を犯してしまったと気づき、殺されるかもしれないと思って、急いで隠遁の術を使って、花果山に逃げ戻りました。


うれしやたのしや“弼馬温”

2015-09-11 22:33:48 | 『西遊記』日本語訳
夏休み前に完成していた第四章を原文とともに掲載します。

 うれしやたのしや“弼馬温”

 四海竜王と十代閻魔王は、悟空がやった悪い事すべてを玉帝に訴えました。玉帝は悟空を屈服させるために神の兵と将を派遣するつもりでした。しかし、この時、太白金星は、悟空を天空まで召して低い官職を授与するなら彼を拘束することができるとアイディアを出しました。玉帝は、なるほどそのとおりだと思って、玉帝の命令を伝えるように彼を派遣しました。
 
 太白金星は瑞雲に乗って花果山に行きました。悟空は天宮に上り遊びたかったので、太白金星の話を聞き、喜んで彼にしたがって一緒に天宮に行きました。

 玉帝は「弼馬温」という官職が欠員だと聞いて、悟空に弼馬音を授けました。そういうわけで、悟空は弼馬温になりました。千頭の馬の世話を担当しました。彼は毎日、まじめに仕事をして丹念に馬を飼育しました。まもなく馬はがっちりした体に育っていきました。半月が過ぎて、ある日、悟空は数人に監察官と酒を飲んで雑談している時、自分の官職の官位を監察官に聞き、なんと弼馬温の官職は最低であることがわかりました。このことが悟空を怒らせました。彼は酒席をいっきにひっくり返して、暴れまくって天宮を飛び出し、花果山に帰ってしまいました。山に帰ってからも、悟空はずっと心穏やかではなくて、それで自分で大きい旗を作って“齋天大聖”の四つの字を書いて、花果山の山頂にかけました。

 玉帝は悟空が無断で天の宮殿を離れたのを知り、李天王とナーザに彼を捕えに行くよう命じました。李天王とナーザは大量の神の兵と将を率いて花果山に行きました。悟空は甲冑をきちんと身に付けて、水れん洞を出て迎え撃ちました。先陣をつとめる巨灵神は悟空の一撃で徹底的にやっつけられたので、ナーザは急いで出陣して、大声で
「私はナーザだ。玉帝の命令に従って、貴様を捕えに来た。」
と言いました。悟空は、
「おまえなんか知らない。おまえが見るのは私の旗に書いてある文字で、帰って玉帝に伝えろ。もしも彼が私にこのような官職をくれなければ、私は必ず天の宮殿を乗っ取るぞ!」
と言い返しました。ナーザは非常に怒って、変身して手には6種類の武器を持ち、憎々しげに悟空襲いかかって行きました。悟空も変身をして、3つの頭と6本の手で如意棒を3本持って出迎えて、2人はそれぞれ偉大な威力を現して、30回に及ぶ戦いをしました。

 ナーザの6種類の武器は幾千幾万にも変化して、悟空の如意棒も多様に変化して、2人は武器を雨粒の流星のように振り回し勝負がつきません。この時、悟空は機敏にも1本の毛を抜いて、声を出して「変われ!」と叫びました。すると、この毛はすぐに悟空の姿になりました。しかし本当の彼はナーザの後ろに回り、ナーザの後頭部の突き出た部分を一撃で打ちました。ナーザは苦痛に耐えて逃げるよりしかたがなくて、失敗して帰りました。

 ナーザは李天王の前に来て言うには、
「あのサルは水れん洞の入り口で1枚の旗を立てて、“齊天大圣”の4つの字を書いていました。彼は玉帝に齊天の大聖人を授けてもらいと言っています。そうでなければ天の宮殿を乗っ取ると言っています。」
そこで李天王は帰ってそのことを玉帝に伝えました。

 それを聞いた玉帝は非常に怒って、再びたくさんの兵を派遣しようとしました。この時、太白金星はまた上奏して「神の兵将が孫悟空を打ち負かすことができるとは限りません。彼に「齊天の大聖人」の空いている官職を授けましょう。彼を拘束したほうがいいです。」と。
 玉帝はそのとおりだと思って、自ら命令を書いて太白金星を派遣し悟空を天の宮殿に誘うことにしました。

 太白金星は再び花果山に戻って、玉帝の命令を読み上げました。悟空は目的が達したので、喜んで太白金星に従って天宫に戻りました。そこで玉帝は正式に悟空に齊天の大聖人を授与しました。また部下に命じて桃園に近いところに齊天の大聖人の宮殿を建てさせました。そして2人の官吏を派遣して悟空の世話をさせました。悟空は楽しく仕事をしました。


【原文】

  第四章   欢天喜地龙宫得宝

  四海龙王和十代冥王都向玉皇大帝告了悟空的状。玉皇大帝准备派天将降伏他。这时太白金星出了个点子,建议把悟空召到天宫,封个小官,这样就能管束他了。玉帝觉得有道理,便派他前去传旨。太白金星乘着向云,来到花果山水帘洞。悟空正想上天游玩,听到太白金的话,高兴地随他一同来天庭。玉帝听说御马监缺个职位,就封他做了弼马温,

 悟空当上弼马温,负责照看上千匹天马。他每天尽职尽责,精心喂养,不久就把天马养得膘体壮。半个月过去了,一天,悟空和几个监管饮酒聊天时,问起自己的官职品级,没想到监管们告诉他,弼马温的官职是最低的,这可惹恼了悟空。他一气之下推翻了酒席,一路打出天界,回到花果山。到家后,悟空一直愤愤不平,索性自己做了一面大旗,写上齐天大圣四个大字,挂在花果山。

 玉帝知道悟空私下天界后,命托塔李天王与哪吒三太子去捉拿他。李天王和哪吒带领大批天兵天将来到花果山,悟空穿戴好盔甲,出洞迎战。打头阵的巨灵神被悟空一棒就打翻在地,哪吒三太子连忙出阵,喝道 “我是托塔李天王的三太子哪吒,奉玉帝的旨令,特来捉你。
悟空说管你是谁你看我的旗上是什么字号,回去告诉玉帝,如果他不给我这种官衔,我定要打上灵霄宝殿!”哪吒大怒,变作三头六臂,手拿六种五武器,恶狠狠地向悟空打来。悟空见了,也变作三头六臂,用六只手拿着三根金箍棒相迎。二人各显神威,大战三十回合。

 哪吒的六种武器变作千千万万,悟空的金箍棒则变作万万千千,二人的武器舞得像雨点流星一般,不分胜负。这时,悟空手疾眼快,拔下一根毫毛,叫声变这根毫毛,叫声变这根毫毛立刻变成他的模样,可他的真身却来到哪吒身后,一棒子打到哪吒的打到哪吒的后脑勺。
哪吒只好忍痛逃走,落败而归。

 哪吒回来告诉李天王这猴子在洞口竖了一面旗,写着齐天大圣四个字。他想让玉帝封他做齐天大圣否则就要打入天庭。于是李天王回去将请况禀告了玉帝。

 玉帝闻言大怒,又要兵派将,这时太白金星又启奏道天兵不一定能打败孙悟空,不如就封他齐天大圣的空官衔,只把他管制起来就行了。玉帝觉得有理,便写下圣旨,派太白金星前去招安。

 太白金星又来到花果山,宣读了玉帝的圣旨。悟空见目的达到了,就开心地随太白金星重返天庭。玉帝正式封悟空为齐天大圣,又命人在蟠桃园附近建起一座齐天大圣府,还派了两个仙吏服侍,悟空着才高高兴兴地上任。