やっと音のデザインと貼り付けが終わった。
いわゆる音楽としてではなく、現実音と台詞と楽器の音が渾然として一体化したと思っている。
録音された音楽から更に音がマイナスされた。
切り貼りによる再構成。
音の再イメージ化。
どれが感情を導くわけでもなく時間が進んで行く。
だから感情を誘導しない。
カタルシスをできる限り排除した。
音によって、映像もまた変化した。
音が決まれば、これからは最後の色彩の追求を始める。
全体をもう一度だけ確認する。
それで映画の形が決定される。
最終決定をしながら、スーパーのデザインも再考している。
来週の後半には録音スタジオを決定したい。
そして最後に映像を仕上げるスタジオが必要になる。
どこまでやりきれるかは、予算との格闘にもなる。
どこで出来得るギリギリの線引きをするか。
メジャーでも潤沢な予算を確保しているわけでもないから、出来る労力は全て払ってきたしこれからも払い続けていくことになるなるだろう。
映画の着地点が、やりたいことへできるだけ近づけようとして足掻いてきたことに導かれますように。
先ずは完成を目指しています。