五月の風は、薫ります。
何が薫るかというと、青葉です。
「風薫る」、「薫風」、大好きな季語です。
清涼感がありますよね。
薫
る
風
胸
の
中
へ
と
呼
び
こ
め
り
心の中がぐちゃぐちゃになるのは、
季節限定ではないです。
一年中。
そんな時、どんな風が吹いてくれたら、
気分が持ち直すでしょうか。
「木枯らし」だったら、余計ダメージが増しますよね。
「春の風」、まぁまぁかしら。
「夏の風」、清涼感よりうっとおしさの方が多いかな。
「秋の風」、ちと物悲しい。
そんな、違いが「季語の力」なんです。
俳句は、十七文字です。
十七文字しかありません。
長々と自分の思いをストレートに語るのには、短いです。
なので、季語にものを言わせる。
俳句をやっていてよかったなぁと思うのは、
こんな時。
ぐちゃぐちゃな心を俳句にぶつけているうちに、
心が平らになってきます。