怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

怪談百物語・新耳袋 うしおんな 第1話

2013-10-18 21:05:35 | 萩原玲二作品


10/17発売のコミック特盛秋号『新耳袋 あなたの隣の怖い話』(ホーム社刊)に

『うしおんな』
第1話 甲山(かぶとやま)の牛女(4C1P・1C30P) 

原作/木原浩勝・中山市朗 『新耳袋―現代百物語』 第一夜・第九十四話「牛の顔をした女」 (角川書店刊)
漫画/萩原玲二

が掲載されています。
巻頭カラーをいただいております!

今後、一応連載形式で進捗していくものと、思われます。

ぜひ、ご一読を!(拝)


件 - Wikipedia

モチーフは、いわゆる「件(くだん)」なのですが、一般的な前近代から知られた、予言をする“人頭牛身”の「件」ではなく、戦後に噂されるようになった、予言とは無縁の“牛頭人身”の「うしおんな」が中心になっています。

ややこしいことに、「件」と「うしおんな」は、同じようで同じでなく、同じでないのに同じなのは、小松左京先生の短編小説「くだんのはは」の影響が大きいのでは、と思われます。

「くだんのはは」に登場するのは、“牛頭人身”の、予言をする「くだん」でありまして‥‥‥

本作は、そのあたりの探求を主としたコンテンツになるはずですが―――と、いいますか、自分の中の「ホラー」の引き出しが僅少なため、なんとか自陣に寄せるべく、この連作を『ウルトラQ』(!)と捉え、そんな「空想特撮」の質感でこしらえられたら、と。


コミック特盛 2013年 12月号 [雑誌]


集英社


戦争はなかった (新潮文庫 こ 8-3)
小松 左京 (著)

影が重なる時
四次元ラッキョウ
青ひげと鬼
釈迦の掌
生きている穴
完全犯罪
木静かならんと欲すれど……
失業保険
運命劇場
戦争はなかった
くだんのはは
四月の十四日間

新潮社




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