HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第426話≪2007年度「国際科学オリンピック」参加者、好成績スタート!!!≫

2007年07月25日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、世界中の高校生が集う「国際科学オリンピック」(数学、物理、化学、情報学、生物、天文学)が今年もやってきました。
 
 ついに「国際物理オリンピック」2度目の参加で金メダルがとれましたね。オメデトウ!

 ◆第38回国際物理オリンピック
  高校生による第38回国際物理オリンピックがイランで開かれ、2度目参加の日本は、ついに2人が金メダル、そして2人が銀メダル、1人が銅メダルを受賞しました。

   ◎物理の金メダル受賞者
     灘高(兵庫)の高倉理(さとる)さん(3年)
     灘高(兵庫)の村下湧音(ゆうと)さん(2年)
   ◎物理の銀メダル受賞者
     麻布(東京)の増田賢人さん(3年)
     筑波大付属駒場(東京)の森田悠介さん(3年)
   ◎物理の銅メダル受賞者
     大阪星光学院(大阪)の西口大貴さん(3年)
    

 ◆第18回国際生物学オリンピック
  高校生による第18回国際生物学オリンピックがカナダで開かれ、今年が3回目の参加となった生物では、1人が銀メダル、3人が銅メダルを獲得しました。

   ◎生物学の銀メダル受賞者
     フェリス女学院(神奈川)の浜崎真夏さん(2年)(昨年は銅メダル)
   ◎生物学の銅メダル受賞者
     筑波大付属駒場の仮屋園遼さん(3年)(昨年も銅メダル)
     奈良工業高専(奈良)の竹内準二さん(3年)
     岡崎(愛知)の本多健太郎さん(3年)


 ◆第39回国際化学オリンピック
  高校生による第39回国際化学オリンピックがモスクワで開かれます(7/15~7/24)
  今朝の速報
    92 Japan Takashi Hiroi 44,526 Bronze Medal
   100 Japan Naru Tanaka 43,363 Bronze Medal
   103 Japan Shotaro Tsunoda 42,696 Bronze Medal
   148 Japan Kazuki Yamaguchi 35,444 Bronze Medal

 ◆第48回国際数学オリンピック
  高校生による第48回国際数学オリンピックがベトナムで開かれます(7/25~7/30)

  日本選手の成績
  【金メダル】
    片岡 俊基 高田高等学校 高3
    副島 真 筑波大学附属駒場高等学校 高1
  【銀メダル】
    関 典史 灘高等学校 高2
    井上 卓也 大阪教育大附属高天王寺校舎 高3
    吉田 雄紀 灘高等学校 高3
    滝聞 太基 筑波大学附属駒場高等学校 高1

  参加国数 93ヶ国、国別日本順位 第6位(過去最高)
      1位 ロシア
      2位 中国
      3位 韓国
      3位 ベトナム
      5位 アメリカ
      6位 日本
      6位 ウクライナ  
      8位 北朝鮮
      9位 ブルガリア

  総受験者数 520人
  金メダル 39人、銀メダル 83人、銅メダル 131人

 ◆第19回国際情報オリンピック
  高校生による第19回国際情報オリンピックがクロアチアで開かれます(8/15~8/22)  

 結果が届き次第配信します。
 先ずは、メタルを獲得されたみなさん、オメデトウ! 

 が、生物学以外は毎年新しい生徒の参加ですが、生物学は昨年も今年も2年連続参加した生徒が入賞していますね。それだけ応募する生徒が少ないのか・・・・な、と考え込むHageOyajiでした。


 既に、HageOyaji通信で、

第258話≪高校生の「国際科学オリンピック」物理&生物学&化学&数学で日本は計17個のメダル獲得≫
第237話≪科学五輪に最多の高校生 理科離れの救世主⇒朝日新聞「時時刻刻」から≫
第216話≪「国際物理オリンピック」へ初めて日本代表の高校生5人出席決定≫

 を配信していますが、今年3月に、江崎玲於奈横浜薬科大学長を会長とする『日本科学オリンピック推進委員会』が設立されました。

 目的は、
 ≪子どもたちの理科や数学の才能を見出し、潜在能力を引き出し、創造力を養い、子どもたちが生き生きと学び自己実現を図り、我が国の将来にとって、極めて重要。数学を初めとする物理、化学、生物、情報のオリンピックはこのための取り組みの一つとして、各実施団体が政府の支援や研究者、高等学校教員等の熱心な協力を得て推進し、「知」のオリンピックである国際科学オリンピックの知名度をあげること≫
 (直近の参加者は、数学1340名、物理470名、化学1321名、生物851名、情報145名)


 更に、NHKが4月11日(水)放送した「クローズアップ現代」の放送記録を紐解くと、

 ≪苦戦する日本 科学オリンピック≫
  今、日本の科学技術力の将来を危ぶむ声が高まっている。毎年夏、世界各国の若き秀才が競う「国際科学オリンピック」(数学、物理、化学、生物など)で苦戦を強いられているからだ。この勝敗が次世代のITやバイオテクノロジー、半導体技術の勝敗に関わると、国をあげて理系人材の発掘・育成に力を注ぐ中国は、去年、全科目で1位、韓国は3位以内。対して日本は数学と化学が7位で物理や生物は20位以下。背景には、理系に秀でた人材を育成するシステムが無いことや、実験軽視・知識重視の受験教育の弊害が指摘されている。そうした中、政府は、今月、ノーベル賞学者やメーカー幹部などを集めて、支援体制作りを開始した。この春、科学オリンピック各科目で進む日本代表の選考や諸外国の取り組みを追いながら、日本の科学技術力の行方を探る。
スタジオゲスト : 江崎 玲於奈さん (ノーベル物理学賞受賞者)

 のコメントが出ております。

 しかし、今年の「物理」「生物」の結果から見ますと、日本の高校生のレベルが確実にあがっていますね。

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2 コメント

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Unknown (チャーリィ)
2007-07-25 07:57:58
はじめまして、チャーリィと申します。
上の「生物学以外は毎年新しい生徒の参加ですが、生物学は昨年も今年も2年連続参加した生徒が入賞していますね」というコメントについて、気になったので調べてみたところ、物理の村下湧音さん(昨年は入賞)、化学の田中成さん(昨年は銀メダル)も、2度目、数学は3度以上出場の方もいます。なお生物は規約で2度までと決まっているようなので、来年は新しい生徒だけになるようですね。何度も同じ生徒が出るより、生物のように制限をしていろいろな生徒に門戸を開くことがある意味重要なようにも思いますが、「勝つ」ことにこだわるとそうもいかないのでしょうか。難しいですね。
コメント謝謝! (HageOyaji)
2007-07-25 08:16:51
 チャーリィさん、

 ご指摘ありがとうございます。
 過去の実績を十分に見ないでコメントをしてしまいました。数学、物理、化学、情報学、生物、天文学の各分野での統一した見解がないのですね。できるだけ、多くの高校生に門戸を開いて欲しいですね。今後は『日本科学オリンピック推進委員会』が統一した見解を出すことに期待したいですね。

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